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Ethereum L2は次の給付金予備軍!? ビッグ4のトークンローンチにどう備える?

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Arbitrum、Optimism、zkSync、StarkWareー、イーサリアムのレイヤー2ソリューションの所謂「ビッグフォー」のトークンローンチを巡る推測が盛り上がっています。結局のところテーマは「When Token?」であり、投資家は次の給付金ラッシュを取りこぼすまいとしています。StarkWare社はStarkNetとStarkExを開発している点を後述します。この内容は、ImmutableX(IMX)や(GOD)トークンローンチを主導した著名なリサーチャーJohn Wang氏がBanklessに寄稿した記事を参考にしています。

Ethereum L2のビッグフォー

ビッグフォー(Arbitrum、Optimism、zkSync、StarkWare)は現在、ホワイトリストに登録されたアプリをデプロイしており、中央集権的な環境(シーケンサー、アップグレード、エスケープバッチ等)で動作しています。これらの多くは2022年には分散化し、パーミッションレスへの移行を計画しています。トークンリリースについてのプロジェクトの公式発言も出てきておりー1,zkSync(確定) 2,StarkWare(ノーコメント) 3,Arbitrum(ノーコメント) 4,Optimism(リリースを否定)ー、Wang氏はこの順番に2022年後半~2023年にビッグ4がトークンをリリースすると予測しています。同氏は、これらのトークンのうち最低2つは時価総額でトップ30に入る可能性があると見ています。

給付金対策

投資家としては、L2がトークンをローンチする前に給付金の資格を得るために努力しておきたいところです。そのために、エアドロップの権利獲得に必要なアクションと予想される作業をおさえておく必要があるでしょう。Wang氏が指摘している、トランザクションの発行、ブリッジの使用、アプリの利用、の3点にポイントを絞って、L2の使い方をそれぞれ見てみましょう。

zkSync

  • zkSync:Matter Labs社が開発したzkRollup
  • ブリッジ:LayerSwap(Binance、Coinbase、FTX、Huobi、KuCoin、OKExからzkSyncへの転送が可能)
  • トランザクション発行プロセス:
  • ArgentでzkSyncのウォレットを作成し、アカウントに資金をデポジット
  • dAppsの試用
    • ZigZagでETHをDeFiトークンとスワップ
    • LidoまたはYearnにETHをステーク
    • YearnでWBTCを投資
    • YearnまたはGro ProtocolでDAIまたはUSDCに投資
    • Aaveを使ってDAIやUSDCを貸す
  • その他参考:「How to use zkSync

Arbitrum

  • Arbitrum:Offchain Labsが作成したOptimistic RollUp、EVM互換
  • ブリッジ:Arbitrum One Bridge(公式)、
  • 即時ブリッジソリューション:Hop、xPollinate、Synapse
  • トランザクション発行プロセス:
  • ブリッジを使ってArbitrumアカウントに資金を移す 
  • ArbitrumポータルでDappsを検索して使用
    • Curve、Balancer、Uniswap、GMXのLP提供
    • TreasureDAOのNFTの取引

Optimism

  • Optimism:Optimism PBCが開発したOptimistic RollUp
  • ブリッジ:Optimistic Ethereum Gateway(公式)
  • ブリッジ:Arbitrum One Bridge(公式)、
  • 即時ブリッジソリューション:Hop、Across、Celer
  • トランザクション発行プロセス:
    • ブリッジを使ってArbitrumアカウントに資金を移す
    • OptimismポータルでDappsを検索して使用
    • Lyraのオプション取引やLP作成
    • Uniswapでの取引やLP作成
    • ZipSwap)でのLP取引やイールドファーミング
    • Unlock Protocolでコンテンツロックの作成
    • QuixoticマーケットプレイスでNFT取引

StarkWare

StarkWareは、StarkNetとStarkExの2種類のL2ソリューションを構築しています。StarkExはデータをオフチェーンで管理するハイブリッドモデルでありdydx、DeversiFi、ImmutableX、Sorareが使用しています。一方のStarkNetはパーミッションレスなZkRollUpでありながら、EVM互換を備えます。ただ、StarkNetは2021年11月にEthereumメインネットでAlphaスタートしたばかり、まだ実験段階で一般ユーザーが利用することはできません。現段階でStarkWareのブリッジはなく、履歴を残そうとするならばdydx、DeversiFi、ImmutableX、Sorareを個別に試用する形となりそうです。 これらL2は実験段階にあるものも含まれるため、給付金目当てに大金を使うことは勧められていません。ArbitrumやOptimismであれば既に生産段階のプロダクトがあるので、それらの中で使いたいアプリを必要に応じて使用するだけでも十分だと思います。例えば、GMX(Arbitrum)であればスリッページなしのETHパーペチュアルスワップをガス代ほぼフリーで利用できます。DeFi資金の一部を移行し、L2 上のNFTを調査するといった使い方も考えられます。