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暗号資産(プロジェクト)

仮想通貨Monero(XMR/モネロ)の将来性・特徴・詳細|オフショアへの預金増加で需要増しなるか!?

仮想通貨Moneroは高い匿名性と送金処理スピードの速さを特徴とする仮想通貨です。Moneroの一番の特徴である匿名性の高さが吉と出るか凶と出るかによって、その将来性が左右される可能性があり、今後の動向に注目が集まる仮想通貨です。

今後、税金や規制を逃れるためにオフショアへの預金を移動させたいという需要が増加した際には、Moneroのもつ匿名性の高さは重宝される可能性が高いです。その一方で、そういった特徴があるがゆえに、将来的に国の規制対象になる可能性もあります。

通貨単位は「XMR」で通貨供給量は1840万XMR、時価総額はトップ10にランクインしています。匿名性が高いが故に、様々なリスクやデメリットを抱えてはいますが、それでも高い評価を得ているのは、その匿名性にニーズがあるからではないでしょうか。

本記事では、そんなMoneroの特徴、仕組み、その将来性について説明していきます。

その他の匿名通貨↓

Monero(XMR)の最新価格・相場・チャート・評価

 

Monero(XMR)の特徴

特徴1:「リング署名」、「ワンタイムアドレス」を実装し、匿名性を高めている

仮想通貨の多くは、透明性を保つために取引履歴を誰でも閲覧できるようになっています。それに対してモネロは、「リング署名」と呼ばれる技術を実装することで、取引履歴の閲覧を困難にし、匿名性を高めています。

リング署名とは、送金情報を分割し、複数の送金情報と混ぜ合わせることで、取引情報に含まれる送受信元アドレスの特定を困難にする技術です。

同じ匿名通貨として有名なDASHの場合は、送金情報を分割せずに混ぜ合わせるので、その点でMoneroとDASHは異なります。

さらに受信者情報は、取引のたびにアドレスが変わる「ワンタイムアドレス」が発行されるので、送金先が特定されるのを防いでくれます。ちなみにMoneroのアドレスは閲覧用と送金用の2種類あり、送金用アドレスにワンタイムアドレスが適用されます。

現在開発中のKovriプロジェクトでは、取引者のIPアドレスを暗号化しようとしているので、今後はネットワーク監視からも保護される可能性があります。

Momeroは、送受信されたアドレスや取引金額を暗号化することができるので、とても高い匿名性を誇っていると言えます。

特徴2:ブロックサイズが無制限なので、取引速度が速い

Moneroはビットコインなら約10分かかる取引時間をモネロは2分で完了します。

モネロはブロックサイズを制限しないことによって、取引処理が遅くなってしまうスケーラビリティ問題に対処しているのです。※ブロックのサイズが小さいと、ブロックの容量を超えた取引を処理することができなくなり、取引を記録するのに時間がかかってしまいます。

特徴3:マイニングが簡単

ビットコインは、専用のコンピュータを使用しないと効率的にマイニングできません。膨大な量の暗号を解く為に使用される消費電力の高さが問題視されています。

それに対して、Moneroは比較的低スペックのコンピュータでもマイニングできる為、消費電力を抑えられますし、誰でも簡単にマイニングに参加できます。

特徴4:匿名性が高いが故のリスク、デメリット

匿名性が高いということは、機密情報の取引やプライバシー保護という点などでメリットもありますが、一方で犯罪やマネーロンダリングなどに悪用されてしまうという危険性も孕んでいます。

その為、将来的に国が規制をかけてくる可能性があります。こういったリスクがあるため、モネロなどの匿名通貨には、悪いイメージがついてしまいがちです。そのため、イメージダウンに繋がる危険性を抱えているので、大手企業などは利用しづらいのではないかと言われることもあります。

今後の課題として、このような反社会勢力に悪用される危険性を排除できないと、モネロ自体の信用力が低下してしまうというデメリットもあります。

Monero (XMR) の詳細

発行上限枚数:1840万XMR

承認方法:PoW(Cripto Night)

公開日:2014年7月31日

公式サイト:モネロ公式サイト

Monero (XMR) 爆上げの時期!

モネロは2017年の開始時には1XMR=約1,000円前後を推移していましたが、2017年末には1XMR=40,000円を突破するなど大きな高騰を見せました。現在(2018年11月)は10,000円前後を推移しています。

過去の大きな価格変動

  • 2016年8月、ダークマーケット「Alphabay」が掲示板サイトRedditにMoneroを決済通貨として利用予定、とコメントして価格が高騰
  • 2017年8月20日、韓国のBithumbがMoneroを取り扱う予定であることを発表し、価格上昇

流通量が他の通貨に比べると少ないため、価格変動が激しくなる危険性もありますが、国内で取引できるところはまだほとんどなく、今後の成長も期待されています。

Monero (XMR) の評価

Monero (XMR) の将来性

マネーロンダリングなどの取引に利用される危険性がありながらもモネロの時価総額が仮想通貨の中でも上位なのは、それだけの需要があるからと考えて良いでしょう。

オフショア預金市場の拡大で匿名性のニーズが高まる?

ICOコンサルティング業務を手がけるサティス・グループは、2018年8月に発表したレポート内で、今後、オフショアの預金市場が拡大し、モネロの需要が増加していくのではないかという予測をしています。

税金や規制を逃れるためにオフショアに預金を移動する個人や企業が増えると、モネロの匿名性の高さにさらなる注目が集まる可能性があります。取引記録を追跡しづらいので、そういった面でのニーズは急増するかもしれません。

ただし、今現在は匿名性の高さと送金速度の速さという特徴以外では使い道があまりないのがMoneroの現状です。また、規制される可能性もゼロではないので、今後の動向をしっかりと見守る必要があります。

おすすめ取引所

残念ながら国内での取引できる取引所は今のところありません。海外の取引所を利用しましょう。

  • Binance
  • Poloniex