Aaveプロトコルの概要|無担保フラッシュローンを導入したDeFiレンディングプロトコル

レンディング/融資

Aaveとはオープンソース、ノンカストディのDeFiレンディングプロトコルです。Aaveは借入金利レートをブロック単位で変動または固定へとスイッチさせることが可能(過剰担保、借入期限なし)で、さらにブロック内で無担保借入可能なフラッシュローン(フラッシュローンの詳細はこちら)という仕組みが存在します。今回はそんなAaveの特徴をザクっとご紹介致します。※現在(2019年10月)はテストネット(Kovan Network)にてAaveアプリ公開中

Aaveプロトコルの仕組み・特徴

Aaveプロトコルの特徴

無期限ローン

DeFiレンディングプロトコルなので、担保金が閾値を下回らない限りは無期限で借入可能です。

固定金利または変動金利にスイッチ可能(過剰担保を前提)

Aaveプロトコルの特徴的な点で、借り手はブロックごとに変動金利か固定金利かを選択することが可能です。ただし、固定金利を選択したとしても市場の極端な変化に対しては中長期的に金利の再調整をする可能性はあるようです。(←※詳しくはこちら)現在変動金利のリスクをヘッジするための分散型合成資産なども開発されていますが、十分な投機家が参入するほど市場が成熟していないことを鑑みると、このような選択肢の提供は興味深いですね。

フラッシュローン(無担保)

フラッシュローンはデベロッパーやインテグレーターがアービトラージツールを構築する際に役立つ面白い機能です。トランザクションが終了する前に同じ流動性がプロトコルに返されるという条件のもと、一つのトランザクション内でAaveプロトコルから無担保で流動性を借りることができるというものです。※これが実行されない場合は、トランザクションは元に戻され、その時点までのアクションは事実上取り消されるため、プロトコルと資金の安全性は保証されています。

aTokens(aトークン)

aトークンとはAaveの債権トークンの呼称であり、Aaveプロトコルで管理する預金をトークン化したものです。コントラクトに資金を預け入れると鋳造され、預けた資金を引き出すとそれと引き換えにバーンされます。aトークンはCompoundプロトコルのcトークン同様に、預け入れたトークンの価値に加えて、時間経過に応じた未収利息を含めた価値を持つトークンで、イーサリアムウォレットでの保管、譲渡、取引することが可能です。

取り扱いステーブルコイン5種、ERC20トークン11種

現在取り扱いを予定しているステーブルコインの数は全5種。DAI、USDC、Synthetix USD、USDT、TUSDとバリエーションに富んでいます。またステーブルコイン以外のいくつかのERC20トークンも取り扱いされています。※各トークンのリスク評価についてはこちら

Aaveのトークンエコノミー

デフレエコノミー

Aaveプロトコルはプラットフォームから手数料を徴収し、それらをバーンすることでデフレを引き起こすというエコノミーモデルを採用しています。現在は徴収した手数料の10%をバーンしていますが、将来的にはトークンベースのガバナンスを通じてバーン率を設定することが可能になるようです。

ガバナンスについて

Aaveプロトコルはプロトコルレベル(LENDトークンをベースとする)とプールレベルに分けられた2層構造のガバナンスを採用しています。プロトコルレベルガバナンスでは、スマートコントラクトのアップグレードに関する開発チームの提案を受け、コミュニティによる投票で将来のプロトコルを決定します。プールレベルガバナンスでは、預金者や借入者に投票権が与えられ、新たに導入する通貨や金利率、清算に関するプールのエコノミックパラメーターを決定します。※LENDトークンは預金、借用、担保としても使用され、500,000LENDをプロトコルに預けると借用料金を80%削減することができます。

Aaveの詳細

Aaveプロトコルのセキュリティについて

Aaveプロトコルのセキュリティ、安全性についてはTrail of Bitsが監査を完了しており、レポートをGithubで公開中です。またOpenZeppelinによる監査とChainSecurityによる正式検証が現在進行中で、これらが完了するとソースコードが公開され、バウンティキャンペーンが開始される予定です。