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資産管理ツール

Gelato Finance|DeFi&DAO向けIFTTT(イフト)

Gelato Finance(ジェラート・ファイナンス)/Gelato bot(ボット)とは、サクッと表現するとDeFiアプリケーション用IFTTT(イフト)です。IFTTTとは、if this then thatの略称で、「これが発生したらあれを実行」の意です。つまり、指定した条件下で実行されるDeFiスマートコントラクトコールの自動化を可能にするということです。例えば、あるトークン価格が指定価格を下回った時に、Uniswap(DEX)で売り注文を実行するという過程を自動化させるレシピなどが考えられます。
今回はサクッとGelatoの概要とplay.gelato.finance α版(2020.2.5現在)の使用方法をご紹介致します。
 ※α版はスマートコントラクト(コード)未監査である為リスクを伴います。ご利用の際はご自身の責任の元でお願い致します。

Gelatoが提供するソリューション

DeFi、言うなれば自分銀行(個人で自己資産を全て管理するという意味)とでも呼べそうな資産管理方法を可能とする一方、目まぐるしく変化する市場のなかで、自己資産を一人で24時間365日監視しなければならないという課題も浮き彫りとなりました。Gelatoはこの課題に対するソリューションとして、DeFiスマートコントラクトの実行を自動化することを提案しています。

つまりは、ユーザーに代わってトランザクションを実行するGerato独自のボットにアクセスし、dApp(分散型アプリ)との対話を自動化させることができるということです。※コードを描いたり、ソフトウェアをホストする必要もありません。勿論DeFiらしくユーザー自身で資金管理を行います。

現在開発中のプロトコル

Gelatoが現在開発しているプロトコルとはどのようなものなのか?この点について開発者Hilmar X.Orthのツイートを引用してご紹介します。(下画像)

https://twitter.com/hilmarxo/status/1194999349123653632

ザクっと翻訳すると、

ユーザーが事前に定義した条件のセット(例えばDAIが米ドルとのペグを失った時など)を選択し、特定のアクション(UniswapでDAIを素早く販売する)を組み合わせてdAppインタラクションを自動化できるプロトコルを作成しています。

簡単にいうと、DeFiなどのdAPPに対応したIFTTT(イフト)を可能にするということです。上は一般ユーザー向けのソリューション提案ですが、開発者に対しても同じような方法で独自のdAppを介してエンドユーザーに任意の条件とアクションを提供できるようなGelatoコアプロトコル構築を可能にするようです。ちなみに資金はMetamaskなどのウォレットに保管した状態で利用可能です。※プロキシコントラクト(Gelatoを介してやり取りする)を展開し、リレーがトランザクションを送信する仕組み

Gelato.finance α版の使い方

※α版はコード未監査ですので、ご利用の際はご自身の責任の元でお願い致します。

 以下操作方法についてご案内致します。メタマスク接続&メタマスク内に利用するETH、トークンを保有しておく必要があります。※メタマスクについては下記事をご参照ください。
準備ができたら→https://play.gelato.finance/へアクセスしてメタマスク接続(上画像参照)。
以下、条件設定(コンディション選択)とアクション選択について説明します。

ステップ1.コンディションの選択

まずは画面左側のコンディション選択(条件指定)を行います。 2020.2.5現在指定可能な条件はTime、Token balance、Price on Kyberの3択。それぞれ以下説明していきます。

TIME
Time、時間指定の意です。特定のアクションをある時間になった場合に行いたい場合はコチラを選択してください。

TOKEN BALANCE
Token balance、接続しているホットウォレット(メタマスク)内のトークンバランスが条件を満たすとアクションを実行します。

PRICE ON KYBER
Kyber(DEXです)を価格オラクルとして利用して、ETH、または特定のトークンがKyber上で指定した価格になるとアクションを実行します。

ステップ2.アクションの選択

アクション(実行)選択はSend Tokens、Trade Tokens on Kyber、Buy Leverage Token on Fulcrum、Sell Leverage on Fulcrumの4択。※KyberはDEX(分散型取引所)です。ETH及びERC20トークンをスワップすることができます。Fulcrumは証拠金取引ができるDeFiサービス(bzxプロトコル)です。

SEND TOKENS

トークンを送信するアクション

TRADE TOKENS ON KYBER

その名の通り、Kyber Swap(dApp)でトークンスワップ(交換)するアクション

BUY LEVERAGE TOKENS ON FULCRUM
Fulcrumでレバレッジをかけたポジションを購入するアクション

SELL LEVERAGE TOKENS ON FULCRUM

Fulcrumでレバレッジをかけたポジションを売却するアクション

ステップ3.Instruct bot|ボットに指示を与える

 コンディション選択及びアクションを選択後にINSTRUCT BOT(上画面参照)を選択すると、条件&アクションの詳細設定画面に移行します。そこで詳細設定を指定して最後にSUBMIT INSTRUCTION(下画像参照)を選択して操作は完了です。 

α版で可能な操作※2020.2.5現在

※今後さらに多くのdAppsを統合していく予定ですが、以下2020.2.5現在可能な操作をご案内致します。Gnosis dFusion tradingプロトコル、Gnosis Safe Proxy SDKの統合を計画中

1.FULCRUM & KYBERでの指値注文(リミットオーダー)とストップオーダー

Kyberの価格に基づいてETHまたはERC20トークンをFulcrumでレバレッジポジション購入可能。より具体的な例として、KyberのETH/DAI価格が1ETH=500DAIに達した場合にFulcrumでレバレッジをかけたETHショートポジションを購入などが考えられます。

2.レバレッジポジションの清算を防ぐ

Kyberを価格オラクルとして利用し、Fulcrumでのレバレッジ取引で期待通りの動きをしない(つまり損失が出る)場合に清算される前にポジションを閉じてマイナス面を抑えることが可能

3.KYBERでのタイムベース成行注文

注文を数日間に分けて、毎回小さなチャンク(つまり一定量)を自動売買

4.ホットウォレットへ資金を自動補充

ホットウォレット(インターネットに接続されたウォレット)のDAI残高がゼロに近づくと自動で資金補充

5.自動でトークン蓄積

DAIを獲得するたびに、Kyberでその他トークンにスワップして自動蓄積

6.タイムベースマネー転送

ETHやトークンを指定された時間に自動転送

Gelato Finance詳細