砂の灯DAOとは、BLOCKPUNK社がAragon社と共同運営するBlockchainをインフラとしたコミュニティであり、全世界のCo-Producerが自立分散的に「砂の灯」の権利を運営するDAO。
※砂の灯とは世界初の5.1chサウンド4K手書きアニメ、Aragonはインターネット上で機能する組織運営のためのアプリケーションとツールを開発するオープンソースのプロジェクトです。
ここでいう権利とは、「砂の灯」に関する全商業権(アニメ本編の配信、二次利用券、商品化権など)と本編のマスターファイルを世界中のCo-Producerと共に運用することができる権利のことを示しており、Aragonが提供するDAO運用サイトにて、権利の運用方法を自由に提案したり、他のCo-Producerの提案に投票したりすることが可能になります。
今回は簡単にBlockchainを活用したファン共同運用型アニメスタジオ(権利運用)の事例として「砂の灯DAO」をご紹介致します。
砂の灯DAO
アニメ「砂の灯」は、「新世紀エヴァンゲリオン」等で知られる貞本 義行氏がキャラクターデザイナー、山賀 博之氏が監督、「New Game!!」等にクレジットされている木野下 澄江氏が作画監督を務め、Gainaxの一流スタッフ陣が手掛けた世界初の手描きフル4Kアニメ。プロデューサーには、「Wake Up, Girls!」等のプロデューサーである竹内 宏彰氏が担っています。
砂の灯:Co-producer Token
Co-Producer Tokenとは「砂の灯」のCo-Producerの権利を有したトークンのことであり、2020.2.17現在BLOCKPUNK運営のマーケットプレイスで20個限定で販売されています。
本トークン保有者には、「砂の灯」の全商業権、動画本編の配信・二時利用の権利、4Kのマスター映像や中間制作物など、全制作物への自由なアクセス権、他のCo-Producerやクリエイターとの意見交換や質問ができる限定private Facebookグループへのアクセス権が与えられており、Private Facebookグループ内では、クリエイター陣に対するAsk Me Anythingセッションなど様々な企画を随時開催していくようです。
映像作品やゲームなどのエンターテイメントコンテンツの制作そのものにファンが深く関わることは難しいように感じますが(コンセプトが曖昧になるという点で)、今回の砂の灯DAOのように出来上がった完成品を今後どのようにして盛り上げていくのか、そういった面をファンと共同で、つまり、コミュニティドリブンで運用していくという手法にDAOを活用しているという点において大変興味深いものを感じます。DAO活用によりこれまでのコミュニティドリブンの形とどういう違いが生まれてくるのか、その点において今後の動向に注目したい事例の一つなのではないでしょうか。
※その他特典として、スマートアートプリント、スマートパーカー(共にNFTトークンを活用したデジタル証明書付き)プレゼントあり
砂の灯DAO詳細
- BLOCKPUNK:https://blockpunk.net/jp
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