- ガス代の高騰で手数料が1万円ほどかかる事態が発生
- トランザクションの遅延
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そもそもロールアップとは?
ロールアップとはレイヤー1とレイヤー 2をつなぐスマートコントラクトです。 一般的にトランザクションをオフチェーン(レイヤー 2)で行い、トランザクションデータをEthereum(レイヤー1)に保存します。 レイヤー1から送られたデータは、シーケンサーによって処理されます。彼らはトランザクションデータのバッチをL1に送信。これらのバッチには有効性を確認するために最低限必要な情報が書き込まれています。 この仕組みによりレイヤー1の計算量の多いプロセスがレイヤー 2で行われることで、レイヤー1が軽量化。またレイヤー1によってデータが保護されるため、セキュリティが脆弱になることはありません。2種類のロールアップ:zkRollupとOptimisyicRollup
zkRollupとOptimisyicRollupで違うのは主に検証の方法です。- zkRollup:計算をオフチェーンで実施、メインチェーンに送るバッチに有効性の証明あり
- Optimisitic:全てのトランザクションが有効だと想定し、計算せずにバッチを送る
zkRollup
zkRollupは簡単に言うと数百のトランザクションをまとめて一つのトランザクションとしてオフチェーンで処理するというものです。その証明をメインブロックチェーンに送ります。 ゼロ知識証明を活用したSNARK、STARKという「有効性の証明」のみが送られるため、含まれるデータが少なく、レイヤー1の高速化に貢献します。 詳細はこちらOptimisitic
Optimisticもオフチェーンで処理され、バッチがレイヤー1に送られます。zkRollupが全てのバッチに有効性の証明を行っていたのに対して、Optimisitcは全てのトランザクションが有効と仮定しています。 ではどのように正しく処理されたのかを確認するのでしょうか? Optimisticではバッチがおくられた後に、データに不正がないかどうか検証する期間(チャレンジ期間)が存在(チャレンジ期間があるため、資金の引き出しに時間がかかります)。誰かが不正を発見した場合には、検証が行われ、不正があった場合には遡って正しいトランザクションを行います。 不正があった場合にのみ検証が行われることから、「不正の証明」が特徴とされます。 本当にこの仕組みが機能するのでしょうか? Optimisticでは正当な処理をするようなインセンティブ設計がされています。- シーケンサー:$ETHをかける必要があり、もし不正を働いた場合には没収
- 検証者:不正を発見して、防止した場合に報酬がもらえる
zkRollup | OptimisticRollup | |
証明方法 | 有効性の証明 | 不正の証明 |
資金の引き出し時間 | 数分 | 1週間ほど |
EVM対応 | △ | ○ |
オフチェーンの計算コスト | 高い | 低い |