Jellyプロトコル|分散型クロスチェーンスワップ(BTC、ETH、TRXなど)

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Jellyとは、異なるブロックチェーン間の暗号資産を即時スワップを可能にするクロスチェーンスワッププロトコル(アトミックスワップ活用)です。2019.11.21現在テストネット上にJelly Swapがローンチされており、BTC、ETH、TRXをサポート。今回はJellyの概要をザクっとご案内致します。

Jelly Swap

Jelly Swapの特徴

出典:https://jelly.market/?utm_source=share&utm_medium=ios_app&utm_name=iossmf
  • アトミックスワップ活用:分散化されたクロスチェーントランザクション
  • 個人資産をフルコントロール、スワップは数秒で完了
  • マルチチェーン取引向けの使いやすいインターフェース
  • テイカー及び、流動性プロバイダーの格付けシステム

Jelly Swapの機能、使い方

出典:https://jelly.market/?utm_source=share&utm_medium=ios_app&utm_name=iossmf
Jelly Swapの機能は上述したとおり、異なるブロックチェーン上の資産を手軽にスワップ可能にする事です。スワップする方法は非常に簡単。ざっくり手順を説明すると、
  1. ウォレットを接続
  2. スワップ(交換)する暗号資産を選択(上画像参照、2019.11.21現在ETH、BTC、TRXから選択)
  3. スワップ(swap⇄)する
  4. 引き出す
の4ステップでBTC<>ETHなどのスワップを完了する事ができます。

Jelly Swapの仕組み|Hashed Time Locked Contracts(HTLC)について

出典:https://jelly.market/documents/Jelly-Swap-Ecosystem.pdf
Hash Time Locked Contracts(以下HTLC)というメカニズムを用いる事で、Jellyは仲介者を介さずにトラストレスなP2P取引(アトミックスワップ)を可能にしています。ポイントは一方の当事者が両方の暗号資産を同時に保持する事がないようにする事です。それを実現させるためHTLCでは、時間とハッシュの2つのトランザクションをロックしています。
  • Time Locked Transaction(時間ロック):ブロックチェーン上で資金を受け取ったことを確認する時間が限定されています。受信側がそれを確認せずに資産が送信者に送り返される場合、ブロックチェーンがトランザクションを逆にすることを保証
  • Hash Locked Transaction(ハッシュロック):送信者によって作成される秘密鍵(Secret keyであり、Private keyではない)からハッシュを導き出し、取引の過程で秘密鍵を受信者が取得するというプロセスを経ます。※作成された秘密鍵(Secret Key)でのみトランザクションを解除可能、ハッシュは公開されますが、ハッシュ(一方向性をもつ)から遡って秘密鍵を明らかにすることはできません。

BTC⇄ETH交換プロセス

  1. AがBTC所有、BがETH所有していると仮定
  2. Aが秘密鍵を作成
  3. Aが秘密鍵からハッシュを作成
  4. AがBのビットコインアドレスへトランザクションを送信、この時、時間、セキュリティ(ハッシュ付き)両方でロック
  5. AがBにハッシュを送信
  6. BがAへのイーサリアムトランザクションを作成、ここでも時間、ハッシュ(Aと同じハッシュ)両方ロック※この時点で同じハッシュでロックされた2つのトランザクションが存在することになります。
  7. 秘密鍵を保有するAがBのイーサリアムトランザクションのロックを解除し、自動的に秘密鍵を明らかにしてブロックチェーン上に公開記録
  8. これによりBは秘密鍵を確認し、ビットコイントランザクションのロックを解除可能になる
以上のプロセスを経ることで、AとB間でトラストレスに資産の交換を行う事ができるという仕組みです。

Jelly流動性プール(3タイプあり)

出典:https://jelly.market/documents/Jelly-Swap-Ecosystem.pdf

1.アルファ流動性プール|自己ホストの流動性プールノード

上画像でいうとRun Your Nodeの欄で独自ノードを実行して参加する方法です。技術的スキルを必要としますが、もっともセキュリティ面で優れ、取引スプレッドにより得られる収益も全て獲得する事ができます。異なる価格と許容率の設定、様々なペアなどに流動性を提供する事ができます。デメリットはノードを実行し、ポートフォリオを自己管理するマシンを維持する必要がある点。

2.Tribe(部族の意)流動性プール|クラウドホストの流動性プールノード

上画像Work as organization with common wallet(同じウォレットで組織として参加)の欄。クラウドが流動性プールをホストしているので、参加者はポートフォリオ管理に投票する事ができます。投票により価格と許容率の設定、流動性を提供するペアなどを決定。メリットはノード実行するマシン維持やポートフォリオ管理の必要がない点。収益は流動性提供者間で分配されます。

3.Dodger流動性プール|クラウドホストの流動性プールノード

上画像Use cloud hosted serviceの欄。Jellyプロトコルにもっとも参加しやすい方法です。ポートフォリオ、ウォレットセキュリティをコントロール可能、価格、許容率設定可能、様々なペアに流動性提供可能。デメリットはクラウドプロバイダーを信頼し、自分でポートフォリオを管理する必要性。

経済的インセンティブについて

Jellyはp2pパーミッションレスクロスチェーンスワッププロトコルなので、誰もがHTLCコントラクトを介して参加、流動性提供、スワップ実行する事ができます。以下、Jellyプロトコルを利用するテイカー、流動性プロバイダーのインセンティブについて。

テイカーのインセンティブ

  • インスタントな流動性にアクセス可能
  • トラストレスなクロスチェーンスワップ(ETH<>BTC、ETH<>TRX、ETH<>EOSなど)
  • インターチェーン ロング/ショート ポジション
  • 個人情報登録なし、コインスワップリスクなし
  • 速くて信頼できるP2Pサービス
  • 様々なウォレット、DeFiプロダクトに埋め込み可能

流動性プロバイダーのインセンティブ

  • 価格スプレッドから利益獲得
  • 多様なポートフォリオを管理→暗号資産獲得
  • 最小リスクでトラストレスなセミアノニマス(半匿名)ノードを実行可能
  • プロトコルへいつでも参加、退出可能
  • 全ての取引で流動性プロバイダーのウォレットの制限なしに即時収益化
  • 全てのブロックチェーンエコシステムをサポート(2019.11.21現在、BTC、ETH、TRXサポート)

Jelly詳細