MENU
DeFi

Secret Networkとは?およそ450億円の資金調達を行なったプライバシー重視のブロックチェーン

Secret Networkはプライバシー重視のブロックチェーンです。 従来のスマートコントラクトは基本的にデータが公開されていました。そのため企業の財務情報や、重要な個人情報を利用することは難しかったのです。 そこでSecret Networkは独自のソリューションによって、スマートコントラクトにプライバシーをもたらします。 これにより開発者はユーザーのプライバシーを保護する分散型アプリケーションを作ることできます。 この記事では
  • Secret Networkの概要
  • Secret Networkのユースケース
  • Secret NetworkのSCRTトークン
などについて解説していきます。 ぜひ最後までご覧ください。

Secret Network = Ethereum+Monero+Cosmos

Secret NetworkはCosmosSDKを活用して作られた、プライバシー重視のブロックチェーンです。 スマートコントラクトの暗号化された入出力と、プライバシー保護を行います(=シークレットコントラクト)。 公式サイトではEthereumのスマートコントラクトに、Moneroのプライバシー性、そしてCosmosのスケーラビリティと相互運用性を兼ね備えたものとして紹介されています。 またCosmos IBCに対応しており、複数のブロックチェーンとの相互運用が可能です。 すでにEthereum、BSCなどと接続。今後はさらに多くのブロックチェーンとつながることで、プライバシーブロックチェーンのハブになることを目指しています。

Secret Networkはどのようにプライバシーを保護するのか?

Secret Networkは信頼できる実行環境内(TEE)のノードによって計算されます。 TEEとはスマートフォンなどで活用されているデータを安全に処理する技術です。 これによりSecret Networkのスマートコントラクトは自動的にプライバシーが保護。 あなたのウォレットに保有される資産や、トランザクション履歴が許可なくみられることを防ぎます。 しかし第三者機関に情報を提供する場合はどうするのでしょうか? Secret Networkには「表示キー」と呼ばれる鍵が存在しており、これを利用することで「誰とデータを共有するか」を選べるようになります。

Secret Networkはなぜ注目を集めるのか?【プライバシー・相互運用・資金調達】

個人情報を守る仕組みの必要性

ブロックチェーンはその利点として、透明性が挙げられます。 全ての取引履歴が公開されており、もしあなたのウォレットアドレスを知っている人がいれば、あなたのウォレットの中身は全てわかります。 Twitter上ではFTXのアフロ氏のアカウントと言われているアドレスが公開されており、その中の資産の傾向から今後のクリプト界隈の流れを予想する人。 また、ブロックチェーンを企業や学校などの機関に応用したくても、データの透明性が問題になることがあります。 企業の財務情報や、生徒の個人情報などを公開するわけにはいかないからです。 そこでプライバシーを重視したブロックチェーンの登場が意味を帯びてきます。

Cosmos由来の相互運用性、そしてプライバシーのハブになる

Secret NetworkはCosmos SDKで構築されたブロックチェーンです。CosmosIBCに対応しているため、潜在的に多数のブロックチェーンと相互運用可能になります。 2021年は多数のブロックチェーンが乱立した時代でした。Avalanche、Solana、Fantomなどのチェーンごとにさまざまな特徴的なプロジェクトが登場。 しかしそれぞれのブロックチェーンの資産をやり取りしたり、相互に利用する際には問題が発生していました。そこで2022年はCosmosやPolkadotのようなブロックチェーン同士をつなぐようなプロジェクトに注目が集まっています。 Secret Networkも複数のブロックチェーンにプライバシー性を提供できる見込み。すでにEthereum、BSCなどと接続しており、今後更なるプライバシーハブとしての拡大が見込まれています。

457億円相当の大規模資金調達を実施【BinanceLabs、Alamedaが参加】

また2022年1月には大型の資金調達を実施。BinanceLabs、Alameda Researchなどの団体が参加しています。これらのファンドが参加すると大体プロジェクトが拡大して、価格にも影響がある印象です。

Secret Networkのユースケース【SNIP20・ブリッジ・DeFi・NFT】

Secret Networkの公式サイトには、さまざまなユースケースが掲載されています。それぞれについてみていきましょう。

Secret トークン(SNIP20規格)とSecret ブリッジ

Secret NetworkのトークンはSNIP-20という規格です。デフォルトでプライバシーが担保されており、残高やトランザクションを確認するには前述した「表示キー」が必要です。 ブリッジを活用することで、EthereumやBSC上の資産をプライバシー性を持ったSNIP20にトークンにすることができます。例えばEthereumから$ETHを持ってくると、$sETHとなります。

Secret ファイナンス

DeFiは既存の金融市場を大きく変える可能性があるものとしてみられていますが、全ての取引が見えてしまうことは問題です。またトランザクションが公開されていることから、フロントランニングなどの問題も。 しかしSecret Networkであれば、トランザクションなどがみられないため、問題が発生しにくくなるというメリットもあります。 Secret Network上のDeFiプロトコルとして、すでにSecretSwapやShade Protocolが存在しています。

Secret NFT

Secret NFTもまたプライバシーを保護したNFTです。メタデータや、所有権のプライバシーを守ったり、NFTにアクセスできる人を限定するなどができます。 これらを活用することで、高品質な画像への秘密のリンクが埋め込まれたNFTや、隠された機能を備えたゲームアイテムなどを作ることも可能。NFTの活用の幅がさらに広がります。

Secret NetworkのSCRTトークンについて

SCRTトークンはSecret Networkのネイティブトークンです。
ティッカーシンボルSCRT
総発行量190,165,060枚
ユースケース・ガス代として
・ステーキングして報酬獲得
・ガバナンスへの参加
購入場所(CEX)・Binance
・MEXC
・Gate.io
・Huobi Global
・HotBit
購入場所(DEX)・Osmosis
・SiennaSwap
・SushiSwap(Ethereum)
・Uniswap(Ethereum)

Secret Network:まとめ

Secret NetworkはCosmosSDKで構築された、プライバシー重視のブロックチェーンです。 従来のブロックチェーンでは難しかったプライバシーを保護するブロックチェーンの登場により、公にしたくないような情報に関してもブロックチェーンの利用が可能に。例えば金融、ヘルスケアなどさまざまな業界での使用が可能になることも考えられます。 またCosmosの特徴を活用して、さまざまなブロックチェーンとの相互運用ができます。今後はさらに多くのブロックチェーンと接続して、プライバシーのハブになる予定です。 現実世界のインフラとしてブロックチェーンが活用されるのに必要な、プライバシーの保護を行う。そしておよそ450億円を超える資金調達を行い、Secret Networkをさらに拡大する予定。今年以降さらに注目のプロジェクトの1つとなりそうです。