NFTの流動性を高め、取引しやすいものにするために、ERC20としてトークン化するプロジェクトに注目が高まっています。投資家にとってはNFTへのエクスポージャーを得るためインデックス商品であり、NFT所有者にとってはいつでも換金できる方法となります。分散所有を可能とするものを含め、代表的な5つのプロダクトをご紹介します。
NFTインデックスに投資する方法
1) NFTX
NFTXは、NFTを担保とするインデックスファンドを作成可能なプラットフォームです。単一ファンド型と複合ファンド型の2種類があります。
例えば、「$PUNK-BASIC」や「$PUNK-ZOMBIE」はCryptoPunksのNFTに1対1で裏付けされた単一ファンド型のERC20です。これはCryptoPunksのNFTコレクションの市況価格を追跡しています。そして「$PUNK-BASIC」や「$PUNK-ZOMBIE」などの単一ファンド型トークンを、バスケットにしたものが「$PUNK」のような複合ファンド型トークンです。CryptoPunksは、現在NFTXで最も人気のあるNFTです。
NFTXでは現在、Hashmasks ($MASK)やBullrun Babes ($BABES-BASIC)などの単一ファンドも提供しています。これらのインデックスファンドはSushiswapで投資できます。NFTXは今後、Autoglyphs、Axie Infinity、CryptoKitties、などもリリース予定です。
2) NFT20
Very Niftyが構築しているNFT20は、NFTをトークン化してUniSwapやSushiswapなどの分散型取引所で取引可能にするためのプロトコルです。
流動性プール(NFT20dex)にNFTを1つ提供すると、プール内のポジションを表すERC20トークンを100枚前後受取ることができます。基本的にプールに提供されるNFTは平凡なものと想定されており、その価格はOpenSeaの平均価格が採用され、Uniswapとのアービトラージにより変動します。
例えばHashmaskを保有しており、すぐに換金したい場合。NFT20のダッシュボードからHashmaskコレクションを選択し、MASK20に変換し、”TRADE $MASK20 “から”Uniswap “へ移行して、ETHなどへ交換することができます。
もっとレアなNFTを保有している場合は、NFT20内でダッチオークションを作成して、より多くのERC20トークンを受け取ることも可能です。
NFT20のラインナップは、MEME、DOKIDOKI、Decentraland、GALA、Sandbox、Enjinなどがあります。
NFTの分散所有プロジェクト
3) B20
B20は複数のハイバリューNFTのバスケットを表すERC20トークンです。クリスティーズを通じて競売にかけられたアーティストBeepleのNFTアートの1/201、Decentralandの土地の25プロット(5x5)、DJ3LAUが作成したオーディオNFT、VoxelArchitectsが作成した3つのビルド、などが含まれています。
B20により、投資家はNFTバスケットのポジションの一部を保有することができます。B20はUniswapのETH/B20プールで購入でき、バスケット内の資産価値が上がるにつれて価値が高まります。
4) WHALE
NFTコレクター@WhaleShark_Proが立ち上げた$WHALEは、レアなNFTに裏付けられたトークンです。現在数百万ドルの資産が”The Vault “で確保され、定期的にNonFungible チームの監査を受けております。$WHALEもまたUniswapのWHALE/ETHペアで取引できます。
5) NIFTEX
NIFTEXは、ハイバリューNFTやアートの細分化されたポートフォリオを作成するためのプロトコルです。
例えば、GrowYourBaseが作成した「ONEz」トークンは、有望な20名のCryptoartistsのNFTアートを単一トークンにし、100,000ピースに細分化しています。20作品はOpenseaで閲覧可能です。NIFTEXはONEz以外に複数のトークン市場を設置しており、いつでも取引可能です。
このほかにも、Set ProtocolはNFT関連のERC20のバスケットを作成するツールを用意しています。Index Coopでは、新製品の立ち上げについて議論しています。今後の動向に注目しましょう。