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Liquid Driver- DeFi流動性戦略で重要な「賄賂(Bribe)」を開発-Fantom(ファントム)

Liquid DriverはFantomエコシステムのAMMDEXにLiquidiy as a Serviceを提供するプロジェクトです。Liquid Driverは特にSpiritswapのトークノミクスを攻略しており、Ve(Vesting Escrow)トークンである『inSpirit』の約50%をコントロールし、投票を通じてSpiritswapの報酬を支配しようとしています。その戦略はステーブルスワップであるCurveに対するConvex.Financeのポジションに近く、Frax.Financeのようなプロジェクトが財務にLQDRを蓄積し始めているようです。

Liquid Driver

Liquid yieldLiquid Driverの基本機能は、SpiritswapやSpookyswapなどのAMMにLP(流動性提供)を行いながら、LQDRをロックすることによって報酬をブーストすること。Liquid Driverのプロトコル収益の95%は、xLQDRを保有するユーザーに分配されている。 xLQDRはLQDRトークンを最大2年間ロックアップして取得できる譲渡不可なトークンだ。報酬は107% APRの水準で、FTMエコシステムの6種類のトークン(wFTM、LINSPIRIT、BOO、SPELL、BEETS、LQDR )で毎日支払われている。$ LQDRの排出量に上限はないが、新しいプールが追加されると排出量が再配分される。

SpiritSwap

SpiritSwap(SPIRIT)はSushiswapのような多機能なAMMだが、トークン設計はCurveに近い。デイリー取引量は3億ドル強、TVL3.61億ドルとそれほど大きくはない。スワップ手数料(0.3%)の5/6がLPに、1/6は「inSPIRITホルダー」に配布される。ガバナンストークンSPIRITをロック(1週間~4年間)するとinSPIRIT取得できる。inSPIRITは譲渡できないがSPIRITファーミング報酬を最大2.5倍にブーストできる。SPIRITの発行量は合計10億枚。

特に、Liquid DriverがSpiritSwapに目をつけるポイントはCurve同様の『ゲージ機能(未ローンチ)』にある。ゲージが集めた各プールの投票に基づいて、SPIRITの報酬量がブーストされるようになる。

Convex Financeの賄賂ツール

昨年12月にLiquid Driverは、Bribe(賄賂)ツールの開発を開始した。Liquid Driverは受け取るSPIRIT報酬のLPへの割り当てをxLQDRの投票により振り分けることができるようになる。賄賂ツールはこの投票を外部プロトコルに売ることができ、xLQDR保有者の追加の収益ポイントとなる。

Liquid DriverでinSPIRITをラップして「LINSPIRIT」を保有すると、毎週のSPIRIT報酬が永久にロックされる。Liquidが受け取ったinSPIRITはSPIRIT-FTM、wETH-FTM、wBTC-FTMのペアの利回りを高め、xLQDRホルダーの報酬率を高める。xLQDRホルダーはLiquid Driverの流動性の振り向け先に投票することができるが、賄賂ツールにより他のプロトコルがこれに作用し、間接的にSpiritSwapのゲージに影響を与えることができるようになる。これは、SPIRITを直接取得するよりも、Liquidのガバナンスに影響を与える方が効果的という前提に基づいている。

この戦略の有効性はイーサリアム上でConvex Financeが実証しており、Yearn Finance、Frax、Olympusのような多くのプロトコルがCVXトークンを購入している。Convex FinanceはveCRVの供給量の51%もの量を集めることに成功し、CRVのゲージを実質的にコントロールしているからだ。Convex FinanceのガバナンストークンCVXをロックアップすることで、vlCVXを受け取り、Curveのゲージに間接的に作用できる。

SPIRIT Warに発展するかどうか

Liquid TVLそもそもCurveは現在のDeFi市場において最大のTVL(190億ドルを誇る最重要DEXの一つだ。SpiritSwapがCurveに似た存在感を示すかどうかはまだわからない。それでもLiquid Driverを含む複数のプロトコルがSPIIRITを蓄積しているようだ。現在のところLiquid DriverはinSpiritの供給量の30%を占めているが、Glim Financeも独自にinSpiritのラップ版を作成している。OlympusはSPIRITを直接買収しゲージで自分たちのプールに投票する戦略を取っている。SPIIRITを蓄積するのか、LQDRを貯めてガバナンスに投票するのかに各プロジェクトの戦略が分かれている。まずは、SpiritSwapがどれほどの規模に発展するかどうか注視したい。

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