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イールドアドバンス(利回りの前借り)のAlchemix Protocolがローンチ|イーサリアムDeFi

新たなレンディングプロトコル「Alchemix Protocol」が2月27日、イーサリアム上でローンチしました。Alchemixでは預金の将来の利回りを前借りすることができるので、清算の心配がありません。28日にはガバナンストークンの流動性マイニングがスタートしています。

イールドアドバンス

Alchemixが受け入れる最初の担保資産はDAIです。ステーブルコインDAIを預け入れると、預金額の最大50%まで「alUSD」を借り入れることができます。Alchemixスマートコントラクトに預けられたDAIは、イールドアグリゲーターYearn.FinanceのyvDAI Vaultにルーティングされ、最適な金利を稼ぎます。この利回りは、alUSDの借り入れに発生した債務の返済に充当されます。

ユースケース

Alchemixは手持ち資金を費やしたり、借金をして利息を支払う必要なく、必要な支払いを可能とする手段となります。例えば、ステーブルコインのヘッジポジションを維持しながら清算を恐れずに他のトークンへ投機することができます。暴落の場面で「ディップを買う」ための資金を調達することもできるようになります。

トークノミクス

発行量:2,393,060 ALCX~
Staking Pools:64%
トレジャリー:15%
バグバウンティ:5%
開発者:16%

流動性マイニング

AlchemixのガバナンストークンALCXについて、流動性マイニングは第1週に排出量22,344枚でスタートし、毎週約130枚ずつ減少し、3年後の推定流通量が2,393,060 ALCXとなるまで継続します。その後の排出ペースは2200 ALCXで一定となり、年間114,400 ALCXずつ供給量が増加します。

現時点で、ALCX/ETH(年利:1600%)、alUSD(760%)、ALCX(452%)の3プールが稼働しており、SushiSwapのプールに計90%のディストリビューションが設定されています。初期供給量の上限5,000万alUSDに達すると貸し出しがストップし、24時間後に1億alUSDに引き上げられて再開されます。近い将来に、Ccurve.fiの(alUSD/DAI/USDC/USDT)プールもオープン予定です。

セキュリティ

Alchemixはイールドアグリゲーターとしてyearn.financeと組んでおり、yearnチームのレビューを経ています。しかし、Alchemixの正式なコード監査はこれからであり、事故が起こらないという保証はありません。Alchemixは、Chainlinkのオラクル価格フィードを使用します。

まとめ

AlchemixはDAIに限らずイーサリアムなど他のトークンも対応する計画です。alUSDはERC20トークンなので移送できるため、alUSDを採用するDeFiエコシステムのアプリケーション構築も計画されています。