今回は今話題沸騰中の「NFT鳴門美術館」の館長である山口さんに単独インタビューを行わせていただきました。
まだまだ謎に包まれている世界初のNFT専門美術館である「NFT鳴門美術館」について、インタビューを通し、その全容を明らかにしていきます。
今後、盛り上がるNFTアートについての情報もございますので、ぜひ最後までお付き合いください!
金融免許を持つ会社に勤務。不動産特定事業などの様々な規制を持つ会社と関わり、規制に基づいたブロックチェーンのあり方について考えるようになる。2018年11月にセキュリティートークンの規格、設計を行う会社を立ち上げ、現在はNFT鳴門美術館にて代表理事を勤める。
徳島県鳴門市に実在する美術館(*バーチャルではない)。美術品、アート作品の展示だけではなく、アート作品に関するNFTの発行、審査、販売、流通、保管を行う日本初・唯一の美術館。
NFT美術館を始めたきっかけ
-Zenism編集部
インタビューをさせていただきますzenism編集部です。今回はよろしくお願いします。さっそくですが、NFT鳴門美術館を始めることとなったきっかけをお聞きしてもいいですか?
-NFT鳴門美術館山口館長
はい、よろしくお願いします。
NFT鳴門美術館を始めたきっかけは2つあります。
NFTアートを美術館で保有・保管するメリット
-NFT鳴門美術館山口館長
NFT、NFTアートが広がり始めた時に、私はNFT、NFTアートで重要なのは出品者と安全な保管先・所有者が大事だと考えました。
モナリザを保管しているのはルーブル美術館ですよね。ルーブル美術館に保管されることでモナリザはアートとして信用性を持ち、盗難などのトラブルにも対応できるようになります。美術館で保管することで、詐欺や贋作への対応にもなります。
NFT、NFTアートでも同じことが言えるのではないかと考えたのが、NFT専門の美術館を始めようと思ったきっかけとなりました。
-Zenism編集部
なるほど、信用性・トラブル対応の点で美術館という形が良いんですね。
今後、NFT、NFTアートでも贋作や詐欺被害など出てくるのでしょうか?
-NFT鳴門美術館山口館長
実際に、NFTアートでも贋作、詐欺などがもう既に出てきています。
そのため、NFT業界の中で銀行的な役割を持つものが必要となっています。
その銀行的な役割を担うものとして、美術品の保管機能もあり、トラブル対応も行える美術館が最も良い形だと私は考えました。
-Zenism編集部
NFTアートを美術館が保有・保管することで「信用証明」「保管機能」「トラブル対応」といったメリットが生み出せるんですね。
美術館の経営難
-Zenism編集部
では、もう1つのきっかけをお聞きしても良いですか?
-NFT鳴門美術館山口館長
はい、もう1つのきっかけは美術館自体の経営が上手くいっていないところが多いということでした。
美術館の経営難の理由は2つあります。
1つは、コロナ禍で美術館に来館される人が減ったということです。2つ目は、7〜8割が国の補助金で成り立っていることです。
美術館に来館してくれる人が減っているのが両者共通の根本的な原因です。
-Zenism編集部
なるほど、来館してくれる人が少なくなると経営難にもなりますが、なんといってもやはり美術館側からすると、来館してくれる人が少ないのは悲しいですよね。
-NFT鳴門美術館山口館長
そうなんですよね、美術館に展示されているものを見ることで歴史を学び、色々考えてもらう、そういう場所を提供するのが仕事なんですよね。
だからこそ、私は人が来る、補助金に頼らない美術館を運営するために、NFTと美術館をかけあわせようと思いました。
-Zenism編集部
確かに、「美術品をみて、歴史を学び、考える」といったことを社会人になってからはできていなかったかもしれません。お話を聞いて美術館に行きたくなりました!
NFT鳴門美術館の業務とは
-Zenism編集部
先ほどの質問では、NFT鳴門美術館の社会的意義や目的を知ることができたのですが、実際にNFT鳴門美術館は何をしているのでしょうか?
-NFT鳴門美術館山口館長
そもそもなんですが、一般的な美術館は民間事業をあまり行っていないことを念頭において聞いて欲しいです。
しかし、私たちNFT鳴門美術館は「保管」・「発行」・「流通」と言った大きく分けて3種類の民間業務を行っています。
-Zenism編集部
NFT鳴門美術館さんは、世間的にも珍しく民間事業を行っているわけですね。
早速、「保管」業務からそれぞれお聞かせください!
NFT、美術品を美術館が「保管」するサービス
-Zenism編集部
「保管」とは、具体的に何をしているのでしょうか?
-NFT鳴門美術館山口館長
主に行うことは、美術品(絵画など)を預かったり、美術品の保険業務です。
美術品は本来保険料が非常に高いです。
しかし、NFT鳴門美術館のような金庫がある美術館だと保険金が安くなります。なので、美術品の保有者がNFT鳴門美術館に預けることで本来の保険料よりも安くすますことができます。さらには金庫もあり、行政との対応もしっかり取れるので、安全に保管することができます。
-Zenism編集部
なるほど、設備がしっかりとあり、行政とも連携が取りやすい美術館ならではの業務なんですね。
「保管」という業務は、来館者にはあまり関係がないのでしょうか?
–NFT鳴門美術館山口館長
いえ、来館者の皆様にも非常に関係があります。
NFTアートが流行している中、買うのは良いが実際に展示されているところがないといったアートとしての受け入れ先がないという問題がありました。
しかし、私たちNFT鳴門美術館はそういったNFTアートのリアルでの受け入れ先、展示先としての機能を有しています。
-Zenism編集部
ありがとうございます。
確かに、自分が購入したNFTアートが大きな美術館に飾られているのも嬉しいですし、美術館といった特別な環境でNFTアートを見るのもすごく面白そうです!
NFT鳴門美術館のアーティスト支援
-Zenism編集部
NFTアートの「発行」、「流通」はセットと言ったイメージがあるのですが、具体的にはNFT鳴門美術館では何を行っているのでしょうか?
–NFT鳴門美術館山口館長
将来的にはローンチパッドなども行っていく予定ですが、今現在、NFT鳴門美術館ではDAO、NFTの発行、流通支援を行っています。
DAOでは、若手、新人のアーティストの支援を行い、流通、発行支援を行っています。
また、様々なプロジェクトに参画し、NFTのプロフェッショナルとして発行、流通支援も行っています。
-Zenism編集部
個人の支援から大きなプロジェクトまで様々な支援を行っているんですね。
お答えできる範囲で良いのですが、具体的にどのようなプロジェクトを実施しているのか、教えていただいても良いですか?
「マイケルジャクソン」のNFTアート
–NFT鳴門美術館山口館長
最近ですと、Michael Jackson Wonder World Toysについてメタバース、NFTにおける独占契約を締結しました。
-Zenism編集部
マイケルジャクソンですか!「キング・オブ・ポップ」と言われているあのマイケルジャクソンですよね?
–NFT鳴門美術館山口館長
はい、そうです。世界的なミュージシャンのマイケルジャクソンです。
マイケルジャクソンは生前、Kenji Koga氏と一緒になってマイケルジャクソンの理想の姿を絵画にしたプロジェクトを行っていました。そのプロジェクトの一環として、NFTで発行、流通する支援をNFT鳴門美術館で行っています。
-Zenism編集部
世界的なミュージシャンのNFTアートの支援も行っているんですね。
マイケルジャクソンのNFTアートは非常に気になります!
マイケルジャクソンのNFTアートに関して取材をしたいのですが、よろしいでしょうか?
–NFT鳴門美術館山口館長
はい、大丈夫です。
当館としても非常に思い入れのあるプロジェクトの一つなので、できる限りのことはお答えしたいと思います。
マイケルジャクソンのNFTアートの単独取材の記事はこちらから!
最後に
インタビューを通して、貴重なお話を聞かせて頂きました。
次回「今後のNFT業界」についてのインタビューを引き続き掲載していきます。
引き続き、インタビューの方をお楽しみください。