LuaSwap概要:独自のマルチチェーン流動性プロトコル
LuaSwap(LUA)は、EthereumとTomoChainのブロックチェーンに対応した独自のマルチチェーン流動性プロトコルです。デザインはUniswapと同様で、使用方法もほぼ変わりません。
特徴はEthereumとTomoChainの両方のチェーンを選ぶことができることで、TomoChainの手数料や取引スピードはEthereumよりも圧倒的に安く、速いです。
TomoChainはほぼゼロ円の手数料で取引を可能であり、秒間2000トランザクションという特徴があります。
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TomoBridgeによって、どのようなERC20トークンでもTomoChainエコシステムに導入できます。そしてLuaSwapを利用することでTomoChainとEthereumのシームレスなP2P取引が可能になりました。
LuaSwapはTomoChainベースのDeFiエコシステムで重要な役割を果たすプロジェクトとなりそうです。
TomoChainのLuaSwapで利用可能なサービス
- Swap
- 流動性供給
- ファーミング(NEW)
- LUAのステーキング
の利用が可能です。
ここからは各機能の詳細をみていきます。
Swap
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ユーザーはLuaSwap上で、サポートされているトークンを直接スワップできます。
スワップ手数料は0.4%に設定されており、そのうち0.05%がLuaSafeにステーキングしている人(LuaSafeについては後述)に、残りの0.35%が流動性供給者に支払われます。
流動性の供給
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LuaSwap上で流動性を供給・引き出しをすることが可能です。流動性供給者が資産を引き出す際には、0.1%の手数料が適用されます。
この手数料は、長期的な流動性供給を奨励し、LuaSwapユーザーのより健全な流動性環境を作るために使用されます。
この時に預けた金額に応じてLPトークンをもらえます。
ファーミング
流動性供給をして手に入れたLPトークンをステイクすることで、LUAをもらえます。
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LuaSafeでのステーキング
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LuaSafeは、LuaSwapのLUAトークン専用のステーキングプールです。ユーザーはLUAをステーキングして報酬を獲得できます。
LuaSafeにLUAをステーキングしたユーザーは、LUAの割合に応じたxLUA LPトークンを受け取ることになります。そして、xLUA LPトークンを引き出すことで、預けたLUAに加えて報酬を受け取ることが可能です。
出金はいつでも行うことができますが、一律0.5%の手数料が発生します。
LuaSwapのはじめ方
ここからは実際に
- TomoChainにMetaMaskを対応させる方法
- TomoChainでトークンをSwapする方法
- 流動性供給をする方法
- ファーミングする方法
- LUAトークンをステーキングする方法
の5つを解説していきたいと思います。
MetaMaskの準備(TomoChain対応に)
最初にMetaMaskをTomoChainに対応させます。
MetaMaskをまだ導入していない方は、こちらの記事をご参考にしてください。
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1.MetaMaskの設定を開くと、「カスタムRPC」があるのでそこをクリックします。
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2.ネットワーク名やURLの入力欄があるので、下記のように書き込んでいきます。
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- TomoChain
- https://rpc.tomochain.com
- 88
- TOMO
- TomoChain
- https://scan.tomochain.com
これでMetaMaskの設定が完了しました。
次にこのTomoChainに対応したMetaMaskのアドレスに、BinanceからTOMO(TomoChainのネイティブトークン)を送ります。
MetaMaskにTOMOを送金
TOMOを手に入れるには、Binanceなど海外取引所のアカウントが必要です。まだの方はBinanceにアカウントを開設しておきましょう。
手順は下記の通りです。
- 国内取引所でBTC購入
- 国内取引所からBinanceにBTCを送金
- BinanceでTOMOを購入
- TOMOをMetamaskに送金
BinanceからTomoChainのMetamaskに送金する際には、ネットワークをTomoChainにしておきましょう。
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これを間違えると資産を失ってしまいますので、少額を実験的に送ることをおすすめします。手数料が気になるかもしれませんが、資産をまとめて失わないためにぜひ行ってください。
LuaSwapにMetamaskを接続
まずLuaSwapに入りましょう。検索すると偽サイトに誘導される場合もあるので、公式Twitterなどから入ることをおすすめします。
1.サイトに入ってから画面右上の「Connect to a wallet」をクリック。
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2.ネットワークをTomoChainにしたMetaMaskを接続します。この際に承認作業が必要です。
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これでTomoChainのLuaSwapで取引をすることが可能になりました。
TOMOをLUAに交換
画面上の「Swap」ボタンを押して、交換したいトークンを選択すると下記のようになります。
1.今回はTOMOからLUAに交換します。
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2.「Swap」をクリックすると、確認画面が出てきます。数量や手数料を確認して、大丈夫であれば「Confirm Swap」をクリックします。
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TOMOとLUAで流動性供給
次に流動性供給を行います。流動性供給には2種類のトークンが必要です。この2つのトークンを同じ価値の分だけ預けることで、手数料を得ることができます。
ただしインパーマネントロスというリスクもあるので、注意しましょう。
1.Add Liquidityをクリック。
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2.流動性供給するペアと枚数を確定。片方の枚数を入力すると、自動で計算してくれます。
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3.内容に問題がなければ「Confirm Supply」をクリックします。
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これによりLUA/TOMOペアのLPトークンを受け取ることができます。このLPトークンとは流動性供給している証明書みたいなものです。
ファーミング
先ほど手に入れたLPトークンをステイクすることで、報酬としてLUAトークンを受け取ります。手順は下記の通りです。
1.画面上部のFarmingをクリックして、下記の画面に入ります。自分の持っているLPトークンをSelectしましょう。
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2.右下の「Approve LUA-TOMO LUA-V1 LP」をクリックします。MetaMaskが立ち上がるので「確認」をします。
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3.Approveが終わると、下記の画面になるのでStakeします
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4.数量を選択してConfirm すれば完了です。
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これで預けたLPトークンに応じて、LUAがどんどん増えていくことになります。
LUAをステーキング
次にLuaSwapのLUAトークンをステーキングする方法をみていきましょう。
1.画面上部のLuaSafeをクリックすると、下記の画面に入ります。画面右のApprove LUAをクリックして、LUAトークンを使えるようにします。
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2.クリックすると下記のような画面になるので、確認を選択しましょう。
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3.確認すると自分の保有するLUAが画面右に出てくるので、Stakeをクリックします。すると、ステーキングする総量を選択できるので、枚数を確認したらConfirmをすれば完了です。
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【2021/10/08:追記】Lua Staeterについて
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LuaSwapはLuaStarterというIDOプラットフォームを立ち上げました。
新しいプロジェクトがTomoChain上で立ち上げ、資金調達を行い、流動性を生み出すために活用されます。
LuaStaeterは既存のIDOプラットフォームの課題を解決することを目指しており、より公平で合理的なIDOを行うことを目的としています。
最初のIDOは「TomoMasterDAO」です。
TomoMasterDAOはTomoChain上の助成金プロジェクト。DAOという名前のついている通り、コミュニティメンバーの声を取り入れた形で助成金を運用します。
今回のIDOではTomoMasterDAOのガバナンストークンである$tDAOが販売されます。
IDOは10月15日から開催され、10月8日時点で
- LuaSafeに$LUAを一定額ステークしていた人
- LuaSwapに$TOMO/$LUAペアをを一定額流動性供給していた人
は最初のIDOに参加することが可能です。
IDOで$tDAOを購入するには$TOMOが必要です。
詳細はこちらの記事をご覧ください:https://medium.com/luaswap/governance-platform-tomomasterdao-launches-ido-on-luastarter-f171b1dc2d48
LuaSwapとは?:まとめ
今回はLuaSwapの概要と、実際の使い方について解説しました。
LuaSwap(LUA)は、EthereumとTomoChainのブロックチェーンに対応した独自のマルチチェーン流動性プロトコルです。
TomoChainは、Ethereumの課題を解決するために、ほぼゼロ円の手数料で取引と、秒間2000トランザクションを可能にしています。
どのようなERC-20トークンもTomoChain上で利用することが可能であるため、LuaSwapの登場でTomoChainとEthereumのシームレスなP2P取引ができるようになりました。
LuaSwapはTomoChainのDeFiエコシステムで重要な役割をになっていくでしょう。
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