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レンディング/融資

dトークン/Dharmaトークン|レンディングサービスDharmaのskin in the gameを採用したビジネスモデル

dトークン/Dharmaトークンとは、レンディングサービスを提供するDharmaが2020年2月にデプロイ予定しているcトークンをラップしたトークン。簡単にdトークンの概要を説明するとcトークンで獲得する金利(Compoundプロトコルを利用)の90%をユーザーが受け取り、残りの10%はDharmaが引き出すことができる余剰金として保存されるという仕組み。具体的な例で説明すると、Compoundの貸出年利率が5%であった場合、Dharmaが0.5%を徴収し、残りの4.5%をユーザーは獲得することになるということです。

ここだけを聞くと損をしているような気分になってしまいますが、Dharmaは金利の10%を受け取る代わりに、今後予定されているロードマップ上の様々な機能提供(支払いのスケーラビリティソリューション(L2ペイメント)、プライバシーの強化など)を前提として今回のdトークンのシステムを採用しています。

DeFiアプリケーションがどのようにして収益化していくのかという課題に対する一つの回答としてdトークンの仕組みは大変興味深いものがあります。今回はサクッとdトークンの概要についてご紹介致します。

※2019年8月時点でのDharma V2クローズドβ版時代の情報で恐縮ですが、Dharma v2について記載しておりますので、Dharmaとは?という方は下記事をご参照ください。

dトークン|dDAI・dUSDC

dトークンとは、Compoundのcトークンをラップした(つまり価値を裏付けられた)債権トークン。DharmaでサポートされているDAIやUSDCが対象となり、これまでのcDAI、cUSDCがそれぞれdDAI、dUSDCとなります。冒頭でご案内したようにDharmaの貸付サービスのベースとなるCompoundプロトコルで獲得する金利の一部をサービス提供の見返りとしてDharmaが受け取るというビジネスモデルです。

このビジネスモデルの一番の特徴は、ユーザーが収益をあげた時にだけDharmaも収益をあげることができるという点です。逆をいうとユーザーが得をしなければDharmaも得することができないSkin in the Gameの状態です。これまでのFintechビジネスモデルとは異なり「ユーザーデータの販売」、「ユーザートランザクションの販売」を行うことなく持続可能性のあるビジネスモデルを模索した好ましい事例の一つとなるかもしれません。

デビットカードからの預金手数料無料

2020.2.23、Dharmaの新サービスとしてデビットカードによるデポジット手数料を無料にすることが発表されました。

つまり、銀行口座の250ドルをDharmaアカウントへ250DAIとして預金する際の手数料が無料であるということです。※USのみ対応

dトークンがデプロイされる時期

2020.2.4にdトークンのスマートコントラクトはデプロイされており、来週中(2020.2.7現在)にはDharmaのスマートウォレットをアップグレードするために7日間におよぶロック期間が開始します。この期間が終了すると全ユーザーのスマートウォレットがアップグレードされ、ウォレット内に保持されているcトークンをdトークンへと移行する予定です。

※すでにDharmaを利用中の方は特に何もする必要はなく、アップグレード時に自動更新されます。またアップグレード前のWallet内残高はそのままのバランスで移行されます。もし今回のアップグレードを望まない場合はロック期間前、ロック期間中にDharmaのスマートウォレットから資金を引き出しておく必要がありますのでご注意ください。

dトークン詳細

dトークンのスマートコントラクトは全てオープンソースです、より詳細をご覧になりたい方は下リンクでコードを確認できます。