イーサリアムDeFi(Decentralized Finance/分散型金融)プロジェクト一覧まとめ。ですが、実際にはDecentrlizedされていないプロジェクトも含むOpen Finance一覧となります。
目次
LENDING(レンディング)
融資は経済の加速化させるという意味でなくてはならない金融システムの中核をなす機能です。ブロックチェーンと基本的な債務契約を組み合わせることで、オープンアクセス、透明性、プログラマビリティなどの効率性向上が期待できます。
Maker
暗号通貨担保型のDAIを発行するプラットフォームです。担保にボラティリティの高いETHを用いているのですが、ステーブルな暗号通貨として機能する仕組みを備えています。
Maker応用
Compound
Compoundはイーサリアムブロックチェーン上にマネーマーケットを構築するための非中央集権型プロトコルです。ユーザーはCompoundを利用してERC20トークンを貸し出すことができますし、スマートコントラクトで取引を自動執行することができるため金利、担保、満期などの条件を相手側と交渉する必要もありません。特徴としてはブロックごとに利息がつく点やKyberの流動性プールプロトコルを利用しているため貸し手と借り手をマッチングさせる必要なく、即時で貸し出すことも借りることも可能。
Compound応用
Dharma
DharmaはERC20トークンを利用して債務発行しクラウドソース化させることができる非中央集権型プロトコルです。誰もが第三者を仲介させずに開発ツールやスマートコントラクトを利用して債務契約の作成、引き受け、発行、管理することができます。サービスの特徴としては固定金利、固定融資である点。
Nuo Network
dydx
dy/dxは、ERC20トークン用の非中央集権型デリバティブの作成、発行、取引を可能にするプロトコルです。またマージントレード(証拠金取引)などのより複雑な金融ツールを提供することによって暗号通貨市場を効率化しています。
BlockFi
集権化の度合いは強めですが、ETHやBTCの利息率は高い
CredEarn
DEX(デックス/分散型取引所)
現在暗号通貨の購入、交換にはユーザーフレンドリーなUIや注文のマッチング、エスクロー資金の提供などを使い勝手の良さから中央集権的な取引所が利用される機会が多いかと思います。ですが、これらの取引所には秘密鍵の管理(マルチシグを採用しているのかどうか、一元管理によるリスク)の問題や流動性の問題、その原因である市場の分断化や不透明な金融インフラストラクチャなど様々な問題を抱えています。
非中央集権型取引所(DEX)では、ユーザー同士が自由に取引できることや資金を自分の秘密鍵で管理できることなどのメリットがあります。
0x(ゼロエックス)
0xは、イーサリアムブロックチェーン上のトークン交換を容易にするオープンプロトコルです。0xの特徴はオフチェーン注文リレーとオフチェーン決済を可能にしていることです。チェーン外でマッチングがなされるので、オンチェーン計算が減りブロックチェーンへの負担が軽減する仕組みを備えています。
Uniswap
即時交換可能なインスタントDEX
Opyn
Bancor
Kyber
Stablecoinswap
スリッページなしのインスタントDEX(ステーブルコインのみ取り扱い)
DERIVATIVES(金融派生商品)
デリバティブ(金融派生商品)とは、各種金融商品(株式、債券、外国為替、預貯金等々)のリスク低下や逆にハイリスクハイリターンを追求する手法として考案されたもので、先物取引やオプション取引やそれらを組み合わせた多種多様な取引が含まれます。
デリバティブ市場にブロックチェーンを導入することで、これまで参入できなかった層がアクセス可能になったり、スマートコントラクトにより契約作成コストの削減、カウンターパーティリスク低下という効果が期待できます。
ブロックチェーン×デリバティブのキーコンセプトについては以下の記事が参考になります。→https://media.consensys.net/derivatives-on-blockchain-key-concepts-bbb5393e16a4
rDAI
Tokenset
Synthetix
予測市場
予測市場については以下の記事をご参照ください。
Augur
Augerは、インターネットにさえ接続することができれば誰もがあらゆるイベントについての予測市場を構築することができる非中央集権型プラットフォームです。群衆の知恵を利用して市場予測を行うのですが、保険のようなヘッジツールとして活用できる可能性もあります。
Veil※サービス終了予定
Guesser
GNOSIS
HELENA
PAYMENTS(ペイメント)
Celer Network
Connext
Groundhog
Matic
Omisego
Request network
Whisp
xDAI
Lightning Network(ライトニングネットワーク/LN)※ビットコイン
Lightning Networkはスマートコントラクトを利用した即時払いやマイクロペイメント(少額決済)を可能にするビットコインネットワーク上の技術です。
アート作品のオークションにライトニングネットワークを利用してマイクロペイメントを実施するなど実験的な取り組みや、Twitterでの投げ銭機能、デリバリーピザの支払いなどにも応用されています。
State Channels(ステート・チャンネル)
State Channelsはイーサリアムのレイヤー2技術です。トランザクションをメインチェーンから切り離してオフチェーンで行うという点でLightning Networkと似ています。
ASSETS(アセット)
WBTC
カストディを介してビットコインをペッグさせたERC20トークン。これにより、イーサリアムネットワーク上の分散型金融アプリ上で擬似的にビットコインを取り扱えるようになった。
tBTC
カストディを介さずにビットコインをペッグさせたERC20トークン
Melon
ステーブルコイン(Stablecoins)
ステーブルコインは安定した価値を保持することを目的に設計された仮想通貨(現暗号資産)です。※日本の法律では法定通貨にペッグされたステーブルコインは暗号資産ではないとされている。
暗号資産というとボラティリティの高さ、投機目的というイメージを持っていらっしゃる方も多いかと思いますが、ステーブルコインは投機目的としての魅力はゼロ、従来のお金の本質を引き継いでデジタル化されたものです。現在は暗号通貨のリスクヘッジ先として利用されることが多いです。
現在ステーブルコインは、法定通貨担保型、暗号資産(仮想通貨)担保型、無担保型の3つに分類されています。最後の無担保型にBasisというプロジェクトがあったのですが、残念ながらプロジェクト終了してしまいました。
Centralized(法定通貨担保型)
Tether(※Bitcoin)
言わずと知れたステーブルコインの代表格。米ドルに連動している。
USDC
米ドル価格に連動している。DeFiなどでも取り扱いがあるERC20トークン。
Gemini Dollar
ウィンクルボス兄弟が運営するニューヨークの信託会社が発行する米ドルにペッグされたステーブルコイン。
Paxos
米ドルに連動したステーブルコイン
TrueUSD
USDCと並んで、いくつかのDeFiで利用可能になってきたERC20に準拠したステーブルコイン。米ドル価格に連動している。
Collateralized(暗号通貨担保型)
Celo
Dai
Havven
Algorithmic(無担保型)
Carbon
Fragments
Terra
Asset Issuance(資産発行プラットフォーム)/Tokenization Protocols
ブロックチェーンは、株式や債券といった有価証券などの資産作成プロセスに革命をもたらしました。既存金融システムでは発行プロセスに手作業や紙の大量消費など非効率的な部分が多く、それらの業務に携わる仲介者に対する手数料が負担となり発行コストを押し上げています。スマートコントラクトにより既存金融システムが抱えていた発行コストの低減や資産作成プロセスの民主化などを実現できる技術として注目されています。
2017年はイーサリアムプラットフォーム上でERC20トークンを用いたICOが流行りましたがICOに対する規制がなされていなかったこともあり、海外などで詐欺案件が発生するなどの問題が生じました。そのためICOに変わる新たな資金調達手段として2018年にはセキュリティトークンという法に準拠した形で発行されるトークンを用いたSTOという資金調達方法が注目を集めるようになりました。そのためイーサリアムのERC20トークンはセキュリティトークン発行プラットフォームにおけるガバナンストークンとしての役割を担うことが多いです。STOについて下記の記事を参照してください。
ただし、STOは、ICOを仮想通貨取引所が第三者として介入したIEOと呼ばれる資金調達手段にその座を奪われたような形になっています。また既存金融システムであるIPOとICOの狭間に位置するため、その特性を活かしきれない可能性も指摘されています。
Harbor/R-Token
Polymath
Swarm
Abacus
Bundling Protocols/Indexing(インデックス)
Indexing(インデックス)とは市場全体の動向を示す指標や指数のことで、株式や債券等々の特定のマーケットの価格データから市場全体の動向がわかるように数値化したもののこと(日経平均株価など)です。このインデックスと同じような値動きをするように作られた投資信託のことをインデックスファンドと呼びます。個々の株式を選択購入に要する労力低下と市場全体の平均とほぼ連動するためリスクが低いという特徴があります。このインデックスファンドとブロックチェーンを組み合わせることで、暗号通貨による投資リスクの低下が期待できます。
Basket Protocol
BSKT
Set Protocol|仮想通貨をほったらかし運用できる「ずぼら向け」ツール
Fund Protocols
Fund Protocol
Melonport
Betoken
資産はあるけれど専門知識がない、専門知識はあるけれど資産がない。そんな両者をつなげることを目的にした分散型ヘッジファンドがBetokenである。※Betokenはイーサリアムブロックチェーン上のdApp(DeFi)であり、2019年7月1日にメインネットローンチ
KYC/AML/Identity
Bloom
Wyre
Applications/Tools
Bloqboard
Fetch
Multis
Settle
Zerion
Tokenset
Analytics
- DEX Terminal
- ETH inDeFi
- MakerScan
Misc
- 8x Protocol
- AZTEC Protocol
- Centrifuge
- Groundhog