CDPでDAIを発行する方法|CDPのオープンからクローズまで

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ステーブルコインDAIの発行方法|CDPのオープンからクローズまで

今回ご紹介するのはステーブルコインDAICDPを用いて発行する方法について。実際にCDPを開いてから閉じるところまでをご紹介していきます。その際の注意点や発行するインセンティブについてご案内していきます。

DAICDP?、ザックリご紹介

実際にCDPを作成する前にまず簡単にDAIとは?CDPとは?という点をご紹介していきます。もうすでにご存知の方は読み飛ばしていただいて問題ありません。

DAIとは仮想通貨(現暗号資産)を担保に発行されるステーブルコイン(価格がほぼ米ドル価格に連動)です。多くの場合は米ドルなどの法定通貨を担保に発行するのですが、DAIの場合は仮想通貨(現在はETHのみ)を担保に発行されています。このDAIの発行に利用されるのがCDPと呼ばれるシステム(スマートコントラクト)です。

このCDPを利用する主なメリットは、担保資産への投資にレバレッジをかけられること、あとはDAIの価格変動を利用したアービトラージです。更にその応用として発行したDAI他の分散型金融サービスで運用するなども挙げられます。

反対に発行に際して注意点もあるので、この点の仕組みは理解しておいてください。DAI発行の担保となるETHには価格の変動が伴います。そのため、例えば100円分のDAI100円分のETHで担保しているとした場合、担保しているETHの価値が90円になってしまうと発行している100円分のDAIを担保していることにはなりません。

ですので、DAIの発行に際しては必ずDAIの発行価格に対して150%以上のETHを担保しておかなければならないというルール(自動執行されます)が設けられています。仮にETHの価値が下がりこの150%を下回ってしまうと、ロスカットされてしまい、更にペナルティとして13%の手数料が徴収されてしまいます。

また現在はETHのみを担保としていますが、のちにERC20トークンを担保とするマルチコラテラルに移行する点にもご注意ください。

この発行に関する注意点、その他詳細については、以下の記事の中でご紹介しているのでご参照ください。

CDPDAIを発行|CDP作成4ステップ+CDPの閉じ方

【事前にご用意頂くもの】

ETH(発行するDAIの最低150%以上)

・ウォレット(メタマスク、Web3ブラウザ付きのイーサリアムモバイルウォレットなど)

Step1|まずはCDP Portalへアクセス→メタマスク接続

それではさっそく、CDPを利用してDAIを発行していきます。まずは「CDP Portal」というサイトにアクセスします。→コチラ

アクセスすると上画面右側に表示されている「Connect a Wallet/ウォレットと接続」から「Metamask/メタマスク」を選択して接続します。※表示されているハードウェアウォレットでも構いません。今回はメタマスクを利用します。

メタマスクとは?という方は下の記事を参照にまずはGoogle Chromeなどのブラウザに導入しておきましょう。またはトラストウォレットなどのWeb3ブラウザを搭載したモバイルアプリを利用されても大丈夫です。

Step2|CDPを開いて担保にするETHの量を入力

まずは上画面の「OPEN CDP/CDPを開く」を選択します。

その後開かれる画面(上画像)で、まずは担保にするETHを入力します。

Step3|DAIの発行量を決定する

その後、同画面で発行したいDAIの量を入力します。仮に担保を1ETHとして、150DAI発行と入力すると、上画面のように担保比率「192.876%」と表示されます。(2019年7月1日時点)

この際の担保比率は最低でも150%以上でなければなりません。ただし、150%以上を担保していても上記画面のように警告が表示されている場合は、DAIの発行量を減らして担保比率を高めておいた方が無難です(ETHの変動が激しい時は特に)。※担保比率が150%を下回ると、ロスカットされた上に13%のペナルティ量を徴収されてしまいます。

担保とDAI発行量を入力し、条件を確認して問題なければ上画面の「COLLATERAIZE & GENERATE DAI/担保してDAIを発行」を選択します。

Step4|最後に条件を再度確認→確定→CDP作成

最終ステップです。最後に現在得られる利息を確認(市場により変動します)、規約を確認し、チェックボックスをつける。最後に「FINALIZE AND CREATE CDP」を選択すると発行作業は完了です。※DAIの鋳造には安定手数料(Stability Fee)が発生します。CDPを閉じる際にMKRまたはDAIで支払いする必要があることに注意しておきましょう。

下画面のようにCDP発行中、CDP作成完了の画面が順次表示されますので、CDP作成完了画面を見届けたら無事DAIの発行完了です。

CDPを閉じて、担保にしていたETHを回収する方法

最後にCDPを閉じる方法をご案内しておきます。CDPを閉じるには発行していたDAIの返却と手数料を支払うことで行えます。※担保となっていたETHを引き出し可能になります。

CDPを閉じるにはCDP Portalの画面右上にあるゴミ箱マーク「CLOSE CDP」を選択することで行えます。

ウォレットに発行したDAI(つまり負債額)を入れている状態で、右下の「CLOSE」を選択するとCDPを閉じることができます。この際に安定手数料をMKRまたはDAIのどちらで支払うかを選択できます。