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DeFi

Vesta Finance – 資金効率の高いレンディング・アプリがArbitrumに登場

Vesta
2月8日にArbitrumでVesta Financeがローンチしました。すでにガバナンストークンVSTAは取引が開始されています。Vesta Financeは米ドル建てのステーブルコインVSTを発行するプロトコルです。Liquity(LUSD)モデルをベースに、マルチコラテラル、低担保率を特徴とします。

マルチコラテラル・低担保率

Vesta Financeは担保資産にETHとrenBTCを採用しており、オラクルの準備が整い次第gOHMも追加予定。将来的にはガバナンスにより新たな担保資産を追加します。 ステーブルコインVSTの基本メカニズムは Liquityに基づいており、過剰担保型ながら低い担保率を特徴としていますー例. ETH:110%=100ドル分の担保ETHで最大90.9ドル分のVSTを借りられます。 そもそもLiquityはETHを担保にLUSDを初期コスト0.5%&無利息で借り入れでき、LUSDの時価増額は最大10億ドル規模にまで拡大したプロトコルです。 Liquityと同様に、Vesta Financeもスタビリティプールを持ち、VSTの最初のユースケースとなります。スタビリティプールは清算された担保資産を買い取り、ステーキング参加者に分配します。

手数料

Vesta FinanceはArbitrum上で動作するのでガス代の高騰に悩まされることはありません。ETH、renBTC、gOHMでのVSTの借入は無利息です。また初期発行コストもLiquityと同様に0.5%のみのワンタイム借入手数料となっています。Liquityの場合はガバナンストークンLQTYのステーキング参加者に初期発行手数料の100%を配分していますが、VSTAのステーキングの詳細はまだ発表されていません。

コミュニティ中心のトークノミクス

Vestaは、ガバナンストークンVSTAの発行量の50%をコミュニティに割り当てています。現在のところ、チームは貢献者やアドバイザー、エンジェル投資家とともに、CurveのveCRVのようなveモデルについて構想しているといいます。 Vestaのガバナンスはレンディングプロトコル内のパラメータに投票でき、金利、新しい担保、プロダクトの方向性などを決定します。クジラによる攻撃を防ぐため、コミュニティの決定を実行するためだけに存在するGenesis DAOでスタートします。

流動性インセンティブ

最初に、Vestaで3つの資産を借り入れるユーザーに向けにVSTA報酬が配布されます。さらに、3つのリクイディティプールにもVSTAインセンティブが設けられています。
  1. Balancer上のVSTA-ETHプール
  2. Curve上のVST-FRAXプール
  3. Vesta Financeのスタビリティプール
レンディングプロトコルが整備してくれば、Arbitrumエコシステム全体のTVL増加につながります。流動性が高まれば、より多くの取引が促進されるようになるでしょう。特に、低担保率と競争力のあるレートを採用するVesta Financeは、Arbitrum DeFi拡大の起爆剤になるかもしれません。

リソース

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