SwanDAIとは?DAIペグ破綻リスク(ブラックスワン発生)を取引する合成トークン

DeFi(分散型金融サービス)

SwanDAIとは、Coinbase(取引所)のDAI/USDC APIを使用して、米ドル価格(USDCは米ドル価格にほぼ連動)とDAI(米ドルにソフトペッグ)の価格の偏差を追跡する合成資産です(UMAトークンビルダーを利用)。簡単にいうと売り手はタイム・プレミアムを取り、DAIのペグが破綻する推定リスクを補償するというものです。つまり、ブラックスワン発生リスクを取引するということですね。ちなみに有効期限が切れると、契約はインデックス価格で取引されます。※タイム・プレミアムとはオプション価格における「時間価値」と同義です。オプションの買い手にとって今後どのくらいの利益を得られる可能性があるのかを示し、満期日までの時間余地と満期日までの利益になる確率の高さの2つの側面があり、満期日になるとその価値はゼロになります。

UMAとは?DeFiエコシステムを拡張するシンセティックトークン発行プラットフォームの概要と機能について

DAIとは?

SwanDAIの必要性を理解するには、DAIの価格安定メカニズムの仕組みを理解する必要があります。DAIはUSDCやUSDT等々と同じ米ドル価格に連動するステーブルコインではありますが、米ドルに直接担保(法定通貨担保型)されているわけではなく暗号資産を担保に擬似的に米ドル価格に近づけています。DAIの仕組みについては下の記事をご参照ください。

ステーブルコインDai(ダイ/DAI)の特徴・詳細・仕組み

SwanDAIで可能になること

SwanDAIでロングポジションをとり、ブラックスワンが発生すると大きなリターンを得ることができます。例えば、
  • ペグが50%はずれると価格は100倍に(100倍が上限です)
  • ペグが13%はずれると価格は2倍になります
これを応用するとMaker財団がSwanDAIのショートポジションをとることで、CDP(DAIを鋳造するスマートコントラクト)のリスクを自ら取るということも可能になりますね。※DAI価格が安定している間はプレミアムを得ることができます。 SwanDAIのリスクとして、Global Settlementという万が一の事態に備えてDAI所有者の財産を守るシステムが発動してペグが修復される可能性はあります。※システムをシャットダウンしてDAIの所有者に払い戻しをします。

SwanDAI詳細

SwanDAIはETHBostonで3人のWill(Price、Shahda、Sheehan)がUMAプロトコルを用いて作成したものです。(2019年9月現在はテストネットです)