CDP AutomationとはCDPを一定の比率に保ち、精算されるリスク(担保比率150%を切ると自動精算されます)から保護する(※Repay機能)、または市場の変化に基づいてレバレッジを増やすということ(※Boost機能)を自動で行ってくれるDeFi Saverの機能です。
本機能を有効後にCDPの最低比率を設定すると、設定に合わせてCDPを自動調整するように機能します。
本記事ではCDP Automation機能の概要についてご案内いたします。
※Repay機能:CDPからETHを引き出し、DAIを購入し一部の債務を返済する1トランザクションで自動処理する機能
※Boost機能:CDPからDAIを生成しETHを購入してCDPに担保する過程を1トランザクションで自動処理する機能
CDPについては下の記事をご参照ください。
CDP Automationの機能
CDP AutomationはMakerDAOのDSProxy(CDP所有者のかわりに他の人に関数を呼び出せるようにする)を利用しています。DeFi SaverにはCDPのBoost機能とRepay機能を使用することを許可していますが、それ以外のことはできないようになっています。つまり、CDPの所有権は作成した所有者にあるという点には変わりはないということです。
CDP Automation利用条件
CDP Automationを利用するには満たさなければならない2つの条件があります。一つは「最低200DAIの債務」、2つ目は「CDP担保比率170%以上」
上記2つの条件を満たさなければCDP Automationを有効にすることができませんのでご注意ください。
CDP Automation利用料について
CDP Automationの利用に際して、アクティベーション料金や月額利用料などの料金は発生しませんが、「Boost & Repay」機能、つまりCDPの再調整のたびに「0.25%のサービス料金」が徴収されます。また別途ガス代に相当する追加料金が徴収されます。
CDP Automation利用時の注意点
まず2019年9月6日時点のCDP Automationはβ版です。そのことを理解した上でご利用ください。
またCDP Automationを利用してCDPの自動化を有効にした場合はCDP Automation以外のダッシュボード(例えばCDP PortalやInstaDappなど)では自動化機能を認識しないため、それらでCDP管理するのは控えた方が良いです。
CDPを閉じる際は、閉じる前に自動化(オートメーション)を先に無効化してください。(公式アナウンスあり)
DeFi Saver詳細
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