MENU
DeFi

PolygonのDeFiエコシステムの現況、利用方法について解説

Polygon
Polygonチェーンは過去数週間で爆発的な成長を遂げており、既にネットワーク上に50億ドル以上の価値がロックされています。ネイティブトークンである$MATICの価格も過去1か月で8倍に上昇したこともあり、注目を集めています。今回はPolygonについて解説します。

Polygonとは?

イーサリアムのガスコストが増大する中、zk-rollup、optimistic-rollup、サイドチェーンなどの様々なスケーリングソリューションが求められています。中でも、採用が急拡大しているのがPolygonです。Polygon 自体は、イーサリアムのチェーン上のスマートコントラクトに MATIC トークンをステーキングしているバリデーターに維持されるPoS(プルーフオブステーク)コンセンサスメカニズムによってセキュリティを確保しています。コントラクトには現在40億ドル以上のMATICがステークされています。

DeFiコンポーザビリティとインセンティブ

Polygonのトランザクションが速く(平均ブロックタイム2.1秒)非常に安価な性能はもちろんのこと、特筆すべきポイントはイーサリアムのDeFiアプリケーションが移行しており、TVLが50億ドルに到達していることです。マネー・レゴと呼ばれる「コンポーザビリティ」を実現する土台を既に備えています。 Aave(Polygon上のTVLは26億ドル)やSushiswap(同7億ドル)、Curve(同5.5億ドル)などが既に稼働しています。ユーザーはAeveで資産を借りて、イールドファームやレバレッジロング、ショートをすることができ、使用量に応じてMATICを獲得することができます。MATIC供給総量の1%がAaveユーザーに割り当てられ、APRは通常5~15%となっています。 Curve はPolygon上でファーミングプールを提供していませんが、「Aave」専用プールを提供しています。Polygon版Aaveで受け取ったaTokens(aDAI、aUSDC、aUSDT)をCurve にステークすることでMATICの報酬(APY:35~45%)を得ることができます。 Polygonネットワーク上で最も人気のあるDEXはQuickSwapです。Uniswap V2のフォークであるQuickSwap(TVL8億ドル)で、スワップと流動性提供から $QUICK トークンを獲得できます。

Polygonの利用方法

Polygon を使用するには、まず、自分のウォレットに$MATICを保有し、Polygonネットワークを設定し、ブリッジを経由してイーサリアムから資金を移動する必要があります。 1,Matic PoSブリッジを使って資金を移行する 2,MetamaskにMatic Mainnetを追加する
  • Network Name: Matic Mainnet
  • New RPC URL: https://rpc-mainnet.matic.network
  • Chain ID: 137
  • Symbol: MATIC
イーサリアムからPolygonに資金を移すには、ブリッジ(Plasma BridgeかPoS Bridge)を利用します。ブリッジはロックアンドミントの仕組みで動作します―ブリッジに資金をデポジットするとイーサリアム上のコントラクトにロックされ、同等の資産がPolygon上で再発行されます。資金を引き出すにはブリッジを経由します。 Plasma Bridgeからの出金処理は7日間かかりますが、MATICステーキングバリデーターに維持されているPoSブリッジからの出金処理は約3時間となっています。

Polygon利用の注意点

Polygonには集中化の懸念が指摘されています。マルチシグ署名者8名のうち4人がPolygonの共同設立者であり、4人が他のPolygon 上のDeFiプロジェクトのメンバーであることが分かっています。他にも、MATICステークの約31%がBinanceが運営するノードに属しています。Polygonに資金を移す場合、ネットワークがこれらのエンティティ対する信頼に基づいていることに留意する必要があります。