今回は最近ガバナンストークンのエアドロップがあって話題を集めているEthereumのL2(Layer 2)ソリューションであるOptimismについて解説していきたいと思います!
Optimismとは?
Optimismとは一言でEthereumのレイヤー2ブロックチェーンです。
ここ数年で一気にDaap(分散型アプリケーション)やDefi(分散型金融)の開発、運用プラットフォームとして高い需要を持つEthereumですがNFTバブルをきっかけに需要が急激に高まりガス代高騰やネットワークの混雑が起こっていました。
それを解決するために作られたのがOptimism、Arbitrumを始めとするL2ブロックチェーンになります。
L2とは?
では先程から何回か出てる単語であるL2とは何か説明していきます。
L2はスケーラビリティを解決するために作られたものでブロックチェーン以外のオフチェーンでトランザクションを実行する技術になっています。
取引の過程で一旦メインであるL1の外でブロックの生成に必要な掲載ん処理を行い最終的な取引結果のみをブロックチェーンに戻して記録します。
この過程があることでL1の負担を減らしつつ膨大なデータを処理することが可能となります。
と、一言にL2と言っても種類は様々でL1の補助的なものから殆ど処理を行うものなど沢山です。
ガス代が安い
OptimismはEthereumネットワークよりも低コスト且つ高速で利用することが出来ます。
現在Ethereumのガス代が大凡20~30ドル程度なのに対してOptimismは0.5ドルほどと非常に安価となっています。
Optimismのメインネット立ち上げから約1年間経過してますがガス代を11億ドル以上を削減できたとされています。
エアドロップが実施
Sup sleuths—as you might have guessed, OP Drop #1 launches today. We have NOT officially announced yet, but we’re already experiencing an all-time high demand. We knew everyone would be excited, but holy cow—y’all just couldn’t wait for #OPSummer.
— Optimism (✨🔴_🔴✨) (@optimismPBC) May 31, 2022
先日Optimismユーザーにガバナンストークンである「$OP」を正式にローンチしました。
この$OPはエアドロップの形で一定条件を満たしたユーザーに対して無料で配布されました。合計で231,000のアドレスにエアドロップされました。公式サイトの方でClaim(取得)することが可能となっております。
今回エアドロップの対象になったのはいくつかの条件の中でどれか一つでもクリアしていれば参加が可能で4つ以上をクリアしていた場合更にエアドロップ報酬が増えます。
- Optimismユーザーである(対象期間内にOptimismを利用しした)
- Optimismを継続的に利用した(4週間以内に複数回利用した)
- L1のDAOで投票経験がある
- マルチシグを使ったことがある
- EthereumのGitcoinGrantsで寄付をしたことがある
- Ethereumと他チェーンのブリッジを使ったことがある
Optimismの今後の見通し
Optimismは現在1ドル~2ドルのレンジを推移しており現状目立ったユースケースはありませんが今後増えていく見通しと思われます。
#Optimism new proposal suggests disqualifying those who sold initial OPs airdrop from all future airdropshttps://t.co/P1CO4LNHnV pic.twitter.com/L4MG8ZAJCj
— 8BTCnews (@btcinchina) June 1, 2022
しかしOPを売却したユーザーは今後はエアドロップの対象外になるなどの案も出ております。
Ethereumの大型のアップデートも控えておりL2ソリューションがどうやって変化していくかっていうのが気になりますね!
Optimismの懸念点
ここまでメリットを沢山紹介してきたOptimismですがまずひとつ目の懸念としてはOptimism以外にもL2ソリューションのブロックチェーンが存在していることです。
例として、Plygon,Arbitrum等があります。ここらのブロックチェーンは性能はさておきTVLで比較するとOptimismの数倍ありここからどうやって差別化していくのかが注目ポイントとなっています。
2つ目の懸念点としてEthereumに大型アップデートが入る事です。
今までさんざんEthereumのスケーラビリティ問題は議論されてきましたがそれも解決に向かっています。
今回のアプデートではEthereumはコンセンスアルゴリズムがPOW(Proof-of-work)からPOS(Proof-of-stake)に変更される見込みとなっています。
更に来年には取引の処理能力を高めガス代の削減を期待される「シャーディング」の導入が予定されます。
ここらへんが正常に行われEthereumのスケーラビリティ問題が解決されたときのL2ソリューションの立ち位置がどうなるかってところですね!
まとめ
今回はOptimismについて解説しました。
L2ソリューションブロックチェーンの中ではTVLがまだ低くエアドロップで話題にはなったものの特別目立ったDaapが無いですがこれからEthereumが徐々にスケーラビリティ問題を解決していくに連れてどうやって共存して行くかなど非常に目が離せません!