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DeFi2.0:リクイディティマイニングを代替するTokemakの「Liquidity as a service」とは?

Tokemak app

Tokemakは「Liquidity as a service」とも呼ばれる分散型マーケットメイクプロトコルです。DeFi2.0の文脈で語られる場面も多く、新興プロトコルのトークンがタイトなスプレッドと低ボラティリティを実現するための次の流動性インフラとなる可能性があります。

Liquidity as a service:Token reactor

Tokemakのコアプロダクトは、Token reactor(トークンリアクター)という流動性管理システムです。Tokemakコミュニティが承認したトークンに専用のリアクターが与えられ、DeFi全体のプロジェクトに「ブロードバンド流動性」を提供する仕組みです。

リアクターはSUSHI/TAKEのように、プロトコルトークンnとTOKEをプールしたものです。ここでのTOKEの役割はnトークンの方向性を指示することです。例えば、SUSHIのリアクターでTOKEを持つユーザーが、「どの取引所で、どのトークン(ETHやDAIなど)とペアにするか」を投票で決めます。流動性に見合った出来高を得るためにも、流動性の振り向け先は重要になります。

Tokemakの各側面のユーザーには以下のような利点があります

  • LP:それぞれのトークンの保有者はTokemakに預けて片面LPとして活動することで、預金を表すtAssetsを受取り、報酬としてTOKEトークンを獲得できます。
  • DeFiプロジェクト:Tokemakを利用することで十分な流動性プールを素早く構築することができます。DeFi全体で活用することで独自トークンのより良い価格決定につながります。
  • 取引所:リアクターにアクセスして流動性を深めることができます

ファーミング

Tokemakから流動性を受け取るプロジェクトを決めるための投票は「C.o.R.E(Collateralisation of Reactors Event)」と呼ばれます。最初のC.o.R.Eが10月6日まで実施され、Olympus DAO、Alchemix、Frax、Tracer、Sushiが勝利。現在までに4つのプールがライブとなっています。

Tokemak

Tokemakでは上記の他に、以下のベースプール(ETH、USDC、TOKE)とTOKE LPプールでファーミングが可能です。現在のところ最大のプールはETHとUSDCのプールで、10月27日時点でTokemakのTVL(10億ドル)の49%を占めています。

Tokemak2

トークノミクス

Tokemak DAOのガバナンストークンである $TOKE の総発行量は1億枚。リワードに割り当てられた3000万枚は24か月かけて配布されます。

Toke

Tokemakの本格始動は12月を見込んでおり、11月に新たなリアクターが設置されます。TokemakによりプロトコルのDAOはUniswapのような流動性マイニングよりも低リスクかつ高い資本効率で、コミュニティから流動性提供を受けられるようになるでしょう。最後に、Tokemakは監査済みですが複数のリスクがあるため、あくまで資産の一部で実験的に取り組むことが推奨されています。