UPSIDE DAI|DAIステーブルコイン価格の揺らぎに対してレバレッジ20倍

デリバティブ

UpsideDAIとは、DAI価格の揺らぎ(ほぼ$1になる力は働いていますが価格の揺らぎはある)に対してハイレバレッジ(20倍)ポジションを可能にするコントラクト(CFD/Contract for difference)。これにより、トレーダー及び投機家がDAI価格の揺らぎに対してベットする、またはヘッジさせることが可能になります。さらにこのCFDの構造上、高いレバレッジ(20倍)を実現しながらも、高い証拠金率を必要としない(なんと証拠金率100%です)という特徴があります。

今回はこのUpsideDAIの仕組み、マーケットメイカーのインセンティブについてサクッとご紹介致します。

UpsideDAI

CFD/Contract for diference

まずUpsideDaiのCFD(Contract for difference)について簡単に説明します。日本語に直訳すると差額のコントラクトということになるのですが、端的にいうと資産の現在価値と契約時の価値の差額を支払うことを規定した2者間の契約のことをCFDは指しています。

また表題に示したようにUpsideDaiではレバレッジ20倍設定が可能ですので、Dai価格と$1の差額が20倍で支払われることを意味しているので、CFDは原資産に対する合成価格エクスポージャーを表すシンセティックコントラクト(合成契約)と捉えることができます。

ロング、ショートポジションを表す2つのトークン「UpDaiとDownDai」

UpsideDaiのプラットフォーム内ではUpDaiDownDaiの2つのトークンが使用されており、前者がDai価格に対するロングポジションを表し、後者がショートポジションを表しています。

この2つのトークンは、Daiをプラットフォームにデポジット(マーケットメイク、上画像のPoolタブ)すると、同時に同量のUpdaiとDownDaiが作成されます。例えば2Daiをプラットフォームにデポジットすると、1upDai、1downDaiが作成されるということです。この時点でのDai、USD、upDai、downDaiの関係は以下のような関係になります。

Dai価格が変動するとupDai、downDaiの価値が変動する

upDaiとdownDaiの総量は、作成時点で同量であったようにDai価格が変動しても2つのトークンの総量は常にイコールの状態です。またDaiの価格に関係なく1updaiと1downdaiのペアを合わせると常に2Daiの価値を持っています。

これらを前提に、Daiの価格が$1付近で揺らぐとそれぞれのトークンの価値が変動します。例えばDaiの価格が1.02USDとなるとupDaiの価値は1.4Dai、downDaiは0.6Daiの価値をもつというような感じです。

これら2つのトークンの価値はupsideDaiのCFDによって制御されており、例えば20倍レバレッジの場合はDaiの価格変動範囲は$0.95〜$1.05までに制限されます。この時に1Daiの取引価格が$1.05となってしまった場合はupDaiが2Daiの価値を持ち、downDaiは0Daiの価値。逆に取引価格$0.95の場合はupDaiは0Dai、downDaiは2Daiの価値となります。※この価格変動範囲をより広範なものとするには、担保を増やし証拠金率を上げるか、レバレッジをより小さくするかで可能になります。

また現在のDai、upDai、downDai価格は下のTrade画面で確認することが可能です。

どのようにしてCFDの決済価格を導き出すのか

downDai、upDaiの償還時に必要な定義として、「Daiの現在のUSD価格」が挙げられます。オラクルを用いて定義することになるのですが、UpsidedaiではMakerとUniswapを活用し、オンチェーンで価格取得を行っています。(上画像の定義をご参照ください)

upsideDaiのCFDは1ヶ月満期で実行され、upDai及びdownDai保有者は、その時点で表される価値でDaiステーブルコインと交換することが可能になります。償還可能なDaiの量(Payout)は、以下の式で導き出すことができ、トークン保有者がupDaiまたはdownDaiのどちらか一方のみ保有している場合もここから相応の額を引き出すことができます。またマーケットメイカーが両方のトークンを同量保有している場合は、手数料と金利を受け取ることになります。

※p(DaiのUSD価格)、L(レバレッジ)、f(マーケット手数料)

マーケットメーカーのインセンティブ

upsideDaiにおいて、最も重要な要素の一つと言っても過言ではないマーケットメイカーからの流動性提供についてココでは説明します。少しだけ上述しましたが、サクッと仕組みを表すると、マーケットメイカーは2カ所から得られる取引手数料金利の計3箇所から収益を得られることをインセンティブに自発的な流動性提供を促すというカラクリです。

ここで発生している取引手数料及び金利はどこから発生しているのか、この点についてもう少し踏み込んで説明をします。

取引手数料

取引手数料はupsideDaiプラットフォーム(CFD)、Uniswapプールの2カ所から徴収し、マーケットメイカーに支払われます。前者のCFDでは、up 及び downDaiトークンの償還時に手数料0.3%、後者のUniswapでは全ての取引で手数料0.3%を徴収し、それらがマーケットメイカーに支払われることになります。

金利

upsideDaiにデポジットされたDaiは全て、Chaiを活用してMakerのDSRへ投資されており、契約期間中にDSRから発生する金利を取得しています。chaiを介して得られた金利をマーケットメイカーが契約満期時に償還することができます。

このようにupsidedaiのマーケットメイカーには3つの収益源が用意されており、リスクを最小化しながら資産を運用できるというメリットがあります。

UpsideDai詳細

UpsideDaiは現在イーサリアムメインネットにデプロイされておりますが、ご利用の際は自己の責任のもとでお願い致します。