YCabal(by Manifold)はMEV関連技術を組み合わせてイーサリアムの手数料高騰の問題に取り組み、ユーザビリティ改善を目指すプロダクトです。YCabalはYearnエコシステムに特化しており、まずはSushiSwapにフォーカスしています。今回はYCabalについて紹介します。
MEVサービスアグリゲーター
Manifold Financeは、レイヤー1のDeFiプロダクト間の接続を改善するミドルウェアを構築しています。YCabalは、Manifoldの「MEV-RPCレイヤー」を活用して、フロントランニングからユーザーを保護し、不必要なスリッページを排除し、ガスコストを抑え、取引可能にします。YCabalは、ユーザーから見るとDEXアグリゲーターの1inchのような使い勝手で利用でき、最適なMEVサービス(FlashBots、KeeperDAO、ArcherDAO)を組み合わせます。ArcherDAOは先日、ヴィタリック・ブテリン氏が犬系トークンを売却する際に、フロントランニングを回避するために利用したDEXです。
トークンセール
Manifoldは戦略的投資ラウンドを通じて250万ドルを調達、加えてSushiswapのIDOプラットフォームMISOでトークンローンチを予定しています。DocumentやGithubなどで具体的な仕様はまだ明らかになっていません。なお、YCabalのロードマップは以下の通りです。
- 5月26日: Sushi.comの統合テスト
- 6月1日: Misoにて、Manifold Governance ProtocolTokenローンチ
- 6月6日: XSushiホルダーへのβ提供
- 6月16日: Sushi.comでパブリックβ提供
- 7月1日: EIP1559テスト
- 7月20日:イーサリアムのロンドンHF後のメインネットローンチ