Ethereum(イーサリアム) とは、ビットコインのように価値の保存や決済システムを目指して開発されたものではなく、あらゆるアプリケーションのプラットフォームとなることを目的に開発されました。
イーサリアム (Ethereum)はプラットフォームの名称であり、そのプラットフォーム上で使用されるトークン(通貨)をETH(イーサ)と呼んでいます。スマートコントラクトやDApps(分散型アプリケーション)という言葉をイーサリアムを学ぶことで知ったという人も多いのではないでしょうか。
考案されたのは2013年と比較的最近で、2015年には全世界へと公開されました。現在の時価総額もさることながら、現在進行形で実際に運営、開発されているDAppsが多いことも着目されている点です。
2019年1月中旬にはコンスタンティノープルというハードフォークを予定しており、2019年6月にもEthereum1.xというイーサリアム・バーチャルマシンからeWASMへの移行も予定されている、今後の発展が期待されているプラットフォームです。
ETH(イーサ)の最新価格・相場・チャート・評価
Ethereum(イーサリアム)の特徴
スマートコントラクト|複雑かつ安全性が必要な契約をオンライン上で自動処理
スマートコントラクトとは一言で表現すると「契約の自動化」のことです。
ビットコインの場合でも、「AさんからBさんにコインを渡しました。」という簡単な取引記録を自動的に記録することができます。スマートコントラクト機能を備えたイーサリアムはビットコインが行う契約の仕組みとどこが違うのでしょうか?
その違いは「条件付け」ができるというところです。この仕組みがあることで、より複雑な契約でも自動的に処理することができるのです。例えばAさんからBさんへコインを渡す際に、一定の条件をつけた場合、その条件が整った場合のみ、その取引は実行されます。
ちなみにこれは同時にブロックチェーン上に取引記録のみならず契約条件も残すことができるということ実現させているのです。
この技術を用いれば、不動産売買契約などのような、複雑かつ安全性が必要な契約などをオンライン上で自動化してしまうことが可能になるということです。
そのため、事務手続きの簡略化や仲介業者(不動産、金融業)を省くことができ、契約にかかる費用を抑えることができると考えられています。
余談:重要書類の契約自動化
余談ですが、重要書類の自動処理という点ではFactom(ファクトム)も膨大なデータの管理や証明を効率的に行うことができる仕組みを提供しています。セキュリティの向上、存在証明、監査などの信用を必要とするデータ処理を第三者を介在させずに不正なく行える仕組みはブロックチェーンの特徴ですね。
dApps(分散型アプリケーション)プラットフォーム
dApps(ダップスと読むことが多い)とは「Decentralized Application」の略語です。日本語では「分散型アプリケーション」といい、ブロックチェーン上で分散管理されたアプリケーションのことを指します。
2017年末に登場した初めてのdAppsゲーム「CryptoKitties」 はERC721という書き換え不可能なトークン規格で作成されたネコみたいなキャラクターを集めたり、育成したりできるdAppsゲームです。仮想通貨バブルとあいまって多くの人が、dAppsゲームに参入してきたのですがこの当時はゲームとして楽しむというよりは投機目的で始めた方が多かったように思います。dAppsゲームの特徴はブロックチェーン上のERC721に準拠した書き換え不可能なキャラクターという性質を利用して、市場で売買することができます。
dAppsにはゲームの他にも、DEXと呼ばれる中央管理型取引所ではない分散型取引所やDAOと呼ばれる自立分散型組織なども含まれます。これは全てブロックチェーンの持つ書き換えが難しいという性質やイーサリアムの条件付け自動処理機能「スマートコントラクト」を活かすことで可能になっています。
DEX(分散型取引所)
DEXの一番の特徴は秘密鍵の管理方法です。秘密鍵とは何かを理解するためにちょっと簡単にブロックチェーンと仮想通貨(トークン)の関係を説明します。
仮想通貨の保管場所として取引所内や仮想通貨ウォレットを利用されているかと思います。自分の保有しているデジタル資産は自身で管理しているウォレットや取引所内で保管されていると考えたくなるのですが、厳密には取引所にもウォレット(財布)にも仮想通貨は保管されていません。
保管されているのはブロックチェーンへアクセスするための秘密鍵(暗号)だけです。仮想通貨やトークンはブロックチェーン上で管理されており、その情報にアクセスするために秘密鍵を用いるのです。仮想通貨、トークンの管理において最も大事なことはこの秘密鍵をいかに他人に知られないように保管するかということです。ブロックチェーンは改ざんが難しく、セキュリティが高いことは間違いありませんが、この秘密鍵を盗まれてしまうと、その秘密鍵を利用して保有しているデジタル資産にアクセスされてしまう可能性が高まります。
ビットフライヤーやGMOコインなどの国内取引所を利用されている方が多いとは思いますが、このようにある組織によって管理されている中央管理型取引所はブロックチェーンにアクセスするための秘密鍵の存在をユーザーが意識しなくても良いように取引所がセキュリティを高めて管理しています。ですので、ユーザー側は秘密鍵を管理する必要がないので利便性が高まるというメリットがあります。しかし、取引所側は膨大な資産を安全に管理するために苦心しなければなりません。つまり、取引所が秘密鍵を守りきれなければ、資産を盗まれる可能性が出てくるということです。
それに対してDEXというのは、中央管理ではなくブロックチェーン上で分散管理しています。秘密鍵を管理するのはユーザー個人です。DEXの利用方法は徐々に便利になってきており、最近ではモバイルウォレットからDEXに直接アクセスできるものも出てきました。
DEXのメリットは中央管理されていないので、販売手数料が安いということと秘密鍵さえしっかり管理していればとてもセキュリティの高い資産管理方法になり得るということです。デメリットは秘密鍵の管理が必要という点です。ユーザーのリテラシーの向上、またはウォレットの利便性向上がポイントになるかと思います。
DAO(自立分散型組織)
DAOとは自立分散型組織のことで、こちらも中央管理型組織とは違い、システムによって自律管理された組織のことです。例えばMakerDAOなどがDAOに該当します。MakerはステーブルコインDaiを発行管理する仕組みを提供しているのですが、多くのステーブルコインは中央管理された組織によって管理されています。※ステーブルコインとはその価格を安定させるために米ドルなどの法定通貨を担保にして、法定通貨:ステーブルコイン=1:1になるようにしている仮想通貨のことです。Makerの場合は法定通貨ではなく、暗号通貨ETHを担保にしています。
Makerの場合は、ある特定の組織によって管理されている訳ではなく、スマートコントラクト機能を利用してETHをMakerDAOに預けると、それを担保に仮想通貨Daiを自動発行してくれます。反対にDaiを払い戻すと自動で払い戻されたDaiは消滅し、ブロックチェーン上で管理されていたETHが戻ってきます。つまり人ではなく、システムで仕組みを管理しているのです。
システムで管理するという点であれば、わざわざブロックチェーンを利用しなくても既存のシステムでも良いのではと思われるかもしれません。しかし、既存のシステムは人の管理下にあり、その意味では管理者の恣意性が反映されてしまいます。ブロックチェーンを利用することで人がシステムを改ざんできなくなるという点でDAOは既存の自動管理システムとは一線を画しています。
DAppsゲーム
前述したDAppsゲームは、初期の頃こそクリプトキティのような単純なコレクティブゲームしかなかったのですが、最近ではブロックチェーンの性質を利用した様々なゲームが出てきています。またERC20(代替可能:通貨としての機能を持ったものなど)やERC721(代替不可能:キャラクター、アイテムなど)の他にEnjinCoinが採用しているERC1155という新たな規格も開発されています。ERC721ではキャラクターの交換などはできていましたが、ERC1155規格によりキャラクターに武器を装備させた状態で交換することができるようになりました。
また、処理速度の問題も解消しており初期の頃の単純なゲームからより高度なDAppsゲームの開発もできるようになってきました。例えば、9Lives Arenaなど。
DAppsゲームでは、ゲーム内のデータをデジタル資産(売買できる)として扱うことができます。その点を活かしたゲームにDecentralandなどが挙げられます。Decentralandは人気ゲーム「マインクラフト」のように3D仮想世界を探索したり、開発したり、ゲームをしたりすることができるゲームです。ディセントラランド内の仮想の土地を現実の不動産と同じように売買することもできます。
dAppsゲームが既存ゲームとは異なるもう一つの特徴は、あるゲームのキャラクターのステータスを維持した状態で、他のdAppsゲームへ移転させることができるという点です。これはキャラクターを書き換え不可能なデータで作成しているため可能になっています。Decentralandでは様々なdAppsゲームと提携し、Decentraland内で他のゲームと連携したゲームができるようになっています。
イーサリアム(ETH)の詳細
発行枚数:上限なし
承認方法:PoW(Proof of Work)※将来的にはPoSへの移行を表明
上場時期:2015年8月6日
公式サイト:https://www.ethereum.org/
ホワイトペーパー:日本語イーサリアムホワイトペーパー
イーサリアム(ETH)の評価
ETHの将来性
イーサリアムプラットフォーム上に、すでに多くのDAppsが存在しています。
オープンソースのアプリ開発プラットフォームなので、参入する開発者も多く、今後ますます発展する可能性を秘めています。
世界中が注目する巨大プロジェクトであるETHの今後の発展に注視しましょう。
イーサリアム ロードマップ
イーサリアム のロードマップでは、4つの段階のアップデート(フロンティア、ホームステッド、メトロポリス、セレニティ)を予定しており、次期アップデート「コンスタンティノープル」(2019年1月中旬)はメトロポリスの第2段階目のものです。
第4段目のセレニティで、現在イーサリアムが採用しているコンセンサスアルゴリズムPoW(Proof of Work)からよりエネルギー効率の良いPoS(Proof of Stake)へ完全移行を果たす予定になっています。
これまでのアップデート
- オリンピック (2015年5月に実施)
- フロンティア (2015年7月30日に実施)
- ホームステッド (2015年3月14日に実施)
- メトロポリス (2つの段階に分けられ、一つ目が実施済み)
1)ビザンティウム (2017年10月16日に実施)
2)コンスタンティノープル (2019年1月中旬に実施予定)
ethereum 1.x (2019年6月実施予定)
- セレニティ (2020年以内の実施は厳しいとの声が多く見られる)
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