2018年5月に、ボストンに拠点を置くデジタル通貨商品開発企業「circle」によって価値が担保されているステーブルコインです。
※コイン1単位=法定通貨1単位
➡1USDC = 1 USドル
というように、実在する法定通貨の所有権をデジタル上に表したものです。
コイン発行に際して、それを裏付ける法定通貨が存在することで価値を担保しています。
USDCはUSドルをペグしたものであるため、理論上はUSドルの価格変位と連動します。
USDCと他の仮想通貨の取引ペアを作ることで、仮想通貨間の取引が可能になります。
USD Coin(USDC/ユーエスディー・コイン)の最新価格・相場・チャート・評価
USD//Coin(USDC/ユーエスディー・コイン)の特徴
「米Circle社」とは
circle社はボストンに拠点を置く仮想通貨関連事業の会社です。2013年に設立され、ニューヨークで初めてBitLicense(ニューヨーク州で仮想通貨事業を行うための法律で、選ばれた少数の企業が免許を受けている)を取得した企業です。
ニューヨーク州は、世界の金融の中心ともいえる州であることから、かなり厳しいハードルをクリアしてのライセンス取得は、この会社の信用を物語っています。2015年には5000万ドルの資金調達に成功し、その後米大手投資銀行のゴールドマン・サックスの傘下に入り、2018年2月には仮想通貨大手取引所 Poloniexを約430億で買収しました。
またアメリカのSEC(米証券取引委員会)へ銀行ライセンス取得の交渉も始まっており、さらには証券取引所として登録しようという動きもあります。これらは、circle社が合法的に仮想通貨の市場拡大を目指しているということです。
circle社が既存の金融機関よりも優位であるのは、poloniexを持つことで既に仮想通貨に投資をしているユーザーを獲得できることと、既にP2P間の決済プラットホームを確立できているということです。
仮想通貨はボラティリティが心配で、送金に向かないといわれています。そこで、仮想通貨のペッグ通貨となるステーブルコインとして、2018年5月にCircle 「USD Cion」が発表されました。これは、Circle社の目指す未来のフィンテックへのインフラ整備ですね。
USD//Coin(USDC/ユーエスディー・コイン)の評価
ドルに連動するステーブルコインとしては、まずUSDT(テザー)が挙げられます。
こちらは今もっとも利用されているステーブルコインですが、需要の高さから大量のUSDTが発行されるようになると、それがUSDできちんと担保されているのかという疑問が浮上しました。
これが「テザー疑惑」です。
さらに価格操作疑惑も重なり、Tetherは法令遵守の徹底と信頼を取り戻すことが求められました。
そこで、第三者機関としてフリー・スポーキン&サリバン法律事務所が監査を行ったところ、流通量以上のドルの担保が確認されましたが、信頼回復までもう少し時間を要しそうです。
ドルに連動するステーブルコインとして、trueUSD (トゥルーユーエスディー)も注目を集めています。こちらは、監査会社がTUSDの供給量に対してのドル資産のバランスが保たれているか確認をしています。そのことで常にtrust Token発行量と同額のドルが維持されていることになります。さらに、複数の信託銀行が価値を保証しているので破綻の恐れを回避しています。これらのことから、信頼性が高く不正がおきにくいコインといえます。
Circle(USDC)は、上述のとおり米国送金法に準じていることや、ゴールドマンサックスなど大手企業からのサポートを受けていること、イーサリアムのERC20トークンで、より汎用性が高いことなどを挙げると、今後の期待値は高いといえます。
おすすめ取引所
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