先週、NEARとイーサリアムのブロックチェーン間で、トークン(ERC20)の往来を可能にする「Rainbow Bridge」が稼働しました。今週、NEARの最初のAMM型DEXであるRef.Financeがローンチしています。
Rainbow Bridgeは現1inchのCTOを務めるAnton Bukov氏が設計したものです。Rainbow Bridgeはイーサリアム上のアセットをNEARのハイスピードで低txコストなプラットフォームに移行できます。資産の交換作業はスマートコントラクト上で処理されるため、ユーザーは他者を信頼することなく(トラストレス)利用できます。
イーサリアムユーザーは、以下の手順でRainbowBridgeを利用できます。
1、Near faucetで最初にNearのアカウント登録を行う
2、MetaMaskにログインしてNEARチェーンに切り替える
3、RainbowBridgeを使用する
イーサリアムからNEARへのアセットの送信には約6分(20ブロック)かかり、平均コストは約10ドル。NEARからイーサリアムに資産を返すには、最大16時間かかり(イーサリアムのファイナリティのため)、約60ドル。第一フェーズで移行可能なERC20トークンは以下の通りです。
- USDT、DAI、TUSDなどのステーブルコイン
- WBTCやWETHなどのラップ資産
- UNIや1INCHなどのDEXトークン
- AAVEやCOMPなどのレンディングトークン
- HT(Huobi)やCRO(Crypto.com)などの取引所トークン
まずは、NEARのAMM型DEXであるRef.Financeがローンチしており、nUNIやnDAIなどが取引されています。その他公表されているアプリケーションには以下のものがあります。
- Flux Protocolベースのステーブルコイン建ての予測市場プラットフォームPulse(構築中)
- デジタルカード用のNFT取引プラットフォームParas
今後、NEARプロトコルのDeFiエコシステムの注目が高まることが予想されます。NEARのロードマップの次の主要なステップは、2021年の第2四半期にリリースされるEthereum仮想マシン(EVM)です。EVMサポートは、開発者がNEARで既存のEthereumコードを起動するための完全に互換性のある環境を提供します。