先日CoinGecko Japanによる週間検索トップランキングが公開されました。
日本人には馴染みの深いBTC、ETH、XRP、ADAに加えて今回上位に新しくBANANAトークンがランクイン。
この記事では突如として検索2位に躍り出たBANANAトークンについて解説していきます。
今週の国内人気コインランキング(5月22~28日)を公開しました。
今週はトップ10初登場の $BANANA が2位にランクインしました。さらにここ数週間注目を集めている $MATIC も初のトップ10入りを果たしました。
$BTC は4位、 $ETH は7位という結果となっています。 pic.twitter.com/l3ANRxCfO2
— CoinGecko Japan (@CoinGeckoJapan) May 28, 2021
ApeSwapの概要
BANANAトークンはBSC(Binance Smart Chain)の分散型取引所(DEX)であるApeSwap Financeのネイティブトークンです。
ApeSwapはAMM(自動マーケットメーカー)を採用しており、BEP20トークンの交換が可能なほか、イールドファーミングを行うこともできます。
BSCのPancakeSwapとほとんど同じような機能を持っていますが、高いAPR(年利)やGNANA(ゴールデンバナナ)という独自トークンなどが特徴です。
ApeSwapの現状
ApeSwapはどれほど注目を集めているのでしょうか?
CoinGeckoの日本版で検索数2位に躍り出たほか、執筆時点においてDappRadarではユーザー数でBakerySwapを抑えてBSCの3位に。
CoinGeckoのDEX部門では24時間のボリュームで22位にランクインしており、RaydiumやAAVEより多い状態です。
ApeSwapの基本的な機能
基本的な機能は以前紹介したPancakeSwapとほとんど一緒です。
違いがあるとすれば後述するGNANA(ゴールデンバナナ)という仕組みでしょうか。
Exchange:トークンの交換
Liquidity:ペアとなる通貨を預けて流動性供給
Farms:LPトークンを預けてBANANAを受け取る
Pools:BANANAを預けてトークンを増やす
IAO(Initial Ape Offering):新しいトークンの資金調達
IAOは新しいトークンをローンチし、流動性をもたらす仕組みです。
参加するにはBNBかGNANA(後述する)を準備する必要があります。通常のBANANAではなくGNANAを利用するのはクジラを制限するためです。
Lottery:宝くじでトークンを当てよう
宝くじを買うには1チケットに対して2BANANAを支払う必要があります。一度に購入できるチケットは50枚まで。
チケットにはランダムな4つの数字の組み合わせが届き(具体例:3-9-8-14)、4つの番号のどれかが当選番号と一致するとトークンがもらえる仕組みです。
NFA(Non Fungible Ape):HashMaskみたいな猿のNFT
HashMaskのような仕組みでデザインされており、アイテムや色など6つの特性がランダムにセットされています。この特徴によってレアリティのスコアが変化する仕組みです。
ApeSwapの2つのトークン
ApeSwapには2つのトークンが存在しています。
- BANANA
- GNANA(ゴールデンバナナ)
それぞれについて詳しく見ていきます。
BANANAトークンとは
BANANAトークンはApeSwapのネイティブトークンであり、BEP20規格です。主に流動性供給者へのインセンティブとして使用されています。
バーンの仕組み:
- 取引手数料はすべてBANANAトークンの買い戻し・バーンに使用
- 宝くじに使用されたBANANAの15%がバーン
- IAOで調達されたBANANAも100%バーン
BANANAには発行上限がないことから懸念の声も上がっていますが、創設者は今の所上限を設定するつもりはなく、定期的に多くのトークンをバーンすることで対応するとしています。
GNANA(ゴールデンバナナ)とは
GNANAはBANANAと1:1でサポートされているトークンで、所有していると2%の取引手数料が収入として得られます。
今後はガバナンストークンとして利用可能になる予定であり、所有しているとIAOやプールの特別枠に参加することが可能です。
特徴はBANANAトークンからGNANAトークンへの交換に30%の手数料がかかることです。これにより、クジラの資金移動を制限しています。
ApeSwapのBANANAトークンの話題性
BANANAトークンは三崎優太さん(青汁王子)という起業家の方がSNSでBANANの購入を発表して話題になりました。この方は140万人以上のフォロワーがおり、影響力は大きいと思われます。
とりあえず挨拶程度に3億円ぶち込んだ。
今日からバナナ栽培士になります。 pic.twitter.com/Yq2KH0eIZX— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) April 29, 2021
バナナ栽培で1日で2億円増えた。
僕の本業は実業です、これは副業みたいなもの。このお金である野望を叶えようとしています。いつも応援してくれている人に還元したい。
このまま100億円まで夢みてる。
そしてその金をくれてやる、過去との戦いはまだ終わってない。執念は力になる。 pic.twitter.com/RYaVtxjypf— 三崎優太(Yuta Misaki) 青汁王子 (@misakism13) May 2, 2021
またBinanceのCEO、通称CZさんが猿のGifを投稿したことで、BANANAがBinanceに上場されるのでは?と話題になっています。
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) May 24, 2021
ApeSwapのBANANAトークン:まとめ
これまで見てきたようにApeSwapはPancakeSwapのコピーのようなプロジェクトです。ertikとBSC Gemzの2つの監査を受けているプロジェクトですが、最近はBSC周りでのハッキング事件などが多発しています。
自分の資金がハッキングにあう可能性を認識した上で、利用するのが良いでしょう。
またPancakeSwapのCAKEトークンが40$まで上昇したことなどを例にして、BANANAトークンも同等の値動きになると予測する向きもあります。
4月末から5月にかけて一気におよそ1ドルから10ドル上昇したBANANAですが、今は落ち着きを見せています。Binanceに上場するか、これからのプロジェクトの進捗はどうなるのかが注目です。
ApeSwap詳細
公式サイト:https://apeswap.finance/
Twitter:https://twitter.com/ape_swap