Bitcoin Cash(BCH)は、2017年８月１日にリリースされたビットコイン（BTC）のアップグレード版です。
基本的な機能はビットコイン（BTC）と大して変わりませんが、技術的な面での仕様がアップグレードされています。
何がどうアップグレードされたのか？なぜアップグレードする必要があったのか？そんな疑問を本記事で説明します。
Bitcoin Cash（BCH）の最新価格・相場・チャート・評価
Bitcoin Cash（BCH）誕生の背景とBCHの特徴
ビットコインキャッシュ（BCH）誕生の背景：Bitcoinは取引需要に対して、ちょっと台帳が小さすぎた…スケーラビリティ問題とは！？
ビットコイン（BTC）はブロックチェーンという分散型台帳に取引を記録していきます。ビットコインの取引台帳の大きさは１MBしかなく、それ以上の取引を記録することはできません。
この台帳は１０分に１回更新される仕組みなので、１０分の間に１MBを超える取引が生じた場合、高い手数料を支払った人が優先的に取引処理されてしまうのです。
この結果、未処理の取引が溜まってしまい、平均処理スピードが低下し、処理手数料が高騰してしまうのです。
2012年までは１ブロック（１０分）あたり250の取引くらいでしたが、ビットコインでの取引需要が高まり、2014年ごろには、倍の500もの取引を処理するようになりました。現在ではさらに多く、なんと１ブロックあたり約2500もの取引を処理しています。
ビットコイン取引の需要が高まったことで、取引あたりの手数料が高騰し、送金までに数時間から数日かかるようになってしまいました。これでは決済通貨（お金）として実用的ではないですね。
このようにブロックの容量が不足することをスケーラビリティ問題と言います。
Bitcoin Cash(BCH)は、このスケーラビリティ問題を解消する為にBitcoinから分岐して誕生したのです。
Bitcoin Cash（BCH）の特徴：BTCよりも大きな台帳になり、少額決済にも使えるようになった？
ブロックサイズの上限を８MBに増加したことにより、BCHはマイニングを効率化し、より迅速で安価な取引を実現させました。
2018年5月15日にはブロックサイズを8MBから32MBまでは拡張しました。Paypal並みの取引処理スピードにすることができると言われています。利用できる場所さえ増えれば、少額決済手段の一つとして検討できそうですね。
特徴2:リプレイアタック対応となり、セキュリティを向上
リプレイアタックとは、ビットコインネットワークへの悪意ある攻撃（システムダウン）のことです。
ビットコイン（BTC）はリプレイアタックへの対応がなされていません。一方でビットコインキャッシュ（BCH）は対応済みで、セキュリティ面も進歩しています。
Bitcoin Cash（BCH）の詳細
発行上限枚数：2100万枚
承認方法：PoW
リリース時期：2017年８月１日
開発者/組織：-/Bitcoin Unlimited
公式サイト：BCH公式サイト
ホワイトペーパー：BCHのホワイトペーパー
Bitcoin Cash(BHC)の評価
Bitcoin cashの将来性：利用用途拡大が見込まれている。しかし、さらなる分裂の危機で先行き不透明
ビットコインから分裂した通貨は、ビットコインキャッシュだけではなく、ビットコインゴールド（Bitcoin Gold）などいくつかありますが、その中で最も認知度、取引高ともに高いのがビットコインキャッシュです。
大手取引所コインベース(coinbase)への上場、大手決済システムであるビットペイ（Bitpay）での採用もあり、今後の利用用途の拡大が見込まれています。
一方でコミュニティ内のイデオロギー闘争！？でネットワークが分裂する可能性など不穏な情報も流れ、2018年11月15日にビットコインキャッシュ（BCH）からハードフォークしてBitcoin ABC派、Bitcoin SV派に分かれてハッシュ戦争が起きる事態にまで発展しました。一応の終結を迎え、Bitcoin ABCがBitcoin Cashのティッカーシンボルとチェーンを引き継ぎ、Bitcoin SVが別チェーンとして独立する形になりました。今後のどのような動きになるのか依然として不透明な状態です。
ビットコインキャッシュおすすめウォレット
bitcoin.comより、日本語に対応したウォレットが出ています。
