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DeFiブログ

過熱するDeFi市場に潜むリスクとは?DeFi Dadのツイートより

DeFiについてYou Tubeなどで情報を発信しており、DeFi管理ダッシュボードZappeの責任者の1人でもあるDeFi Dad氏が「DeFiのリスク」というタイトルでDeFiのリスクを啓蒙するツイートをした。

※以下はDeFi Dad氏のツイートの翻訳です。【】内は補足です。

資産を失う可能性

まずDeFiに投資すると全ての資産を失う可能性があります。というのもDeFiは実験的な性格を持つからです。メカニズムやアプリケーションはまだ新しく、それゆえに失敗する可能性もあります。つまりプロトコルのトークンが無価値になる可能性もあるのです。

スマートコントラクトのバグ

DeFiで最もよく議論されるリスクはスマートコントラクトのバグです。例えば2016年の有名なDAOのハッキング事件のように単純なヒューマンエラーが、スマートコントラクト内の資金を危険にさらす可能性があります。他にもスマートコントラクトで資産を無期限にロックして取り出せなくなるエラーが起きる可能性もあります。

システミック・リスク【個別の不具合がシステム全体に影響するリスク】

DeFiのリスクとしてほとんど議論されていませんが、DeFiのように高いコンポーザビリティとネットワーク効果を持つことの悪い側面はシステミック・リスクです。WBTCやその他のステーブルコインのペッグが損なわれた場合、それらを使用しているすべてのアプリケーションとプロトコルに大混乱をもたらします。

規制リスク

EthereumやDeFiアプリを使用して資金を移動する悪質な行為者がいた場合、コードを書いたり、ノードを運営した人がその責任を問われる可能性があります。

中央集権的なリスク

新しいプロジェクトが管理者鍵(Admin Key)を用いて、DeFiプロトコルのコミュニティやDAOに許可を得なくても資産を引き出したり、動かすことができるリスクがあります。

金融資産の搾取

DeFiの新規性と、コードをレビューできる個人の数が限られていることを考えると、フラッシュローン攻撃のような悪用は大きなリスクです。悪用を防ぐために、攻撃耐性のあるコードのライブラリの利用が可能になり、標準化されるまでこれらの悪用は続くでしょう。

流動性の危機

懸念は少ないですが、DeFi の多くのマネーマーケットは、プール内の資金を100%利用されることを防ぐために、流動性を高めるインセンティブに依存していることは注目に値します。プール内の資金が100%利用されたり、DAIのようなプレミアムトークンがなくなるのを見たことがありますが、そのような珍しいケースでは、貸し手が資金を引き出すことは難しくなります。

匿名の創業者によるラグプル【一種の出口詐欺】

規制当局の監視が強化されているため、より多くの創業者が匿名のままでいることを選択する可能性があります。自分の法的なアイデンティティを明かさないで済むと、悪事をたくらむ者が現れないとは限りません。私は多くのチームが匿名を選ぶことを支持していますが、匿名でいられるのであれば、悪質な行為者は何の影響も受けずに行動できるということを言いたいのです。懸念しているのは、もしDeFiプロジェクトの創業者にとって匿名であることが標準になったら(将来的にデジタルIDが主流になることなく)、出口詐欺をもくろむ人と0xMakiやMolly of Hegicのような合法的な匿名の創業者を区別するのが難しくなるかもしれないということです。

ペッグ・アセットの問題

最後に、DeFiで非常に人気のあるペッグアセットを使用することには常にリスクがあります。ステーブルコインは約200億ドルの流動性を誇っていますし、トークン化されたBTCは最近では約50億ドルの流動性に達しました。もしWBTCのような主要なアセットのペッグを失われた場合、DeFi全体で担保付きローンの崩壊を引き起こし、数十億ドルとまではいかないまでも、数億ドルの清算につながる可能性があります。