idle.financeとは、FulcrumまたはCompoundのいずれか金利の高い方に対して自動的に貸し出されるDeFiリバランサーのことです。idleDAIと呼ばれるトークンは、DAIをidle.financeに預けいれるとidleDAI(ERC20トークン)を引き換えに受け取る債権トークンのことです。
つまりiDAI or cDAIのどちらかの価値をもつトークンだという認識をして頂くと分かりやすいかと思います。 金利は上述のレンディングプロトコルを用いているので、ブロック毎(約15秒)に発生し、またレンディング中の資金はいつでも回収可能です。
今回はidleを利用してDAIを貸出す方法についてご案内致します。
※idleはP2Cの分散型プールレンディングサービスです。コントラクトはこちらでご確認ください。またidleのスマートコントラクトはQuantstampによって監査済です。
※idle.finance同様のDeFiリバランサーとしてMeta Money Market(MaxDAI)と呼ばれるCompound、dydx間の貸付リバランスサービスもございます。
※2020.2.4にV2公開されました。V1から利用されていた方はV1→V2へワンクリックで移行可能です。下画像参照
idleDAI v2の使い方
idleDAIのidleとは翻訳すると遊休の意、つまりイーサリアムウォレットで運用もされずに眠っているDAIをレンディングプールに貸出しして働いてもらいましょうということだと思います。
これから実際にDAIに働いていただく前に、イーサリアムウォレット、貸出しに利用するステーブルコインの2点を揃えておきましょう。 準備ができたらhttps://idle.finance/#/へアクセス
IDLEでサポートされているステーブルコイン※2020.2.4現在
まず貸出に利用したいステーブルコインを選択します。
画面右上のタブを選択(上画像)すると以下の3種のステーブルコインが表示されますので、その中から選択してください。※今回はDAIを選択してご説明していきます。
- DAI
- USDC
- SAI
サポートされているWEB3WALLET
Wallet Connectにも対応している為、コントラクトウォレットArgentも利用可能です。
1.現在の貸出金利の確認
idleで利用されるDeFiレンディングプロトコルはCompoundとFulcrum(dZxプロトコル)の2点です。
共にそれぞれのDAIプールに対する需要と供給のバランスに応じて金利が変動しますが、どちらか金利の高い方へとidleが自動で貸し出す仕組みです。※CompoundとFulcrumの金利モデルの違いについては下記事をご参照ください。
2.idleへDAIを貸し出す
上画像の①Lendタブを選択します。その後②貸し出したいDAIの量を枠内に入力。入力後、枠の右端にある③「LEND」を選択し、接続しているウォレットで承認すると貸出完了です。
※ガスコストが発生します。また初めて利用される場合は各トークン利用をidleスマートコントラクトに対して承認する必要があります。(少額のガスコスト発生)
3.貸出状況の確認と資産の引き出し
現在の貸出状況を確認するには上画面「Dashboard」タブで確認することができます。
Redeemable Fundsとは現在引き出し可能な合計資産額(単位はDAI)、Current earningは現在獲得している金利(単位はDAI)です。 また現在保有しているidleDAIの量(Current holdings)とidleDAIの現在価格(idleDAI Price)も上画面で確認することができます。
プールに貸出している資産の引き出しは青地の「REDEEM DAI」を選択しウォレットで承認するとidleDAIと引き換えにDAI(元本+金利)を引き出すことが可能です。
idleDAIの詳細
- idle:https://idle.finance/
- twitter:https://twitter.com/idlefinance
- GitHub:https://github.com/bugduino/idle
- idleDAIコントラクト:https://etherscan.io/address/0xAcf651Aad1CBB0fd2c7973E2510d6F63b7e440c9#code