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O3Swapとは?:ソフトバンクから出資を受けたクロスチェーンアグリゲーターを解説

O3Swapはクロスチェーンアグリゲーションプロコトコルです。「Curveのクロスチェーン版」などとも呼ばれています。

手数料や非効率的な手続きを改善し、全ての送金作業を簡略化することが目的です。

流動性の断片化の問題を解決し、ワンストップでチェーンやDEXをまたいだ取引が可能になります。

今後サポートする流動性ソースは下記の通りです。

公式サイト:https://o3swap.com/

O3Swapの歴史と資金調達:日本で立ち上げられ、ソフトバンクからの出資も

歴史

O3Swapは2017年に東京で立ち上げられたプロジェクトです。

当初はウォレットを開発しましたが、昨年夏からのDeFi市場の盛り上がりを受けてDeFi関連事業に携わるようになりました。

資金調達

O3Swapは東証1部上場企業ソフトバンクグループのシンガポール支社から出資を受けたことで話題になっています。

他にも4月半ばにはNGC Ventures、OKEx Blockdream Ventures、Neo Eco Fundなどから200万ドル(2億2000万円ほど)の調達をしました。

O3Swapの仕組み:さまざまなDEXとチェーンを自在に行き来する

公式サイト:https://o3swap.com/

O3Swapには大きく分けて2つの機能があります。

  1. O3アグリゲーター
  2. O3ハブ

O3アグリゲーターはBSCやEthereumなどのチェーン上に展開しており、最も効果的な取引レートとルートを提案。

O3ハブはPolyNetworkをベースにしており、異なるチェーン間の取引を可能にします。

また複数のネットワークをまたぐプールも存在しており、流動性供給することでO3トークンを得ることができます。

公式サイト:https://o3swap.com/

具体例としてライトペーパーに記載されている事例を見ましょう。

BNB→HUSDに交換する場合、従来はBinanceとHuobiの2つの口座とKYC、2段階認証が必要でした。

その後にBinanceでBNB→USDTと交換し、HuobiでUSDT→HUSDと交換。そのHUSDをMetaMaskに送金して、DEXで利用していました。

しかしO3Swapの場合は、ワンクリックでMetaMask内のBNBをHUSDに交換できます。

公式サイト:https://o3swap.com/

O3トークンとは?エアドロップで早期利用者などに配布

O3トークンはガバナンストークンであり、流動性供給などへの報酬としても利用されます。

O3トークンを獲得する方法は主に3つです。

  1. 早期参加やコミュニティへの貢献によるエアドロップ
  2. O3 Swapを使用したことによるトレードマイニング報酬
  3. Hub(クロスチェーンプール)に流動性を提供する

上記3つの方法でO3を入手した場合、O3はロックされた状態です。アンロックするには主要なDEXにO3取引ペアの流動性を提供する必要があります。

O3トークンのロックを解除すると、保有することで取引割引を得たり、ステークすることでコミュニティのガバナンスに参加が可能になります。

O3Swap:今後の予定

公式サイト:https://o3swap.com/

今年から来年にかけて本格的にサービスが稼働するとともに、DAOに向けた取り組みや、レイヤー2への対応など開発が進んでいくと予定されています。

さまざまなチェーンでのやり取りはDeFiを活用する上でもネックとなっており、それを解決すると見込まれるO3Swapは今後も注目されるプロジェクトです。

O3Swap詳細

公式サイト:https://o3swap.com/
Twitter:https://twitter.com/O3_Labs
Medium:https://medium.com/o3-labs-o3-wallet