AlpacaFinanceはBinanceSmartChain上に構築された初のレバレッジド・イールドファーミング・プロトコルです。
簡単に言うとイールドファーミングをする際にトークンを借りることで、レバレッジをかけることができます。ほかにもトークンのステーキング機能などがあり、利益を最大化できるのが特徴です。
今週のDapp.comによると週間DeFiボリュームランキングでUniswapに続く2位にランクインしていました。
https://twitter.com/dapp_com/status/1430357052212219906?s=20
もともとEthereum上には様々なdAppsが展開されていましたが、そのガス代やトランザクション問題からBSCに注目が集まりました。
しかし当時のBSCにはEthereumほど多様なdAppsが展開していませんでした。その中でもAlpacaFinanceの開発者が注目したのがレバレッジドプロトコルだったわけです。
レバレッジをかけるということで、今回は少し難易度が上がります。PancakeSwapを使ったことがないよ、という方はまずPancakeSwapを実際に使ってからAlpacaFinanceを利用することをお勧めします。
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$ALPACAとはなにか
$ALPACAはAlpacaFinanceのネイティブトークンです。用途としてはファーミングなどの報酬、限定NFTへのアクセス権、そしてガバナンスへ権となります。
総供給量は1億8800万枚でプレセールも投資家もいないフェアローンチプロジェクトとうたっています。
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実際の分配は下記の通りです。
- 87%:フェアローンチ
- 4.3%:戦略的予算(将来のパートナーシップや上場のためのコスト)
- 8.7%:開基金
価格はCoinMarketCapによると下記のように推移しています。
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8月に入ってからBinanceに上場したことをきっかけに、$ 0.90半ばから上場翌日$ 1.70以上に2倍になりました。
今後はマルチチェーンに拡張する予定や、ガバナンス機能の実装。CEXへの上場や、追加の監査など年内もさまざまな取り組みが行われる予定です。
実際にガバナンスなど$ALPACAの用途が広がれば、トークン価格への影響も考えられます。
AlpacaFinanceのリスク
ここから実際の流れをご紹介しますが、AlpacaFinanceでレバレッジをかけるということはリスクを伴います。
例えばファーミングよりも、トークンを借りるAPYのほうが高くなってしまう場合や、清算されるリスク、イールドファーミング全般にいえるインパーマネントロスなどです。
AlpacaFinanceは丁寧にリスクを説明してくれているので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
https://docs.alpacafinance.org/our-protocol-1/risks
AlpacaFinanceの使い方
AlpacaFinanceを利用するにはまず下記の準備が必要です。
- 国内取引所アカウント
- Binanceアカウント
- BSC対応のMetaMask
- PancakeSwapを使った経験
もしまだ準備ができていないよ、という方がいらっしゃいましたら下記の記事を参考にご準備ください。
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それでは実際の使い方をみていきましょう。
今回は$BNBや$BUSDを単体で預けて$ALPACAを得る方法や、主要なレバレッジ・イールドファーミングをご紹介します。
AlpacaFinanceにウォレットを接続
まず公式サイトに入り、「Connect to Wallet」をクリックします。
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次にMetaMaskを選択して、接続を完了しましょう。
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これで準備が完了です。では実際に$ALPACAを手に入れる手続きに入りましょう。
①$BNBや$BUSDを単体で預けて$ALPACAを得る方法
画面左上の「Lend」をクリックします。$ALPACAや$BNBが表示されるので、貸し出したい通過の「Deposit」をクリック。
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数量を選択して、画面右下のConfirmをクリックすると、$BNBを預けた場合は$ibBNBを手に入れることができます。
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次にibBNBをステークすることで、$ALPACAを手に入れることができます。
Stakeをクリックして、ibBNBを選択しましょう。
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赤枠で囲んだところにibBNBの数量を入力します。最初はApproveとなっているので、クリックするとMetaMaskが開くので確認しましょう。次にAproveボタンがStakeに変わるので、クリックするとibBNBのステークが完了です。
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これで$ALPACAを手に入れられるようになりました。
②レバレッジ・イールドファーミング
画面の中の通貨ペア一覧からレバレッジをかけてファーミングしたいペアを選択して、Farmをクリックします。
私の場合はPancakeSwapを利用したステーブルペアでレバレッジをかけてみました。ステーブルコインのペアであれば清算リスクがそこまで高くないかなと考えてのことですが、もちろんレバレッジをかけるとリスクがあるのでご注意ください。
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USDTとBUSDをどれだけ入金して、どれだけレバレッジをかけるかを選択します。特徴なのはトークンを片方しか持っていなくても、もう片方を借りられることです。
またトークンペアによってかけられるレバレッジと、借りられるトークンに制限があります。
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レバレッジを指定してから下にスクロールすると、どれだけ借りていて、APRはどのくらいなのかがしっかりと表示されています。
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今回はBUSDを借りている費用が高くなってしまっていますが、ほかのペアでご自身が納得のいくFarmを選んでみてください。
実際にレバレッジ・イールドファーミングが完了すると、下記のような画面になります。
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そこで担保としてUSDTを追加する、もしくは逆にレバレッジをさらに書けることも可能です。また画面右上にはレバレッジ・イールドファーミングで獲得した$ALPACAの数量も書かれています。
AlpacaFinance詳細
公式サイト:https://www.alpacafinance.org/
Twitter:https://twitter.com/AlpacaFinance