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Compoundの使い方・特徴|堅実に資産運用したい方必見、0.65ドル分の仮想通貨を1分運用するといくら稼げるか?
Compoundとは、仮想通貨を貸し出して利息を稼ぐことができるレンディングサービスを提供するDeFi(分散型金融)プラットフォームのことであり、今回はそのCompoundを用いて0.65ドル分の仮想通貨で少額運用してみようと思います。今回は堅実に資産を増やしたい方、仮想通貨で少額投資運用をしたい方、吝嗇家の方向けの記事です。そしてお子様のお金教育にもおすすめ。
その前に簡単にCompoundの特徴と使い方を説明しますね。レンディングサービスはCompoundのほか複数ありますが、本記事ではハイリスクハイリターンな仮想通貨取引ではなく、比較的堅実に暗号資産を増やせる方法
「ステーブルコインで利息を稼ぐ」
に焦点を当てて説明をしていきます。
※DeFi(分散型金融)については下の記事をご参照ください。
Compoundの特徴
まず、Compoundでどの仮想通貨を貸し出し可能で、どれくらいの利息を得ることができるのか等、その特徴を説明していきます。
取り扱いのある仮想通貨(ERC20)は複数あるのですが、今回は米ドルの価格に連動するように設計されているステーブルコインを用います。なぜかというと、「堅実に資産運用したい」からです。
今回利用するレンディングプラットフォームCompoundで取り扱いのあるステーブルコインはDAI一択のみとなります。DAIは法定通貨担保型のステーブルコインではなく、仮想通貨担保型(現在はETH)です。その他取り扱いのあるコインはERC20であるWETH、BAT、REP、ZRXもありますが、価格変動が比較的大きいため堅実に仮想通貨を運用したい方にはあまりオススメではありません。
DAIとは?という方は下の記事をご参照ください。
DAIの年利率は(2019年5月8日現在)は7.23%と株式投資信託などと比べると高い水準ですね。Compoundの金利は需要と供給のバランスでリアルタイム変動します。十分な流動性がある場合は金利が低くなり、流動性が乏しくなると金利が上昇し、貸出を促すように設計されています。
また貸し出した仮想通貨はプラットフォームによっては数ヶ月ロックされてしまうものもありますが、Compoundでは1ブロックごとに利用できるため、いつでも引き出しが可能、利息も1ブロックごとに発生します。最低貸出額もありません。
※Compound V2に移行後にcトークンが発行されるようになりました。cトークンについては下の記事をご参照ください
CompoundでDAIを貸し出す
では、実際に0.65ドル分のステーブルコインDAIを貸し出ししてみましょう。
Compoundでは貸出だけでなく、トークンを借りることも可能です。借りる場合は事前に担保として、借りる額の150%を預入れしておかなければなりません。
本記事ではステーブルコインDAIの運用についてのみ触れていきますので、借りる際の方法については触れませんので悪しからずご了承ください。
それでは早速ですが、まずはCompoundにアクセスしましょう→https://compound.finance/
まず始めに、CompoundとWalletを接続し、その後上画像のようにDAIの取引を有効にするために「ENABLE DAI」をクリックしてください。この際少額のガス代(ETH)を支払う必要があります。
Wallet(ウォレット)とは?という方は下の記事を参照してください。PCで操作されるならMetamask、モバイル端末で操作するならHB Walletなどがオススメです。
次にDAIの供給量を決めます。上画像のように供給する場合は「SUPPLY」を選択、借りる場合は「BORROW」を選択します。今回は貸し出すので「SUPPLY」を選択し、その下の「Amount in DAI」と記載がある枠内に供給量を入力して、その下の「SUPPLY」ボタンをクリック。これで貸し出しは終了ですね。
わずか0.65ドルで、利息を1分間にいくら稼げたのか?
それでは1分で本当に利息が稼げるのか計測してチェックしてみます。
まず下の画像の通り、計測開始時間は5月8日午後3時57分の時点での引き出し可能額は「0.65085629DAI」です。
で、下の画像が1分後の5月8日午後3時58分の時の引き出し可能額・・・↓
あ、ふえてますね・・本当に増えるとは思っていませんでしたが、引き出し可能額が「0.65085638DAI」となり、わずか1分で
「0.00000009DAI(ほぼ米ドル)」分増加しております。
これで、Compoundは少額投資でも1ブロック毎に利息がもらえるということを検証できたかなと思います。
ちなみにDAIは暗号資産担保型のステーブルコインなので、法定通貨担保型ステーブルコインと比較すると「米ドル:DAI=1:1」の関係性が強固に維持されているわけではありませんが、ほぼ「0.00000009米ドル」を稼いだと言っても良いかと思います。
また確かめてはいませんが、引き出し可能額が1ブロック毎に増加していくということは、その都度、複利運用されていっているということだと思います。
堅実に暗号資産を増やすのであれば、無課金で遊べるブロックチェーンゲームで増やした分をレンディングプラットフォームで運用されるのもオススメですね。
そして子供のお金教育にも利用できるのではないかなと利用してみて感じました。 今あるお金の価値がなぜ将来同じ価値にならないのか?貯蓄はなぜ噴飯物だと言われるのか?そんなことを手軽でかつ少額で利用できるCompoundで一緒に学んでいくのも良いのではないでしょうか。
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