今回はBSCとArbitrum上にデプロイされているDEXであるGMXについてご紹介します。
ゼロスリッページのハイレバ&スポットDEX
Research piece on @GMX_IO is live for Delphi Pro subscribers!
I will be posting a thread on GMX soon 🫐🫐https://t.co/yyCka6SoWq
— Duncan Reucassel (@FloodCapital) November 19, 2021
GMXは低手数料とゼロスリッページ取引を特徴とし、現物DEXと最大レバレッジ30倍のパーペチュアルスワップDEXを備えています。出来高のメインをArbitrum版が占めており、今年9月のローンチ以来ETH、BTC、LINK、UNI市場の累積取引量が42億ドルに上ります。現在は日量で9000万ドル水準で、毎週のように増加しています。
GMXの取引市場はマルチアセット流動性プールによって支えられています。このプールに任意の原資産($ETH、$WBTC、$USDT、$USDC、$LINK、$UNI、$MIM)を流動性提供することで、LPはプラットフォーム手数料を得ることができます
$GMXと$GLPのデュアルトークン
GMXは、$GMXと$GLPのデュアルトークンモデルを採用しています。GLPはパーペチュアルスワップの流動性プールのLPトークンであり、原資産のインデックスです。そのためGLPの価格は週に1回リバランスされます。
GLPファーミングのAPYは80%強と高くAUMは1億ドルを超えています。GLP保有者は実質的なDeFiトークンへのインデックス投資から高利報酬をETHで受取る仕組みとなっています。
そしてガバナンストークンである$GMXをステークすると、$esGMXとマルチプライヤー・ポイント、手数料を原資とするETH報酬を受取ることができます。スワップとレバレッジ取引のフィーの30%はETHに変換され$esGMXに分配されています。フィーの20%はGLPに変換され、GMXフロアプライスファンドに預けられます。
GMXフロア・プライス・ファンドはETHとGLPの流動性を確保し、ステークしているGMXにETHの報酬が確実に支払われるようにします。フロア・プライス・ファンドが成長すればGMXの買い戻しやバーンに使用することになります。
潜在的なリスク
GMXのレバレッジ取引をサポートするLPとして、トレーダーのPnLが0以上の場合は損失を被る可能性があります。GLPは資産のバスケットで構成されているため、$GLPの価値はこれらの資産の価格変動の影響を受けます。
GMXのプロジェクトは旧Gambitからリニューアルしてもので、コードはABDK Consultingの監査済み。マルチプライヤー・ポイントと長期ステーキングを組み合わせることでさらなる高APYも見込めるので、ArbitrumOneプラットフォームの普及とともに注目が高まるかもしれません。