ETHWaterloo(ハッカソン)で授賞した5つのプロジェクトが発表されました。(2019年11月11日)今回はETHWaterlooで表彰された5つのプロジェクトの概要をザクっとご紹介します。より詳しく知りたい方は下動画、またはdevpostに投稿された各プロジェクトページをご覧ください。※下動画(クロージングセレモニー)では45分あたりから各プロジェクトのプレゼンが始まります。※ETHWaterlooのその他プロジェクトをチェックしたい場合はこちらのDevpostをご覧ください→https://ethwaterloo2.devpost.com/
Contents
表彰された5つのプロジェクト一覧
- Sheetcoin
- Eth P2P VOIP
- DC Wallet
- Wallet Notify
- Connexion
目次
Sheetcoin ※48分あたり〜
Googleシートをイーサリアムのサイドチェーンとして活用したプロジェクト。全てのgmailユーザーがGoogleシートプラグインを利用してイーサリアムチェーンへアクセス可能にするプロジェクトです。ジョークのつもりで作ったプロジェクトらしいのですが、Google OAuthとメールアドレスでトークン送信を可能にするというのはUXの観点から優れており、興味深い事例といえます。分散化に拘らない妥協の産物ですね。Eth P2P VOIP ※56分あたり〜
分散型VoIP(Voice over Internet Protocol)です。VoIPとはざっくりいうと音声データーをデジタル化し、ネットワーク上で音声通話を実現する技術のことです。このVoIPをイーサリアムネットワーク上で行うというプロジェクト(イーサリアムアドレス宛に電話することを可能にする)です。スパムコールを防ぐためにデフォルトで全ての発信者はブロックされており、受信者は、受信者側で支払う必要のある価格を設定(デフォルト設定あり)しておくことで、かかってきた電話をとるインセンティブを設けているということです。発想が面白いですね。より詳しく知りたい場合は、動画をご覧いただくか、下のdevpostの投稿をご覧ください。DC Wallet ※1時間4分あたり〜
DC Wallet(DeFi Custody Wallet)とは資産を自動リカバリーしてくれるスマートコントラクトウォレット(メタマスクプラグイン)です。 ↑DC Walletには「Dead’s man Swich」という機能があります。これは死などを原因として、一定期間(設定可能)動いていないウォレット内のデジタル資産を事前に定義されたウォレット(家族等)へ自動的に送ることができるというものです。つまり、デジタル遺産相続手続きをスマートコントラクトで事前に行っておくことができるということです。devpost内にデモ動画あり↓Wallet Notify ※1時間12分あたり〜
Wallet NotifyはDeFi、ENS、DAOStack用の通知機能です。例えばDeFi証拠金取引でポジションが清算されそうになったとき、DeFiレンディングプラットフォームで債務ポジションがクローズされそうになった時、その他にもENSドメインの期限切れが迫っている時、DAOでの投票期限、アップグレードの通知など様々な場面で通知機能は必要とされます。 どのような形で通知されるのかというと、イーサリアムアドレスのトランザクションデータにリッチテキスト通知を入れ(ウォレットに通知として表示させる※上画像参照)、さらにデスクトップ、iOS、Androidプッシュ通知に変換させるようです。詳細は動画、またはdevpostをご覧ください。https://devpost.com/software/wallet-notify