MaidSaifCoinは、2006年にスコットランドのエンジニアであるDaivid Lrvineによって開始されたプロジェクトです。
MaidSaifは、プライバシーを人としての創造性の根源となる大切なものとして捉えています。
地球上のすべての人のプライバシーを保護し自由を提供するためにSAFEネットワークと呼ばれるオープンソースの分散型データネットワークを作り出すことを目的としました。
このプラットホームはブロックチェーンではないデータ分散システムという世界中のパソコンの余分な保存領域を活用した記録システムを用います。
現在、様々な企業が所有する私たちのデータは非常に危険な状態にあります。
実際2017年には25億件を超える個人データが盗まれました。
実際問題としてデータの新しい管理方法は、必要不可欠です。
MaidSaifCoin(メイドセーフコイン/MAID)の最新価格・相場・チャート・評価
MakdSafeCoin(メイドセーフコイン/MAID)の特徴
特徴1:ブロックチェーンを使わない
ブロックチェーン不要のデータ分散システム「SAFE Network」
通常、仮想通貨ではブロックチェーンを用いて全てのトランザクション履歴の保存とブロックデータを、マイナーはダウンロードする必要があります。
しかし、SAFE Networkの基本的仕組みは、データを単一の中央サーバーや1つのブロックチェーンに保存するのではなく、データーを無数の断片に分割して、世界中の各ノードに分割保存する仕組みを使います。
ノードとは私たちのパソコンのことで、普段使っている私たちのパソコンの余っている保存領域を分割されたデータの保存に使います。
もし私たちが、自分のパソコンの余っている保存領域を提供したいとすれば、自分のパソコンへMaidSafeのアプリをダウンロードすることで、それは可能です。
この場合、SAFE Networkにストレージを提供する(「ファーミング」という)報酬として
SafeCoin(セーフコイン)を得ることができます。
この「ファーミング」はマイニングのように大量の電力を必要とせず、Proof of Stake のように大量にコインを保持する者に力が集まる状況も起こりません。
このファーミングをProof of Resource と呼びます。
特徴2:断片化されたデータを高度に暗号化、常に複数個にコピー
全てのデータは断片化されているうえ、さらに高度に暗号化もされます
これによって内容が漏洩する心配はありません。
また第三者が追跡することも不可能です。
上述の断片化されたデータが世界中のノードに分散保存されたとすると、もし一部のパソコンがネットワークから遮断されたり破損して、断片化データが抽出できなくなればどうなるのでしょうか。
SAFE Networkでは、断片化データは必ず同じものが複数個作られ、一部のノードがネットワークから遮断されても、他のノードが持つ同じ断片化データで補える様になっています。
そして、一つの断片化データがネットワークから遮断されたら、即座に新たなコピーが別のノード内に作られます。
このコピーされるデータの数は常に維持されるので、データが消失することはないとしています。
特徴3:1秒当たり100万件以上の桁違いの処理能力
SAFE Networkは台帳も無数のノードに分割保存するので、一つのノードが保存する量は微々たるものとなり、トランザクション処理は非常に”軽い”です。
約1万のノードで試した際に、1秒当たり100万件以上の送金が可能でありました。
Visaは約4,000件〜6,000件ですから相当早い処理能力です。
今後SAFE Networkが拡大すればするほど、ノードの数が増えトランザクション処理能力も向上していくと考えられます。
特徴4:スマートコントラクトの動作可能
SAFE Networkでは、イーサリアムに備わっているスマートコントラクトが可能です。
SAFE Networkではスマートコントラクトもネットワーク上の無数のノードに分割保存されます。
この時、保存する際にはその手数料は(Safecoin)発生しますが、スマートコントラクトを使用する際は、送金手数料等は無料です。
イーサリアムの場合は、スマートコントラクトが動作する際には手数料としてガスが支払われなければならないのですが、SAFE Networkの場合そのような手数料は必要ないということになるのではないかと考えられます。
MakdSafeCoin(メイドセーフコイン/MAID)の詳細
発行上限枚数:100億MAID
承認方法:Proof of Networ(SAFE Network独自のアルゴリズム)
公開日:2014年4月
公式サイト:https://maidsafe.net/
ホワイトペーパー:https://github.com/maidsafe/Whitepapers/blob/master/Project-Safe.md
MaidSaifCoin(メイドセーフコイン/MAID)の評価・将来性
MaidSafeの「CCP(Centennial Coin of Prosperity)」
MaidSafeではCCP(Centennial Coin of Prosperity)と呼ばれるシステムが存在し、同社と仮想通貨の決済代行やウォレットを提供するコインペイメンツ社が共同で発行しています。
CCPでは「CentCoin」と呼ばれる独自通貨が発行され、デジタルで発行されるMadeSafeの社債のような役割を果たし資金調達を行う事ができるのですが、これは株式分割のように分割する事が可能なのです。
CentCoinをこの仕組みで分割する事で、その価格が上昇すると価格が半分となり市場に流通する枚数が倍となります。
これによって、発行枚数が増える事で流動性が高まる可能性が上がるので、更にその価格が高まり利益を得やすくなるというメリットがあります。しかし、これは行き過ぎた分割をし過ぎると、実態とはかけ離れた価格上昇バブルを起こしてしまう事にもなりかねません。
このcentcoinのシステムが、悪評で信用を落とす要因となっている。
開発の長期化
2006年から開始されたプロジェクトで、現時点でもまだ第2フェーズというかなりの長期化を奏している。
しかし、MaidSafe開発チームは月に1度の割合で定期的に開発進捗を報告するブログを投稿しており、そのブログは進捗報告についての質問がコミュニティ内から投稿されるとMaidSafe開発チームがその質問に回答しており、そのあたりは信用に値する。
マーケティングが下手
MaidSafeは開発期間も長くイベントも少なく何もしなければ目立たないプロジェクトですので、今後価格を上げていくためにはマーケティングに力を入れる必要がある。
とても将来性のあるプロジェクトですが、怪しいCCP社の存在や開発の見通しの悪さ、マーケティングスキルの問題などを考慮すれば、様子を見る必要があります。