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DeFi

Terraエコシステム初のレンディング市場がローンチ、Edge Protocolについて解説

Edge
Terra(LUNA)エコシステムに、レンディングプロトコル「Edge Protocol」がβローンチされました。Edgeはサービス・アズ・ア・マネーマーケットの実現を目指しており、最初に7プール(UST、LUNA、aUST、LunaX、bLUNA、MIR、ANC)での貸借が可能になっています。

プロトコルオウンド・マネーマーケット

2021年にDeFi2.0の流行と共に、「プロトコルオウンドリクイディティ(protocol-owned liquidity)」の概念がFraxやFei、OlympusDAOといったプロトコルトークンの価値の裏付けとなりました。Edgeは、マネーマーケット市場に「プロトコルオウンド」の概念をもたらそうとしています。 Terraエコシステムでは現在50以上のDeFiプロジェクトが存在しており、それぞれに独自のトークンがあり、ガバナンストークンからイールドベアリング(IB)アセット、シンセティックアセット、ポジションレプレゼンティングトークンなどがあります。 Edgeは、DAOやコミュニティが独自のDeFi資産のマネーマーケットを構築して貸し借りを可能にします。TerraエコシステムのプロトコルやDAOにとってEdgeは追加の収入源となる可能性があります。

機能

Edge Protocolは主に3つの機能を提供します。
  • カスタマイズプール作成機能
Compound、Aaveのようなパブリックなマネーマーケットに加えて、プールの流動性を利用したブートストラップなど用途を絞った「プロトコルが所有するマネーマーケット(Protocol Owned Money Morket)を作成することができます。プールのパラメーターはカスタマイズでき、複数の金利モデル・オラクルから選択したり、清算レート、手数料体系を設定できます。なお、ジェネシスプールの担保率と清算レートは以下の通りです。
  • マネーマーケット・マーケットプレイス
各プールは独立した独立したマネーマーケットとなるため、USTのような資産は複数のプールに使用され、それぞれ預金/借入レートは異なるため市場競争が生まれます。
  • 清算/安定化機能
EdgeProtocol は清算時に担保資産が借入金額をカバーできないリスクに備えるために、安定化準備金を持ちます。借り手が支払った利回りの90%は預金者に還元され、残りの10%が「清算準備金」に充てられます。加えて安定化準備金に流動性を提供するユーザーは、清算時に発生する利益を得ることができます。

資金調達

Edge ProtocolのTVLは現在のところ2800万ドル、21日に上限キャップが7000万ドルまで引き上げられています。今後、TerraベースのDEXで取引されているLiquidityトークンでプールを作成することができるようになると、さらにTVLが拡大することになります。現在のところガバナンストークンに関する情報はありません。 Edge Protocolは次世代のマネーマーケット、すなわちTerraエコシステム上のサービス・アズ・ア・マネーマーケットを構築するために、175万ドルのシードラウンドを完了したことを1月に発表しました。資金調達はHashed社が主導し、Anchor Protocolの共同創設者やDragonfly Capital等が参加しました。

リソース

Medium Web