O3Swapはクロスチェーンアグリゲーションプロコトコルです。「Curveのクロスチェーン版」などとも呼ばれています。
手数料や非効率的な手続きを改善し、全ての送金作業を簡略化することが目的です。
流動性の断片化の問題を解決し、ワンストップでチェーンやDEXをまたいだ取引が可能になります。
今後サポートする流動性ソースは下記の通りです。
O3Swapの歴史と資金調達:日本で立ち上げられ、ソフトバンクからの出資も
歴史
O3Swapは2017年に東京で立ち上げられたプロジェクトです。
当初はウォレットを開発しましたが、昨年夏からのDeFi市場の盛り上がりを受けてDeFi関連事業に携わるようになりました。
資金調達
O3Swapは東証1部上場企業ソフトバンクグループのシンガポール支社から出資を受けたことで話題になっています。
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O3 Swap secures investment from SoftBank Singapore #SoftBankSG @SoftBank_Group @SoftBank
We are looking forward to strengthening and developing the partnership further towards achieving common goals.#O3Swap pic.twitter.com/uFusqStq4g— O3Labs (@O3_Labs) May 6, 2021
他にも4月半ばにはNGC Ventures、OKEx Blockdream Ventures、Neo Eco Fundなどから200万ドル(2億2000万円ほど)の調達をしました。
O3Swapの仕組み:さまざまなDEXとチェーンを自在に行き来する
O3Swapには大きく分けて2つの機能があります。
- O3アグリゲーター
- O3ハブ
O3アグリゲーターはBSCやEthereumなどのチェーン上に展開しており、最も効果的な取引レートとルートを提案。
O3ハブはPolyNetworkをベースにしており、異なるチェーン間の取引を可能にします。
また複数のネットワークをまたぐプールも存在しており、流動性供給することでO3トークンを得ることができます。
具体例としてライトペーパーに記載されている事例を見ましょう。
BNB→HUSDに交換する場合、従来はBinanceとHuobiの2つの口座とKYC、2段階認証が必要でした。
その後にBinanceでBNB→USDTと交換し、HuobiでUSDT→HUSDと交換。そのHUSDをMetaMaskに送金して、DEXで利用していました。
しかしO3Swapの場合は、ワンクリックでMetaMask内のBNBをHUSDに交換できます。
O3トークンとは?エアドロップで早期利用者などに配布
O3トークンはガバナンストークンであり、流動性供給などへの報酬としても利用されます。
O3トークンを獲得する方法は主に3つです。
- 早期参加やコミュニティへの貢献によるエアドロップ
- O3 Swapを使用したことによるトレードマイニング報酬
- Hub(クロスチェーンプール)に流動性を提供する
上記3つの方法でO3を入手した場合、O3はロックされた状態です。アンロックするには主要なDEXにO3取引ペアの流動性を提供する必要があります。
O3トークンのロックを解除すると、保有することで取引割引を得たり、ステークすることでコミュニティのガバナンスに参加が可能になります。
O3Swap:今後の予定
今年から来年にかけて本格的にサービスが稼働するとともに、DAOに向けた取り組みや、レイヤー2への対応など開発が進んでいくと予定されています。
さまざまなチェーンでのやり取りはDeFiを活用する上でもネックとなっており、それを解決すると見込まれるO3Swapは今後も注目されるプロジェクトです。
O3Swap詳細
公式サイト:https://o3swap.com/
Twitter:https://twitter.com/O3_Labs
Medium:https://medium.com/o3-labs-o3-wallet