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DeFi

Binance Smart Chain(BSC)、経済規模も注目度も急上昇中のDeFiインフラを解説

Binance Smart Chain(BSC)は2021年に経済規模も注目度も急上昇しているブロックチェーンです。BSCは仮想通貨取引所Binanceが手がけるブロックチェーンですが、既存のBinance Chainとは異なります。今回はBinance Smart Chain(BSC)について整理していきましょう。

Binance Smart Chain(BSC)とは

Binance Chainは高速な分散型取引所の実現を目的に2019年4月にローンチしました。一方のBinance Smart Chainは高性能な分散型アプリケーション(Dapps)の開発を目的に、2020年9月にサービスを開始しました。BSCは独立したブロックチェーンであり、Binance Chainがオフラインになっても動作します。

Binance Chainとの違い

Binance Chainとは異なり、BSCはスマートコントラクト機能とEthereum Virtual Machine(EVM)との互換性があります。EthereumのツールやDappsをサポートしているため、開発者にとってプロジェクトを移植することが容易です。ユーザーにとっては、MetaMaskを使って簡単にBSCを利用できます。

Binance Smart Chainは、参加者がバリデーターとなるためにBNBをステークするProof of Staked Authority (PoSA)を採用。ブロックを検証すると、報酬としてブロックに含まれた取引の手数料分をBNBで受け取ります。

BSCとDeFi

BSCはDeFiエコシステムを主目的に構築されており、低コスト・ハイスピードを武器にイーサリアムのエコシステムを追い上げています。イーサリアム上のUniswapのような分散型取引所にはPancakeSwapや、BurgerSwap、BakerySwapなどがあり、BSC上のトークンを使って流動性マイニングが可能です。Binance Smart Chainのトークン規格は「BEP-20」と呼ばれています。

2021年1月にBSC全体の総月間取引量は150億ドルを越えました。そのうちPancakeSwapとVenus(ステーブルコイン発行プロトコル)はそれぞれ10億ドルと140億ドルを処理するトップアプリです。PancakeSwapのユニークアクティブウォレット数はDeFi市場全体で2位に浮上しています。

まとめ

Binanceは戦略的パートナーの開拓をねらい、積極的にインキュベートしています。2020年末、BinanceはPolkadotエコシステムのプロジェクトを支援するために1000万ドルの基金を発表しました。Binance Labsは最近、Plasm Networkへ240万ドルを資金提供しました。BinanceはPolkadotのコミュニティとのブリッジの構築も見据えている模様です。

 

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