Raiden Network、Red Eyes α版がイーサリアムメインネットにローンチ

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2018年12月21日、Raiden Networkがイーサリアムメインネット上にRed eyes α版をリリースしたことを発表しました。

Raiden Networkとは

Raiden Networkとはイーサリアムのスケーラビリティ、プライバシーの向上を目的に設計されたセカンドレイヤーソリューションです。メインチェーンではなくオフチェーンで情報を処理することでトランザクションの効率化を図っており、ビットコインやライトコインのライトニング・ネットワークの仕組みと似ています。

現在のイーサリアムが抱える問題の一つが処理スピードや手数料に関係するスケーラビリティです。今後M2M(マシンツーマシン:機械と機械の通信、IoTなど)が当たり前になってきたときに、ほぼゼロコスト、迅速な転送などが実現されていなければブロックチェーンを利用したM2M経済など夢物語でしかありません。そうならないように、ビットコインやライトコインなどではライトニングネットワークの導入に向けたテスト、開発が進められています。この動きがイーサリアムネットワークでも実際に稼働し始めたというのが今回のニュースのポイントです。

Raiden Networkが実現すると可能になること

ライデンネットワークやライトニングネットワークが実現すると、ブロックチェーンを利用したMaaS(Mobility as a Service)などの実現性が増し、日本の強みでもある自動車産業の新しい経済システムを構築することができるかもしれません。数年前から言及されているテーマではありますが、モノを売るではなく、モノから派生したサービスを売る(月額サービスなど)ビジネスモデルへの転換のためにはIoTの普及促進は欠かせません。

しかし現在のインターネット技術では改竄可能性などデータの信用性という点で不安が残ります。ブロックチェーンを利用したMaaSのポイントはトレーサビリティ(追跡可能性)が正確になることで、製品の流通過程が改善されたり、消費者と生産者との間にある情報格差がなくなるなどの利点が挙げられます。

さらにモノを売るではなく、IoTと組み合わせることで、モノの利用から得られる情報を収集し、その情報を元に製品開発をしたり、その結果として新しいサービスの実現などが考えられます。現在でも少しづつ普及しているカーシェアリングサービスもブロックチェーンを利用することで、第3者を介在させずに個人間での貸し借りを実現させることが可能だと言われています。つまり手数料を第3者に支払う必要がほぼないので、貸す側も借りる側もWin-Winの関係になれるということです。

α版の目的

今回のα版リリースの目的はメインネット上にガス(手数料)効率を向上させるためのスマートコントラクトとコアプロトコルのテストを行うことです。機能の特徴としては支払いチャンネルのオープンやクローズ、決済やシングルホップ通信、マルチホップ通信など複数挙げられています。詳細は公式ブログをご参照ください。→こちら

マルチホップ通信とは端末同士が直接通信(P2P)するだけでなく,他の端末を経由することでより広い範囲の端末と通信を可能にする無線ネットワークのことです。

現在Raiden Networkではテスト参加者を呼びかけています。α版である為まだ第三者によるセキュリティ監査を受けておらず、今回のテスト版はユーザー保護のために入金は0.15ETHまでに制限されています。(全てのチャンネル預金の合計は250ETHに制限)また今回利用可能なトークンはWETH(ラップド・イーサ)のみです。その他のユーザ保護のための安全対策はこちらをご参照ください。

公式サイト:https://raiden.network/