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DeFi

YearnやSushiswapのLPトークンを担保にローンが組めるAbracadabra.money

Abracadabra

現在、Yearn.Financeなどの多くのDeFiプロトコルで資本がロックされており、流動性を表すLPトークンが存在します。AbracadabraはLPを担保にステーブルコインを借りられるレンディングプロトコルです。現在、yvYFI, yvUSDT, yvUSDC, xSUSHIといったLPトークンが受け入れられています。

Magic Internet Money(MIM)

AbracadabraはLPトークンを担保にMagic Internet Money(MIM)をミント(発行)することができ、MIMはステーブルコインと交換できます。MIMは担保に応じてLTV(Loan to Value Ratio)や利率が定められています。

Abra table

Abracadabraを利用するには以下のステップを行います。

  1.  担保となるLPをAbracadabraにデポジット
  2.  借り手に金利付きの債務が割り当てられる
  3.  MIMトークンが借り手のウォレットに送られる
  4.  ユーザーが受取ったMIMを換金する

*担保を取り戻すためには、ユーザーは債務に加えて利息を返済する必要があります。

Abra step引用:twitter.com/cryptouf/status/1402609558510526471

例:

100,000 USDTを、YearnのV2であるyVaultに預けて、yvUSDTトークンを所有しています。100,000ドル相当のyvUSDTをAbracadabraに預け、LTV評価(担保率90%)に基づいて、0.8%の金利で最大90,000MIMを受け取ることができます。そして、Curve MIM-3Poolメタプール で90,000MIMを9万USDTに交換できます。

ある玄人ユーザーはこのプロセスを繰り返し、55,000ドルを元手に365,000ドル分のyvUSDTを預けたという。Yearn V2のyvUSDTのAPYは約8〜9%であるため、Abracadabraを介して約55%のAPYが得られる算段です。

Abracadabraを使用する際のリスク

すべてのローンプロトコルと同様に清算の可能性があります。先ほどの場合、USDTの価格が下がりLTVを維持できなければ、90,000MIMは清算されてしまいます。そして他のDeFiプロジェクトと同様にスマートコントラクトのバグや悪用の可能性があります。コード の監査状況は定かではありません。

SPELLトークン

SPELLトークンはインセンティブに使用されるプロトコルのトークンです。AbracadabraにステーキングしてsSPELLトークンを得ることで、利息手数料の共有とガバナンス投票に使用できます。最大供給量は2100億SPELL(0x090185f2135308BaD17527004364eBcC2D37e5F6)。SPELLトークンの配分 は以下の通りです。

  • 7% – IDO
  • 18% – 流動性マイニング SushiSwap ETH-SPELL LP
  • 45% – 流動性マイニング MIM-3LP3CRV LP
  • 30% – チーム

今後365日間で26 460 000 000 SPELLが配布されます。1週間あたり約507 452 054 SPELLとなります。利息手数料配分の内訳は、75%がSPELLトークンのバイバック→sSPELLトークン保有者に配布、20%がDAOトレジャリーに割り当てられ、MIMのリクイディティプールのインセンティブに使用されます。5%はマルチシグ・トレジャリーに振り向けられ、市場介入が必要な場合に使用されます。