TwitterのCEOであり、決済事業大手SquareのCEOでもあるジャック・ドーシー氏は7月15日にTwitter上でBitcoinのDeFi関連サービスを構築する新規事業を立ち上げると発表しました。
Square is creating a new business (joining Seller, Cash App, & Tidal) focused on building an open developer platform with the sole goal of making it easy to create non-custodial, permissionless, and decentralized financial services. Our primary focus is #Bitcoin. Its name is TBD.
— jack (@jack) July 15, 2021
具体的にはノン・カストディアルなDeFiを提供するための開発者プラットフォームを立ちあげるそうです。
名前はTBDとなる予定で、すでにプロジェクトリーダーとしてMikeBrock氏が任命されています。彼はSquare社の提供するCashAppの戦略的開発リーダーでした。
既存のDeFiサービスはEthereum上で構築されているものが多く、新しく提供されるBitcoin DeFiに注目が集まっています。
ジャック・ドーシー氏とブロックチェーンの関係性とは?
そもそもTwitterとSqurareのCEOであるジャック・ドーシー氏はビットコイン支持者で有名です。
2018年の時点からTimes of Londonの取材で「ビットコインは世界の唯一の通貨になる可能性がある」と述べているのに加えて、2018年からCashAppでBitcoinの購入を可能にしています。
Cash AppはSquareの開発したモバイル決済サービスで、ユーザーはスマホのアプリを使ってお互いに送金することができます。またビットコインや株の購入なども可能なアプリで、今年の3月時点で3600万人ほどのユーザーが利用しています。
Squareの暗号資産ビジネスは過去最大の収益を上げ、2020年は500億円ほどの利益を上げました。
Squareは企業としてBitcoinを保有をしておりその数は、保有企業の中でも4位の8027枚にのぼります。
ブロックチェーン関連のジャック・ドーシー氏の発言
2020年12月8日:2030年までにスクエア社の炭素排出量を0に
#bitcoin https://t.co/7g4WU5b6nh
— jack (@jack) December 8, 2020
Squareはビットコインのマイニングを再生可能エネルギーで補うために、関連企業であるBitcoin Clean Energy Investment Initiativeを設立しました。
10億円ほどの資金が準備されており、2030年までにスクエア社の炭素排出量を0にすることを目標としています。
2021年2月12日:Jay-Z氏とともに₿Trust基金を立ち上げ
JAY-Z/@S_C_ and I are giving 500 BTC to a new endowment named ₿trust to fund #Bitcoin development, initially focused on teams in Africa & India. It‘ll be set up as a blind irrevocable trust, taking zero direction from us. We need 3 board members to start: https://t.co/L4mRBryMJe
— jack (@jack) February 12, 2021
ラッパーのJay-Z氏とともに、₿trustという基金を立ち上げました。
両者は合計で500BTCを寄付しており、ファンドの使命は「ビットコインをインターネットの通貨にする」ことです。当初はインドとアフリカに注力するとしています。
2021年3月:自身のツイートをNFT化して販売し、収益を寄付
Sent to @GiveDirectly Africa fund 🌍Thank you, @sinaEstavi. pic.twitter.com/aEZu07auLV
— jack (@jack) March 22, 2021
氏は自身のツイートをNFT化して販売し、およそ3億円で落札されました。
この利益はアフリカ地域支援のGiveDirectryに全額寄付したと報告しています。
ジャック・ドーシー氏は特にアフリカに注目しているようです。
Africa leads the world in peer-to-peer #bitcoin trading volume growth so far this year! 🌍 pic.twitter.com/gd4N1n3tSP
— Documenting Bitcoin 📄 (@DocumentingBTC) June 12, 2021
2021年5月15日:Bitcoinは全てを良い方向に変えるとツイート
#bitcoin changes *everything*…for the better.
And we will forever work to make bitcoin better. https://t.co/wssrF2U0P0
— jack (@jack) May 14, 2021
2021年6月:ハードウェアウォレットの開発を検討している
Square is considering making a hardware wallet for #bitcoin. If we do it, we would build it entirely in the open, from software to hardware design, and in collaboration with the community. We want to kick off this thinking the right way: by sharing some of our guiding principles.
— jack (@jack) June 4, 2021
もし開発するなら完全にオープンな形で、コミュニティと共同で作るそうです。
このツイートののちにSquare社のハード担当のJesse Dorogusker氏がハードウェアウォレットの開発に着手すると正式に発表しています。
We have decided to build a hardware wallet and service to make bitcoin custody more mainstream. We’ll continue to ask and answer questions in the open. This community’s response to our thread about this project has been awesome – encouraging, generous, collaborative, & inspiring. https://t.co/CHf9hAmKnn
— Jesse Dorogusker (@JesseDorogusker) July 8, 2021
そして7月15日にはDeFi開発者プラットフォームを立ち上げる予定と発表しています。
ジャック・ドーシー氏とブロックチェーンの関係性:まとめ
ジャック・ドーシー氏はプロフィールをビットコインにしており、数年前からBitcoin関連でさまざまな取り組みを行ってきました。
Twitter上ではTesla社のイーロンマスク氏が注目されることが多いですが、着々と開発を行っているのはむしろジャック・ドーシー氏という印象です。
すでにハードウェアウォレット、DeFiプラットフォームなどさまざまな取り組みが始まっています。
今後のジャック・ドーシー氏の動向に注目が集まります。