2023年2月1日、分散型SNS「Damus」は、アップルの「App Store」でのアプリの提供が開始されました。元Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏も注目しており、話題を呼んでいます。
本記事では、Damusについてその概要や特徴、始め方を解説します。Damusは新しいアプリのため情報が少ないですが、現状で分かっていることをできるだけ載せていますのでぜひ参考にしてください。
- DamusはTwitterによく似た分散型SNSである
- ビットコインの投げ銭機能など機能も搭載予定
- メールアドレスの入力が不要で登録が簡単
Damusの概要を解説
Damusとは、ブロックチェーン技術が使われている分散型SNSです。公式サイトでは、”The social network you control”(自分で管理するソーシャルネットワーク)と表現しています。
機能や使い方などがTwitterに非常に似ていて、一部では「ツイッターキラー」とも呼ばれています。
元Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏が注目しており、Damusのベースプロトコルである「Nostr(ノストル)」の開発に14BTC(現在価格で約4200万円)を支援したことで話題になりました。
a milestone for open protocols…#nostr is now officially on the Apple App Store with @damusapp:https://t.co/GQmvPE5nfX
— jack (@jack) January 31, 2023
Nostr(ノストル)とは?
Nostrとは「Notes and Other Stuff Transmitted by Relays」の略で、分散型ネットワークを構築するためのプロトコルです。禁止や検閲で制限されることのないデータ共有ネットワークの実現を目指しています。
このプロトコルを基盤に、Damus以外にもテレグラムに似たAnigmaやチェスゲームのJesterなど様々なプロジェクトが現在進行中です。
Damusの特徴を解説
Twitterに似ているDamusですが、その違いや特徴について解説します。主なポイントは3つです。
- 禁止・検閲で制限されない
- 登録にメールアドレスや名前が不要
- ビットコインの投げ銭機能
禁止・検閲で制限されない
Nostr(ノストル)というオープンプロトコルに基づいて構築されており、禁止または検閲できるプラットフォームは存在しません。
どういうことかといいますと、例えば最近、TwitterがInstagramなどの特定サービスへのリンクを禁止して話題になりましたが、このように特定の人物や組織の決定によって制限がかけられないことを意味しています。
登録にメールアドレスが不要
SNSを利用しようと思った際、アカウント作成時には最低限メールアドレスの入力が必要でしたが、Damusではそれが必要ありません。
その代わりにアカウント作成時に、パスワードを忘れてしまった際のリカバリーがかなり困難になりますので、管理により注意が必要です。
ビットコインの投げ銭機能
ビットコインの投げ銭機能も特徴の1つです。まだこの機能は搭載されていませんが、公式サイトに「post(投稿)などに対してBTCのチップを送って稼ぐ」という旨が記載されていますので、いずれ実装されるでしょう。
Damusの始め方を解説
Damusを登録して、投稿するまでは3ステップです。時間にして数分でできるので、ぜひやってみてください!
①アプリの入手
②アカウント作成
③投稿
アプリの入手のやり方
App Storeで「Damus」を探し、入手します。
*2023年2月現在、アップルの「App Store」でのみダウンロード可能となっています。
アカウント作成のやり方
アプリを開き、「Create Account」を選択します。
ライセンス契約が表示されるので、読んだら「Accept」を選択。
ライセンス契約には、違法や侵害、詐欺的なことをしないことや、もしそれらに違反したらアクセス禁止になることがあるなどが書いてあります。
「Usename」「Display Name」「about」を入力しましょう。「About」は、自己紹介欄です。 ここで入力した項目は、後で変更できますので安心してください。
入力が終わったら、「Public Key(AccuntID)」と「Private Key」が表示されるので書き留めておきましょう。 「Public Key」は公開情報なので他人に見せても大丈夫ですが、「Private Key」は他人に見せないようにしてください。
投稿のやり方
Home画面で右下の「+」を押してください。
投稿したい内容を書いて右上の「Post」で投稿します。
Damusの注意点
機能が不完全
リリースした直後であり、機能があまり実装されておらず、かなり簡素なつくりになっています。
ビットコインの投げ銭機能や、投稿の検索機能などのアップデートで、より使いやすくなるのを待ちましょう。
「Public Key」と「Private Key」の管理
「Public Key」と「Private Key」は、再ログインのために必要です。
メールアドレスや本人確認をしていないので、忘れてしまった際のリカバリーはかなり困難になります。管理に気をつけましょう。
画像の挿入がやりづらい
投稿の画像挿入やプロフィール画像設定をする際には、画像を選択するのではなく、URLを入力しなければなりません。
例として、Twitterのプロフィール画像をDamusにも適用させる手順の1例を載せておきます。
- Twitterのアイコンを開き、右上の点3つを選択
- 「Safariで開く」を押し、URLをコピー
- Damusの「Profile」→「Edit」のPROFILE PICTURE欄にURLを貼り付け
プロフィールバナーや、投稿についても同じようにURL情報載せることで画像を挿入できます。
Damusまとめ
いかがでしたでしょうか?本記事では、Damusについてその概要や特徴、始め方などを解説していきました。
今後Damusが世界中で広く認知される存在になるかは分かりませんが、注目されているプロジェクトの1つであることは間違いありません。
興味がある方はぜひやってみてください!