LUNAショックについて
今回のTwitterをはじめとして様々なSNSで話題になっていたLUNAショックについてLFG(LUNA Foundation Guard)が用意した準備金がどこへ行ったのか?正常に売却されたのかについて見ていきたいと思います。
1/ As of Saturday, May 7, 2022, the Luna Foundation Guard held a reserve consisting of the following assets:
· 80,394 $BTC
· 39,914 $BNB
· 26,281,671 $USDT
· 23,555,590 $USDC
· 1,973,554 $AVAX
· 697,344 $UST
· 1,691,261 $LUNA— LFG | Luna Foundation Guard (@LFG_org) May 16, 2022
テラネットワークのネイティブトークンでありステーブルコインであるUSTを発行するためのトークンであるLUNAは5/6から下落を開始し5/9から本格的な崩壊が始まりました。
それに伴い5/8にUSTのペグが外れ始め5/10時点で崩壊、執筆時の5/17時点では完全にペグが外れて0.05$付近を推移しています。
上記のツイートを見る限りBTCを始めとしたアセットで準備金が組まれておりLUNA及びそれらの準備金が売却されUSTの買い支えが起こりうると投資家の間では予想されていました。
準備金の移動経路
USTのペグが外れた時点である5/9にLFGは準備金をOTC会社に貸し出すとの発表をし、その後ビットコインは取引に使用すると明言しました。
エリプティックは独自に準備金の調査をしておりLFG関連のビットコインアドレスから2万2189枚も新しいアドレスに送られました。同日夜に追加で3万枚がGeminiアカウントにビットコインの移動が確認されておりました。
こうして大半がGeminiに移動されましたが残りの資金はBinanceの口座に移されました。
しかしこれは売却されたのか別ウォレットに移動されただけなのかは判断できないとロビンソン氏は発表していました。
こうした準備金としての保有はUSTが万が一にペグが外れた場合価格を1ドルに押し上げるために買い支えるためであり取引所にinflowとして流入が見られるのはこのためでありこの時点でのブロックチェーンデータからはUSTを支えるために売却されたかどうかを特定することは出来ませんでした。
公式声明
5/16に公にLFGは多額の準備金を売却したと発表をしました。
準備金のBTCは殆ど売却済みで8万枚ほどあったBTCも300枚ほどまで減少しておりました。
1/ As of Saturday, May 7, 2022, the Luna Foundation Guard held a reserve consisting of the following assets:
· 80,394 $BTC
· 39,914 $BNB
· 26,281,671 $USDT
· 23,555,590 $USDC
· 1,973,554 $AVAX
· 697,344 $UST
· 1,691,261 $LUNA— LFG | Luna Foundation Guard (@LFG_org) May 16, 2022
残りの資産は投資家の補填に使われるみたいですが売却された大部分は大幅に下落したUSTとLUNAに使われたみたいです。特にAVAXは5/7日と比較してあまり目立った売りが見られず潜在的な売り圧として瞬間的に下落するという市場の反応も見られました。
LFGは30億$以上あった証拠金をUSTを守るために使用し、それは失敗に終わった結果完全になくなったことを認めました。
まとめ
今回はLUNAショックからLFGが準備していた証拠金の行方を追ってみました。
もともとテラコミュニティは分散型として存在していたものだが準備金は中央集権的な扱われ方をしやや透明性にかけるという意見もありました。
また現状大口の保護を優先的に行われているという話もありビタリック氏を始めとする有力者は小口投資家の保護を優先スべきという意見も出ている。
今回の騒動を振り返ってみるとGCR氏を始めとする著名トレーダーもLUNAの危険性と爆弾については以前から言及しておりその通りの結果となりました。
LFGの準備金にBTCを使用していてLUNAの崩壊をきっかけに連動してBTCが下落をし市場の崩壊を懸念していた投資家も存在していたが準備金が消費されているのを見る限り相場全大敵に上昇目線が増えた印象が見られる。