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暗号資産(プロジェクト)

仮想通貨Verge(バージ/XVG)の将来性・特徴|コミュニティに支持される仮想通貨

当初DogeCoinDarkという名称だった仮想通貨が2016年にリブランディングを行い誕生したのがVergeです。その匿名性や過去2回の51%アタックの被害歴、Pornhubの決済に利用可能な点などがよく話題になっています。

仮想通貨Verge(バージ/XVG)の最新価格・相場・チャート・評価

 

 

仮想通貨Verge(バージ/XVG)の特徴

特徴1:オープンソースでコミュニティにより開発される通貨

Vergeには開発元の企業は存在しません。オープンソースで、Vergeを支えるコミュニティにより開発が進められているのです。まぁ、ここまではよくある話です。しかしVergeの開発者たちはボランティアなのです。よくあるプリマイニングによって資金を留保する手法なども取られておらず、開発に参加している方々はVergeに価値を見出し情熱的な人なんでしょうね。尊い。

特徴2:匿名性

匿名性の高い仮想通貨は匿名通貨と呼ばれることがあります。Bytecoin、Monero、Zcash、Dashなどの通貨がこのカテゴリーで一括りにされるのですがよく調べると個性があるのです。Vergeの個性と呼べるのはTorとI2Pです。

Tor

TorとはThe Onion Routerというプロジェクトの頭文字を取った名称で、インターネット通信を行う際にプライバシーを保護するために開発されました。

例えばウェブサイトにアクセスする際、ウェブサイトは接続した人の使っているブラウザ、IPアドレスやプロバイダなどの情報を容易に得ることができます。これらの情報から接続した人の住所をある程度の範囲に特定したりすることも可能です。そして必要な場合にはIPアドレスから個人情報の開示を請求することも可能になります。正直これらの情報が知れたとしても、単にウェブサイトを閲覧する場合は別に問題ないでしょう。しかし例えばインターネットの掲示板へ政治的な書き込みや内部告発を行う場合、接続元の情報が割り出せるというのは書き込みを躊躇させる要因になり得ます。前者の場合政治犯として扱われたり、後者では正しいことをしたとしても法的責任が追求される場合があるからです。こういった場合に使えるのがTorです。

Torは接続元から接続する対象への情報の経路を複雑にすることで、情報の発信元の探索を困難にします。しかし、正当性のある理想のために作られた技術が悪用されるのは世の常です。Torも本来は上記のような目的のために作られたと思いたいのですが、実際は悪用されることで世間の耳目を集めることの方が多いです。例えばダークウェブ。これは違法な取引や児童ポルノ、殺人などの違法行為を行う際のリクルートに利用されるなどして注目を集めました。このダークウェブにTorが利用されていたのです。また日本で連日報道された事件にもTorが利用されたことでも注目度を高めました。

I2P

こちらもTorと同じく通信の匿名性を高める技術です。I2Pは同時に複数の経路から目的地にたどり着くイメージで、Torの経路を複雑にするものとは少しことなります。これもTorと同様ダークウェブで利用された技術なんですが、知名度的にはTorの方が上な感じがします。

特徴3:5つのマイニングアルゴリズムを採用

Vergeでは下記の5つの中からアルゴリズムを選択してマイニングすることができます。
Scrypt
Lyra2ver2
blake2s
my-groestl
X17
マイナーが自身のハードウェアに最適なアルゴリズムを選択し参加できる様にすることで利用者の間口を広げるだけでなく、51%攻撃などのリスクを低減するメリットがあります。とかいいながらVergeは過去2回51%攻撃をされて被害に遭っているのですが。

特徴4:Pornhubと提携

VergeはPornhubというアダルトコンテンツを扱う企業との提携を果たしています。具体的にはPornhubの利用料をVergeで払うことができるのですが、Vergeが匿名性を重視している点がアダルトコンテンツとの親和性が高いと判断された様です。しかしその後Pornhubの利用料はTronでの支払いも可能になりました。Pornhub側は匿名性ではなく仮想通貨自体の将来性に期待して提携したのではないでしょうか。

特徴5:レイス・プロトコル

Vergeの分散型台帳にはパブリックなものとプライベートなものの2種類あり、それらを選択的に利用することができるレイス・プロトコルと呼ばれる機能があります。取引の場面や内容に応じて匿名性を維持しながらも取引の透明性を変化させることが可能になるため、Vergeの利用場面を広げることができますね。

ちなみにロールスロイスにもレイス(Wraith)という名前の車がありますが、霊という意味で、Vergeのブロックチェーン上でなら霊にもなれるよってことなのでしょうか。マーベルに同名のキャラクターがいますが、多分それではないでしょうね。

仮想通貨Verge(バージ/XVG)の詳細

発行上限枚数:16,555,000,000 XVG

承認方法:PoW

公開日:2016年2月

公式サイト:https://vergecurrency.com/

仮想通貨Verge(バージ/XVG)の評価

コミュニティの活動が活発

運営元が存在しないVergeですが、コミュニティが活発に関わることで運営元が存在する通貨と比較しても遜色のない広報活動が行えていると思います。公式が認めたキャラクターや日本のコミュニティの活動を見ているとむしろ開発元が居ないほうがいいんじゃないかと思うぐらいです。

過去の教訓

過去に2度51%攻撃を受けており、その開発力を疑問視する人たちもいます。公式サイトに今後のロードマップとその項目ごとの進捗度も記載されており、透明性はある気がします。今後実装予定のiOS向けのウォレットなどに期待したいです。

おすすめ取引所

Binance

Bittrex

HitBTC