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Trust Wallet(トラストウォレット)とは?Binanceと提携した人気モバイルウォレット

今回はTrust Wallet(トラストウォレット)というIOSやAndoroidで利用できる暗号通貨用モバイルウォレットのご紹介です。

これまではMetamaskなどを利用してPCブラウザ上からブロックチェーンにアクセスする方法が一般的でしたが、スマホアプリ「Trust Wallet」はDAppsブラウザを搭載しているため、スマホで手軽にブロックチェーンにアクセスでき、決済機能はもちろんのこと、DAppsゲームなども楽しむことができます。

さらに海外大手取引所Binanceとパートナーシップを結んでおり(2018.8.1 BinanceがTrust Walletを買収)、将来的にはBinanceのDEX(分散型取引所)にも接続できるようになります。そうなれば、手軽に暗号通貨の取引ができるようになるので、日本円から暗号通貨を購入するとき以外は暗号通貨取引所を利用しなくてもよくなりますね。

Trust Walletとは?

Trust Wallet公式サイトで、以下の6つのポイントをその特徴として挙げています。

  1. 安全性
  2. ユニバーサル
  3. 複数通貨をサポート
  4. 匿名性
  5. 多機能
  6. DApps・Web3ブラウザ

それぞれどういうことなのかを説明していきます。

1.安全性 

秘密鍵をローカルで管理しているので、暗号通貨取引所内にデジタル資産を預けておくよりも安全だということです。

秘密鍵とはブロックチェーンにアクセス(送金など)するための暗号のことです。ウォレットの役割はこの秘密鍵を保護することにあり、いかにしてこの秘密鍵を守り抜くかがセキュリティ上とても重要となります。※万が一、秘密鍵がバレてしまうと、簡単に資産を盗まれてしまうリスクがあるので秘密鍵の管理には十分注意しましょう。

ローカルで秘密鍵を管理するとは?|ウォレットにはサーバー型とクライアント型がある。

秘密鍵をローカルで管理するという意味を理解するには、サーバー型、クライアント型というウォレットの種類について理解を深めておく必要があります。

  • サーバー型

サーバー型とは暗号通貨取引所内で保管するなどをいい、ユーザーは秘密鍵を意識しなくても良いため管理が楽になるというメリットがあります。

デメリットは、多くの資産が集まる暗号通貨取引所に秘密鍵の管理を委任しているので、管理側がハッキング対策が大変になってしまいます。

  • クライアント型

一方のクライアント型は、取引所に秘密鍵を管理してもらうのではなく、自分で秘密鍵を管理します。注意点としては、ウォレットをインストールしているデバイスが使用不可能になった場合に備えて、必ずバックアップを取っておくことが重要です。

Trust Walletがいうローカルで管理する、とはクライアント型であるということを示しています。

2.ユニバーサル

Ethereumネットワーク上のERC20、ERC223トークンに完全対応しています。デェフォルトでウォレットに登録されていないので、設定画面から登録する必要があります。

  • ERC-20

ERC20とは、例えばBNB(Binance coin)などのようにイーサリアムネットワーク上で発行されたユーティリティトークンのことです。

  • ERC-223

ERC223は、ERC20の改良版でトークンの転送ミスに配慮した仕組みを備えています。具体的には誤って送金した場合に持ち主の元へ返却する「token Fallback」という機能を実装しています。

  • ERC-721

Trust Walletでは後々にERC721トークンにも対応する予定のようです。ERC721は代替不可能な性質を持ったトークン(Non-Fungible-Token)です。

ERC20トークンの場合はFungible-Tokenといい、代替可能なトークンです。ここでいう代替可能とは、ERC-20は同じような機能を持っているので他と交換することができますよ、ということを意味しています。例えばお金などは代替可能なので交換ができます。

一方のERC721の代替不可能とは、具体的にはキャラクターや土地、家などのオリジナル性があるものに利用されます。現在だとDAppsゲーム内のキャラクターや不動産などに利用されています。

今後Trust WalletでERC721トークンを取り扱うようになれば、ブロックチェーン上のキャラクターやアイテムを交換することができるようになります。

3.複数通貨

複数の暗号通貨に対応しています。

  • BTC(Bitcoin)
  • ETH(Ethereum)
  • TRX(TRON)
  • ETC(Etherum classic)
  • ICX(ICON)
  • VET(Vechain)
  • WAT(Wanchain)
  • VTHO(VeThor)
  • POA(POA Network)
  • CLO(Callisto)
  • GO(GoChain)
  • TOMO(TomoChain)

2018年度中にLTC、BCHにも対応する予定のようです。

4.匿名

運営側がユーザーの個人情報を収集することや、Trust Wallet内にあるユーザーのデジタル資産にアクセスできないようになっています。

Web2.0と呼ばれる現在の中央集権型のインターネット業界では、ブラウザなどのサービスを無料提供する代わりに個人情報を収集して、それを元に広告ビジネスなどを展開しています。

それ自体はビジネスなのでその良し悪しは判断しかねますが、人によっては知らず知らずのうちに個人的な閲覧記録や趣味嗜好を知られることを望まない人もいます。ブロックチェーン技術そのものの性質として、分散型、P2Pなど現在主流のWeb2.0よりも個人を尊重したシステムだといえます。

5.多機能

BinanceのDEX(分散型取引所)とシームレスに連携する予定です。連携が可能になると、これまでのように暗号通貨取引所を介さずとも、アプリ内だけで取引ができるようになります。

多機能という意味では、DAppsギャラリーを設けてある点も利便性を向上させているといえます。DAppsギャラリーとはAppleのAppStoreやGoogleのGoogleplayのようなもので、おすすめDAppを紹介、アクセスできるようになっています。

6.DApps・Web3

Web3ブラウザとは、つまりDAppsブラウザのことです。Googlechromeのような一般的なブラウザではDAppsにアクセスするための拡張機能をインストールしなければ、ブロックチェーンにはアクセスできません。

Trust Walletに搭載されたDAppsブラウザを利用することで、スマホで手軽にDAppsを利用することができます。

Trust Walletダウンロード先

IOS版→こちら

Android版→こちら