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アルパカによるアルパカのためのプロジェクト : AlpacaFinance

AlpacaFinanceはBSC上最大のレバレッジドイールドファーミングプロトコルです。貸し手はトークンを貸し出して利益を獲得し、借り手はトークンを借りて、ファーミングできます。これによりユーザーはファーミングの利益を最大化すると同時に、ネイティブトークンである$ALPACAを獲得。こちらはステーキング、もしくはファーミングに利用することで、さらに利益を得られます。

Alpaca Financeの特徴

◇コミュニティ主導のプロジェクト

https://www.alpacafinance.org/
Alpacaはトークンの事前販売、投資家への販売を行っておらず、フェアローンチをしています。そのためAlpacaFinanceは公式サイトで、「アルパカによる、アルパカのための」プロジェクトと解説しています(リンカーンの「人民による、人民のための」を言い換えている言葉でしょうか)。

◇利益を最大化するレンディングとレバレッジドイールドファーミング

Alpaca Financeで最も特徴的なのは、ユーザーが資産を借りて、それを使うことで預ける資産の総量を増やして、利益を最大化する手法です。また借りる人がいるということは、貸す人もいるということです。つまりユーザーは資産を貸す/借りるという2つの方法で利益を得ることができます。 ユーザーが利益を獲得する方法を貸し手と借り手の立場から見ていきましょう。

貸し手の場合

貸し手の場合は単体でトークンを預けるだけなので、インパーマネントロスもなく安全に高い利益を獲得することができます。Alpaca Financeでレンディングした際のAPRは高く、競合プロジェクトのおよそ2倍ほどです。(2021年7月のデータ)
https://samsaracrypto.medium.com/
具体的には2つのStepで利益を得ることができます。 Step1:トークンを単体で貸し出し、ibトークンを受け取る 例えばあなたがBNBを預けた場合、ibBNBというトークンをもらうことができます。このトークンはレンディングプールのシェアを表しており、自動的に利息が発生します。 Step2:ibトークンを預けて、ALPACAトークンをもらう BNBを預けて手に入れたibBNBをステークすることで、さらに高いAPRでALPACAトークンを獲得できます。

借り手の場合

あなたが借り手の場合は、トークンを借りることでファーミングの利益を最大化することができます。 Step1:Lendのページで利用率(Utilization)を確認 利用率が低いほど金利が低くなるため、利用率の低いステーブルコインを借りる計画です。
例えば現在はTUSDの利用率が低いので、TUSDを借りることを検討します。 Step 2:FarmページでTUSD/BUSDのペアでレバレッジドファーミング ステーブルコインは比較的安全に運用できるため、TUSDとBUSDをペアにするとします。
そうすると、1000BUSDを自分で準備して、1000TUSDを借りて運用するこが可能になるのです(単純に運用資産が2倍に)。 またAlpaca Financeには下記のような特徴もあります。
  • 単一のトークンしか持っていなくても、Alpacaサイドで調整して流動性供給してくれる
  • APYを最大化するために、プール報酬を自動的にLPトークンにして複利で運用します

◇Alpaca FInanceのNFT(Alpie):今後はGameFiにも

Alpiesは合計10,000のアルパカをモデルとしたNFTアバターです。AlpacaFinanceの今後のPlay-to-Earnゲームとメタバースで利用可能。BSCの方はDauntless、Ethereumの方はDreamersと呼ばれており、デザインは正義と悪の戦いの様相を呈しています。 このコレクションは、最初はBinance Smart Chain(BSC)で、次にイーサリアムで販売されました。BSCはダッチオークション形式で価格が1BNBになってから1分で5000体が完売。 今後のGameFiトークンの割り当てや、レバレッジする際の優遇措置、Play-to-Earnゲームなどへのベータアクセスなどの特典があるそうです。

◇オートファーミングステーブルコイン$AUSD

https://twitter.com/AlpacaFinance/status/1468601741113503749?s=20
AUSDはオートファーミングステーブルコインです。MakerDAOやLiquityなどのプロジェクトは利息を払いながらステーブルコインを借りる必要があります。またVenusなどのプロトコルでは担保の貸し出しAPRを得ることができません。しかしAlpacaでは担保の利回りを得ながら、AUSDを借りることができるのです。 AUSDは実績のあるMakerDAOのフォークであり、過剰担保、分散化、多層のペグ構造によって1$を維持します。詳細は下記のドキュメントをご覧ください。 https://medium.com/alpaca-finance/announcing-the-launch-of-alpacas-auto-farming-stablecoin-ausd-7dfff37ea695

ALPACAトークンとは?

ALPACAトークンはAlpacaFinanceのネイティブトークンです。デフレメカニズムによってさまざまな条件でバーン・買い戻しを行うことで価格の上昇が見込まれています。具体的にはbotによる清算の際に手数料の5%がバーンに使用されます。

◇ユースケース

  • ガバナンスへの参加
  • ファーミング報酬

◇配分

https://medium.com/alpaca-finance/introducing-alpaca-finance-d6e858896efd
トークンの87%はフェアローンチで配布されます。8.7%は開発基金として、残りの4.3%はCEXへの上場や、監査、パートナーシップのために使用されます。

◇入手方法

  • CEX:Binance、Gate.io、KuCoin、MEXCなど
  • DEX:PancakeSwap、Biswap、DODOなど
  • Farming:AlpacaFinanceを利用することで報酬として獲得
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/alpaca-finance/markets/

チーム、投資家、パートナー

トークンのフェアローンチを行ったため、投資家はいません。
パートナーは下記の画像の通りです。
https://www.alpacafinance.org/

まとめ

AlpacaFinanceはBSC上のレバレッジドイールドファーミングプロトコルです。
  • 高い利率でトークンの貸し出し
  • トークンを借りてレバレッジをかけた運用
を行うことができます。 ホワイトペーパーによると2022年はNFTを活用手段がより増えていくことになりそうです。具体的にはPlay to Earnのゲームのローンチや、ゲーミング・トークンの販売、マーケットプレイスのローンチなどです。 また12月にローンチした$AUSDのユーティリティの追加や、機関投資家向けのサービスの開始も予定しています。 ステーブルコイン発行や、GameFiのローンチなど今後も注目のプロジェクトになりそうです。