9月始めにイーサリアム・レイヤー2スケーリングソリューションであるArbitrumがローンチしました。ArbitrumはOptimistic Rollupベースなので、Ethereumのセキュリティ保証を継承しながら、高速取引と手数料の削減を実現します。
立ち上げから3週間程度でArbitrumのTVLは30億ドルを突破しています。開発チームは完全な分散化を目指しているため、投資家の間では将来的なガバナンストークンのエアドロップも“期待”されています。そこで、ここではArbitrumへの利用方法をご紹介します。
Arbitrumへのデポジット
それでは、Arbitrumに資金を移行する方法を説明します。入金プロセスは、Metamaskなどのウォレットでネットワークに接続し、Arbitrum Token Bridgeを通じて資金を送金する作業となります。
Metamaskを使用してArbitrumに接続する
Arbitrum Token Bridgeにアクセスすると、上記のポップが立ち上がります。「次へ」をクリックすると、手動で情報を入力しなくとも、Arbitrumに接続できます。なお、チェーンに関する情報の詳細は、こちらで確認できます。
デポジット
次に、ブリッジしたいETHや他のトークンを送金します。数値を入力して”deposit “をクリックします。画面下部で、ブリッジトランザクションの状況を監視することができ、通常は約10分後に資金がArbitrumで使用できるようになります。このトランザクションにはガス代がかかります。
Arbitrumへの入金が完了すると、Arbitrum上ですでにデプロイされているDeFiサービスを利用できるようになります。SushiswapやCurve、Balancerなど、Ethereumの主要なプロトコルがArbitrumに対応しており、それらの一覧はこちらで把握できます。
現在のところ、Arbitrumは開発チームがそのネットワークを大きくコントロール(管理・制御)しています。ネットワーク容量はEthereum L1と同程度に抑えられており、取引手数料がそこまで安くないのもこのためです。しかし、時間の経過とともに制限は取り除かれて、容量も増加するでしょう。
なお、Optimistic Rollupの仕様上、Arbitrumからの出金には7日間の待機期間があることがデメリットとなります。この点では複数のサードパーティがソリューションを準備しています。例えば、Hop Protocolは、数日以内にArbitrumへの対応を開始し、より迅速な出金を可能にする計画です。