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DeFi

EthereumのL2-ZK Rollupの2つのプロジェクトに進展|zkSyncとStarkNetの注目ポイント

zksync2
ZK Rollupとして初めてEVM互換性を備える『zkSync2.0(zkEVM)』が、Ethereumテストネット上にローンチした。

zkSyncのエコシステム・ハブ

MatterLabsが開発するzkSyncは、開発者がEthereumの言語Solidityを使用してdAppsを構築できる、パーミッションレスでチューリング完全なZKRollupとなる。ユーザーがZkSync上のプロジェクトを発見できる「エコシステム・ハブ」がリリースされており、デプロイを希望する開発者からリクエストを受け付けている。
Argentウォレットのインターフェース
現状でも、興味のあるユーザーはArgentウォレットを使ってzkSync(メインネット)上で利用可能なDeFi運用機会にアクセスできる。Argentに資金を投入し、「Trade」タブからzkSyncの最初のDEXの1つであるZigZagを利用したり、「Invest」タブからAave、Yearn、Gro ProtocolでUSDC、DAI、WBTCなどを運用できる。 

StarkNetパブリックβローンチ

ZkRoollupの分野でzkSyncの主要な競合であるStarkWareも重要な進展を迎えている。イスラエルのStarkWare社はZkRoollupベースのレイヤー2スケーリングソリューションとして、『StarkEx(DeversiFi、Immutable、dYdX等が使用)』と、そのパーミッションレス版『StarkNet』を構築している。このほどStarkNetがパブリックβ版をローンチしており、アプリケーション構築が可能な状態になった。 StarkNetはEVMをネイティブにサポートしていないが、オランダのWarp社がSolidity to Cairoトランスパイラーを開発している。 なお、StarkNetの運営は今年中にもコミュニティのガバナンスに委ねられる予定だが、トークン発行に関してStarkWareは明言していない。StarkNetは今後数カ月間スケーリングにフォーカスし、最終的に70TPS~700TPSに到達する見通し。既にZigZagXBankがStarkNet上にデプロイしており、Aaveもデプロイに向けた投票プロセスを開始した。